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設定世界の宿屋  作者: 藤島白兎
不思議な宿屋と主人と付き人
2/7

次のご来店をお待ちしております

「さてさて、どんなものが出てくるかな?」


 なんだかんだと公園にやってきましたね周りの風景は現代風です。


「まてまて、お客人がどの次元かわからんだろ」


 確かに、空飛ぶ車が当たり前な世界から来られたら方なら、現代風は空飛ぶ車が現代風になりますな。


「逆に汽車が無い時代の現代風もあり得るからな」


 これは困りましたね、描写の説明文は細かすぎると、頭痛が痛くなりますからね。


「ミステリーとかなら、トリックの考察部分も有るから、細かくても頭痛が痛くならないんだがな」


 まあ、其処まで周りの景色は重要じゃありませんし、次に行きましょう。


「そうだな」


 さてさて、今日はどのような方が。


「面白い奴居ないかなー?」


 ご主人様と私は辺りを見回します。


「うるさいわね! 口答えするんじゃないわよ!」


 おや? 女子高校生が叫ぶ声が聞こえましたね。


「あ、あれは!?」


 私とご主人様は声のした方をみます、お客様も一緒にどうぞ。


「ま、待って!違うんだ!」


 ふむ、男子高校生が女子高生に胸ぐら掴まれてますね。


「問答無用! バカー!」


 おやおや、男子高校生はぶっ飛ばされてしまいましたな。


「びょ、描写さん、アレは……まさか!?」


 はい、ご主人様の考えている通りです。


「今は失われたと言われる『暴力系ヒロイン』か!」


 でしょうな、全盛期の時は視聴者のほとんどが『かわいい』で許していました。

 しかし最終回を迎え、徐々に熱も冷めて数年後見返した時に思うのです。


『あれ? ヒロインってこんなにうざかったっけ?』


 と、全話見返し、ヒロインのうざさに気付くのです。


「まあ、好きな人は好きな設定だよな」


 私は描写なので好き嫌いはありませんが、意味もなく殴られる主人公は見てられない時があります。


「大体がヒロイン悪いよな、話を聞いてれば丸く収まってるのにな」


 それを楽しむ話、と言われてしまったら何も言えませんがね。


「まあな、こういうのって逆があまりないようなイメージがあるんだが」


 ヒロインが主人公にぶっ飛ばされる系ですか?


「そうそう」


 探せばあると思いますよ?


「たまにはあってもいいような気がするんだがな、俺は男女問わずそんな主人公やヒロインはぶった切りたくなるけどな」


 ご主人様、流石にここでは暴れないでくださいね?


「暴れねーよ、でも久しぶりに見たな暴力系ヒロイン」


 はい、流石はこの世界ですな。


「描写、お客人、あっちを見てみな」


 ご主人様はおもむろに左側を指差しましたよ、お客様、よろしければ一緒にみてくださいまし。


「前の世界で事故で死んだ俺は、神様に生き返らせられた俺は、様々な能力を貰って転生した、何も知らない俺はお前達と出会って、気付いたら国王様になっていたのさ」


 おや、あれは異世界転生主人公ですね、テンプレ通り複数人の美女を連れていますね。


「貴方にそんな過去が」


 おやおや、取り巻きの一人が心配してますぞ。


「おにーちゃんはおにーちゃんだよ!」


 見るからに奴隷っぽい少女も居ますな。


「まあ、俺の知ってる世界では流行らなかったんだよな」


 おや、お客様が不思議そうな顔をしておりますぞ。


「なるほど、お客人の世界では流行ったのか、俺のダチが知ってる世界では『主人公に魅力が無い』や『ヒロインが軽すぎる』とか『男はガンガン死ぬのに女は死なないよな』と、まあ色々と言われて流行らなかったらしい」


 ここは色々な平行世界と繋がっておりますからな、流行った流行らなかったは、世界に異なりますな。


「流行りってのは、ある意味瞬間的な爆発だからな」


 ブームに乗っかるのも悪くはありませぬな。


「ああ、だがブームが終わるとここも騒がしくなる、世界によっては見向きもされなくなるからな」


 お客様の世界は大丈夫ですかな?


「まあ、どんな設定もブームが過ぎれば時代遅れになる可能性、場合によっては再熱する可能性もあるが、作者には『自分の面白さ』を追求してほしいな」


 初心忘れるべからずですな。


「偉そうに語ってるけど、お客人の世界がどうなってるかは知らないが、もしお客人が作者なら一つ言っておこう」


 ご主人様はここぞとばかりに、カッコいいポーズをしました。


「どんな形でもいいから、自分の『面白さ』を伝えるんだ、お客人100%の不純物の入っていない『作品』がその作者の面白さなのだよ」


 とは言え、やむにやまれぬ事情もあるでしょう。

 

「だからどんな形でもだよ、気の合う友達だけに伝えるでも、チラシ裏に書くでもな」


 少々説教臭くなりましたな。


「んだな、俺達はお客人に説教したくて案内してる訳じゃないしな」


 はい。


「ここは『生きたネタ』の宝庫なのさ、あ!」


 ご主人様、どうなされました?


「今更ながら、自己紹介してなかったわ」


 おやおや。


「俺は宿屋『ひらめき』の主人で水崎案内ってんだ、ああ、案内のアクセントは……」


 頭にですよね。


「そうだっと、そろそろ時間か」


 あまり案内出来ずに申し訳ありませぬな。


「またなお客人、この世界が気に入ったのなら、またこの世界に干渉してくれよ」


 では、お客様をお連れします。




 貴方は貴方の世界に戻ってきました。




おかえりなさい。

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