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モニカ〜運命の出会いの章〜

私はお嬢様、メリルと共に領地のお屋敷に帰ってまいりました。

やはり先代のドグネス様はお嬢様に会えるのを楽しみにしていたらしく、屋敷の入り口で待ち構えておられました。

お二人とも話したいことが山ほどあるでしょう。

私はメリルを連れて先にお嬢様の部屋に向かいます。

屋敷のメイドがいるので放ったらかしにしてあるということはありませんが、やはり細かい部分で今のお嬢様に合わない部分というのが目に付きます。

私は問題なくメイドに指示を出していきますが、メリルの方が戸惑っていますね。

恐らく自分のような小娘が指示を出して良いのか判断がつかないのでしょう。


「みな、よく聞いてちょうだい。

この子の名前はメリル・ブラウン。

お嬢様が自ら選ばれた私の後を継ぐものです。

彼女には必要な事を叩き込んでいますので彼女の指示は私の指示だと思って行動してちょうだい!」


「はい、分かりました」


「モニカ様・・・ありがとうございます!

皆さん、よろしくお願いします」


こうして2人で指示を出していき、ようやくお嬢様を出迎える準備が出来ました。

この時、私はこのセリフを言ったにも関わらず今だに忘れていたのです。

なぜ後釜が必要だったのか。


私がお嬢様の迎えに行くと先代様は何故かヒートアップされておられました。

このままでは話が終わりませんので強引に連れ出させてもらいましょう。

私はお嬢様の旅の疲れを理由に部屋に入らせる事を提案します。

先代様も自分の気が足りてなかったと反省されておりましたね。

ただ、庭に向かう時に


「あの小僧をイメージしながら剣を振るか・・・」


と呟かれたのが印象的でした。

一体どこの小僧なのでしょうか?

先代様に睨まられるとはご愁傷でございます。


そうして部屋に入りますとお嬢様が徐に服を脱いでベッドに横たわるように仰います。

私はつい失言をしてしまいましたが、お嬢様は冷静に返されましたので私も慌てずに答えを返します。

お嬢様は本当に8歳なのでしょうか?

この会話の内容を完全に理解していらっしゃるようです。

私がベッドに横たわるとお嬢様が上に乗っかられました。


「重くないかしら?」


「お嬢様なら軽いものですよ。

普段動いているので体力はありますからね」


「それは良かったわ。

今からマッサージをしていくわね」


はて?マッサージとは一体何でしょうか?

そう思っているとお嬢様の手が私の背中を押します。


「お・・・おおおおお」


お嬢様の小さな手が背中を押すたびに私に何とも言えない心地良さが現れます。

そして、背中から肩。

腕や腰といった部分を揉んでいきます。

途中メリルも呼ばれてお嬢様のお手伝いをします。


「はあああああ・・・」


なんとも言えない心地よさに声が思わず漏れてしまいます。


「マッサージとはこうやって運動や仕事で凝り固まった筋肉をほぐしていく事を言います。

どうですか?

固まっていた箇所がほぐれていくのが分かりませんか?」


「分かりますううう・・・ガチガチだった部分が柔らかくなっていくのが実感できます」


そうして全身を揉みほぐしたお嬢様は


「この辺にしておきましょうか」


と言って私から離れました。


「さぁ、立って身体を動かしてみてちょうだい」


私は言われるままに立ち上がります。

肩を軽く回してみるととても軽くなっていました。


「お嬢様、これは凄い技術ですよ!

是非、私にもご教授ください!!」


「ええ、もちろんですわ。

この技術を使ってお母様を助けにいきますよ!」


「奥様・・・ですか?

今も寝たきりだとは聞いておりますが、今のマッサージと言うものが助けになるのですか?」


メリルも疑問を投げかけます。

領地に戻る途中の馬車で説明していますので奥様が寝たきりで動けないと言う事は既に知っております。


「ええ、そうよ。

そもそも何故お母様は寝たきりで動けなくなったと思う?」


お嬢様の問いに私たちは首を振ります。

正直な話、全く見当がつきません。


「お母様は元々身体が弱かったそうよ。

それなのに私の出産を経験して少ない体力がより少なくなり、また長い寝たきり生活から筋力が落ちて動けなくなったと考えられるわ。

そこでお母様には私たちの補助付きでしっかり運動してもらおうと考えています。

また食の細い方ですが運動すればお腹も減るでしょう。

そこで栄養の取りやすいスープ類を中心にお出しします。

適度な運動と食事を繰り返せばお母様もきっと元に、いえそれ以上に元気になられますわ」


そうしてお嬢様の作戦により奥様は快復への第一歩を歩き始めました。

その直後にクロード家の一室が熱狂に包まれるのでした。

本編ではここまでですがモニカ視点はもう少し続きます。

この時点でもモニカさんの頭の中には完全にとあることが無くなっております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 前回とモニカの引退時期がズレたのは充実してたからか
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