安全地帯の大岩達
目を覚ました僕は、ステータス画面を開いてエンちゃんと話を始める。
《僕は何でここで寝てるの?》
『後、7回』
《何が?》
『気を失えばいいと思うよ。そこの大岩に頭をぶつけHpが無くなったのよ。』
《えっと、なんともないけど。》
『それは、不老不死の体だからね。傷位なら直ぐ治る。』
《便利な体だな~》
『その便利な体で大岩をどけて。』
改めて、大岩と向き合い押す、これでもかと言わんばかりに押す。
人に限らないと思うが、押したり引いたりする行為って非常に疲れる。
僕のステータスにある、疲労度がどんどん上がっていき現在の限界値89%を指した。
今度は気絶しない。
100%の疲労度では無いからだろう。
しかし、物凄い疲労感んがあるので、休憩を申し込んだところ拒否された。
《えっエンちゃん鬼ですか?》
『私は、鬼ではない。』
《地獄の閻魔様でも、こんな仕置きは思い付かないでしょ。》
『地獄はもっと辛いでしょうね。』
《行ったこと無いからわからないけどね。》
『いっぺん、行ってみる?』
《結構です。》
急激に力をつけた僕のステータスは、500を上回った。
それでも大岩はびくともしない。
大岩を押し続けることどのくらい時間がたったのだろうか、疲労度の限界値が50%をきり体が急に軽くなってきた。
この頃には力も3000近くまで上がっており大岩を動かすまでもうひといきとなっていた。
力も強くなったが、体力もグンと上がっている。
両手で力いっぱい押すと、大岩が動く動く。
疲労度の限界値が徐々に減っていくので疲れが無くなりつつある僕は、調子にのって大岩を持ち上げようとするが、すぐに体が悲鳴を上げHpが無くなり死亡。
今度は、Hp管理をしっかりしながら、持ち上げたり下ろしたりしていたら、持ち上げて下ろす瞬間に大岩がグラついて僕に当たり吹っ飛ばされて死亡。
大岩を両手持ちから、片手持ちに切り替えようとしたときに、大岩がグラついて僕に当たり吹っ飛ばされて死亡。
大岩をバレーボールのようにトスしてたら謝って手が滑り死亡。
大岩を片手で持ち上げそのまま真上に投げ、バレーボールのようにアタックしたら、大岩が真っ二つになり、それぞれ体に当たり吹っ飛ばされて死亡。
目を覚ました僕は、安全地帯を出ようとしたと時、頭上から来る大岩に気付かず死亡した。
目を覚ました僕は、エンちゃんに聞いてみた。
《僕のステータスは、さっきまでHp20000近かったのに、いくら不意打ちでもHp全部無くなるのはなんで?》
『当たり所の問題よ。急所は鍛えヅラいと言うでしょ。』
確かにそうだと思う。
『今のでHp4万越えて、回復が1秒になると、あの大岩ではタカちゃんは
倒せないね。』
《大岩が僕を倒す?魔物じゃあるまいに。》
『はい?!』
《はい!?》
〈俺達大岩三兄弟といっても血は繋がってないがね。〉
〈今日も人間が来るのを待ってるんだ。〉
〈そうそう、人間はこの下にある安全地帯とか言うとこに寄りたがるからね。〉
〈安全地帯に入ろうとする人間を潰すもよし。〉
〈入れずに、蜘蛛やムカデに殺されるもよし。〉
〈安全地帯に閉じ込めるもよし。〉
〈〈〈俺達頭いいよねー。多分脳ミソ無いけど。〉〉〉
〈来たよ!〉
〈来たね!ほー刀使ってる。俺達には通用しないけど。〉
〈真っ直ぐ安全地帯に向かってるね。〉
〈そろそろ動く?〉
〈俺達動きも鈍いし少ししか動けないしね。〉
〈近づいて来たよ!それ!!〉
〈あっそれ!!〉
〈潰し損ねたか。〉
〈でも、閉じ込めには成功だよ。〉
〈あーでも俺達2体には見えないから、実況中継よろしく。〉
〈なんか、困ってる顔してるよー。閉じ込められてパニクる前兆だね。〉
〈〈だね。〉〉
〈全裸になったよ。オカシク成り始めたかな。〉
〈〈だね。〉〉
〈あれ?何もないところから何か取り出したよ。〉
〈へーそれで。〉
〈何か作ってる。〉
〈何作ってるの?〉
〈何っていうか、服っぽいね。〉
〈それと、何か白い小さい袋のようなものも作ってる。〉
〈怯えた様子は?〉
〈無い。〉
〈その内する事無くなって、オカシク成るよ。〉
〈あっ作った物が消えたと思ったら何か服着てる。〉
〈意味わかんないから、俺が見れればよかった。〉
〈そうかも、あっ。〉
〈今度は、なに?〉
〈近づいて来たよ。派手に転けた。頭打って動いてない。〉
〈成功だな。〉
〈そうだな。〉
〈あっ動き出した。〉
〈マジか。〉
〈今度は、俺を押し出そうとしてる。〉
〈その内疲れて諦めるよ。〉
〈そのはずなんだけど、動かされた。〉
〈ウソウソ、ってー動かされてる。〉
〈今度は何だか持ち上げられそうに、あっ死んだ。〉
〈また動き出した。今度は本当に持ち上げられた。〉
〈ホントだ、持ち上げられてる。〉
〈信じられない。〉
〈イヤイヤ、持ち上げられてるからってエイっと俺の体転がれば。〉
〈おー当たって死んだ。〉
〈また生き返るのでは、ってー生き返った。〉
〈今度は片手で持ち上げやがって。ここだエイっ。〉
〈死んだか?駄目か〉
〈今度は両手で頭の上でポンポンしてるな。〉
〈ホントだ。勘弁してやって。〉
〈俺をポンポンと、エイっっと。やったタイミングずらしたら頭に当たり死んだな。〉
〈まだ、判らんよーってほらっ。生き返った。〉
〈もーヤダ、片手で持ち上げ上に投げた。〉
〈マジか。投げられた割られた核がむき出しにって奴の頭に当たるー。〉
〈素手で真っ二つにされてる。〉
〈おー奴も吹っ飛ばされて死亡か、今度こそ。〉
〈無理か、〉
〈上見ろ。若いのがリスポーンして、落ちてくるぞ。〉
〈おー当たった。さすがに死んだか。〉
〈だといいが。〉
〈何言ってるんだ。俺がやったぞー。〉
〈ほらっ生き返った。〉
〈マジですか。〉
〈こっちくるなー。投げるな。〉
〈わーくるなー投げるな…。〉
〈なっなげないでー〉
〈〈〈もーかん〉〉〉ぐちゃ
〈〈べんし〉〉ぐちゃ
〈てー〉ぐちゃ
『相変わらず、鑑定してないのね。』
『あの大岩を3体持って、Hp調整しながらぶん投げてぶち当たりなさい。そして、死になさい。』
《なんで?》
『そうでもしないと、Hp回復が最高になら無いのよ。』
自分でもそう思うが、鑑定しなかった罰と言われやることにした。
正確に言うと、Hp回復が最高になるならとも思うからね。
やったよ。大岩持ってぶん投げてぶち当たって吹っ飛ばされて気を失って、全回復Hp10万越え5秒で完了。
さて、そうなると武装が心もとないなと思っていると、エンちゃんが教えてくれた。
収納に入ってる砂を思いっきり投げればほとんどが消滅するだろうと、やってみた。
1回目で部屋7割の虫が消え去り3回目でほぼ全滅していた。
爽快である。
安全地帯に戻った僕は、特上のおにぎり弁当と水筒を取りだし舌づつみをうっていると大岩が入り口を塞ぐ。
虫を見なくていいから助かる。
麻布と木綿布と麻糸を使い、手製座布団を作ると腰を下ろしてステータス画面を確認する。
確認したら布団を作り寝ようかなと思う。
たまには寝ないとダメらしいので。
というわけでステータス画面です。
[種族]人間
[名前]鷹之助
[職業]無職
[Lv]3
[経験値]300/300
[Hp]101353/101353
[Mp]10354/10354
[疲労度]0%(-)
[体力]10541
[知力]60
[力]15385
[敏捷]1011
[器用]800
[スキル]・持ち物3(11/30)装備2(1/2)加工18(505/1800)スキル取得3(0/1)職業変更1(0/1)収納2(5052/8000)農作1(0/100)鑑定2(100/200)日本語65(100/6500)剣術5(350/500)裁縫8(350/800)
[特殊スキル]不老不死 隠し種(40/100)
[お金]4000000文
[持ち物図鑑]
おにぎり・白米を炊いて握ったもの。具はランダム
おにぎり弁当・竹の弁当箱におにぎり2個と大根の塩漬けが入っている。
水・飲み水1L
水筒・飲み水1L入りの竹製水筒
麻糸・麻で出来た糸
麻布・麻糸で出来た布
木綿糸・木綿で出来た糸
木綿布・木綿糸で出来た布
木刀・硬い木で出来た刀
弓・硬い木を糸でむすんだ丸弓。矢はMp1で1本使用
つぶて石・握りやすく投げやすい石。石はMp3で1つ使用
[魔物図鑑]
犬A(G)雑種犬の雄の形をした魔物 攻撃・噛みつく アイテム・水 レアアイテム・水筒 お金10文 経験値5
犬B(G)雑種犬の雌の形をした魔物 攻撃・噛みつく アイテム・おにぎり レアアイテム・おにぎり弁当 お金10文 経験値5
猫A(G)雑種猫の雄の形をした魔物 攻撃・ひっかく アイテム・麻糸 レアアイテム麻布 お金13文 経験値6
猫B(G)雑種猫の雌の形をした魔物 攻撃・ひっかく アイテム・木綿糸 レアアイテム木綿布 お金13文 経験値6
ムカデ(G)ムカデの形をした魔物 攻撃・噛む アイテム・木刀 お金15文 経験値7
クモ(G)クモの形をした魔物 攻撃・噛む アイテム・弓 お金15文 経験値7
大岩(F)大岩の形をした魔物 攻撃・ー アイテム・つぶて石 お金300 経験値150
さて、座布団を作ったときの要領で布団を作り、掛け布団は軽く麻布と麻糸で作り寝ようかなと思いましたが、ここのダンジョン明るいんでアイマスクも作りました。おやすみなさいZZZ zzz Zzz。
今後、図鑑は新しい物のみにします。
ステータス数値やお金など本当に計算してないので、その様に見ていただけたらと思います。