シャルロットと2人の王子
シグルド王子のセリフがメリルではなくモニカになっていた部分を修正しました。
唐突な声に私たちがそちらの方を振り向くと気の強そうな顔をした長い金髪を後ろで一本にまとめ、無駄に豪華で装飾品を多数つけた背の低い少女がいました。
その少女の後ろには彼女の取り巻きなのでしょうか?
5人の女性もいました。
「制服を着ているということは貴方達が噂の平民ね!
全く、由緒ある貴族の通う学校にこんなにも沢山の平民がやってくるなんて嫌になるわ」
「なんだと!?」
少女の言葉に激昂したビリーが飛びかかろうとしますが、寸前に察した他の3人に寄って止められます。
「気に入らなければすぐに暴力に訴えるなんて本当に平民は乱暴ですこと!
貴方達もこの平民と同類かしら?」
少女の矛先はこちらにやってきました。
その時、取り巻きの女性達も私たちの方をみたのですが、その中の一人・・・一番後ろにいるのに体格が良いせいか一番目立っている女性が私達を見て驚いた表情を見せた。
(あの方は確か・・・なるほど。
面白くなってきましたわ)
私はメリルにこっそりと面白くなりそうだから付き合ってと呟きます。
「お初にお目にかかります。
私の名はエリカ。
紹介できるような程の家柄の娘ではありませんわ」
私の呟きと挨拶で察したメリルも
「お初にお目にかかります。
私の名はメリル。
こちらのエリカ姉様の妹ですわ」
と返した。
「あら、それでは貴方達は下位貴族のものかしら?
その割には立派な挨拶ですこと。
そこまでされては私も挨拶しないわけにはいきませんわね。
私の名前はシャルロット・カミール。
由緒正しきカミール伯爵の娘ですわ!」
そう言って手を頰にあてて「ほーほっほっ」と笑いだしました。
本当にこんな笑い方をする人がいるのですね。
この辺りで顔面蒼白になったお付きの一人がシャルロットを止めようと動き始めます。
しかし、それは一足遅かったようです。
ここで更なる乱入者が現れたのです。
「そこにいるのはメリルとエリカではないか!」
「わぁ、姉上だ〜姉上、こんにちわ!」
そう、そこに現れたのはシグルド様とエミリオ様だった。
「あら、何故シグルド様がこちらにいらっしゃるのですか?
2年生の授業が始まるのは来週ですよ?」
「なに、明日は私の弟の入学を王族として見届けるという建前で参加することにしたのだよ」
「建前ですってよ、メリル。
どうやら本当は貴方の代表挨拶を見たいだけのようですわよ」
「嫌ですわ、シグルド様ったら・・・」
「兄上は薄情者ですよ!
それよりも姉上、その制服よく似合ってますよ」
「ありがとうございます、エミリオ様。
シグルド様は如何かしら?」
「本当によく似合ってるよ。
特にその・・・メリル。
制服を着た君はいつもよりも素敵に見えるよ」
「シグルド様・・・ありがとうございます」
いつものように流れるような会話をする私達を見て唖然とするシャルロット達と特待生達。
その集団に気付いたシグルド様がそちらを向きます。
「君たちは・・・メリル達は早速友達が出来たのかい?
私の大事な婚約者をよろしく頼むよ」
シグルド様はそう言って頭を下げられました。
「そ、そ、そ、そんなシグルド様が頭を下げられることではありませんわ。
それよりも婚約者とは・・・」
「おや、まだ自己紹介の途中だったのかね。
こちらは私の婚約者、メリル・クロード公爵令嬢だよ」
「こっちは僕の姉様になってくれる予定のエリカ・クロード公爵令嬢だよ。
あ、僕はエミリオ・エリディス。
君たちと同じ一年生だからこれからよろしくね!」
エミリオ様はそう言って無邪気にこの場にいる全員と握手をしています。
あまりの展開に頭が働くなっていたシャルロットだったが
「きょ、今日のところはこれで失礼しますわ!
あ・・・改めてクロード様の所には挨拶に行かせて頂きますのでご、ご機嫌よう」
彼女はそう言うと慌てて去って行ってしまった。
「おや、慌ただしいことだね。
それでは私たちも今日はこれで失礼するとしよう」
「姉上、また会いましょう!」
そして王子2人も挨拶をして去っていかれました。




