ダンジョン1階目より
ダンジョンです。戦います。少なからず残酷シーンがあります。
個人差はありますが、可愛いものとして犬など、キモいものとして虫など、今後のストーリーとして外せない人と対峙します。
ダンジョンと聞くと心踊り出すという話は、ゲームなり異世界なら判るが・・・。
《ここは時代が違うとはいえ地球だよ。あるわけが無い》と抗議する。
『あるものはある。あれが入り口。疑うのなら石を入り口に投げてみて。』
不思議に思いながらも、洞窟らしい入り口に小石を拾い投げてみると、小石は穴の中に入ることなく何かに当たって壁につたうように地面落ちた。
『判ったでしょ。あれが入り口。入り口に手をかざして。』
言われるがまま手をかざすと、入り口にこのような表示が出てきた。
ダンジョン
Gクラス
入りますか?
はい/いいえ
すかさず、いいえを押す。
表示は無くなり、洞窟らしい入り口に戻る。
『入らないの?』
《決心が。それに武器とか装備してないし。》
『そうね。準備しましょう。全部脱いで。』
《はい?》
『脱がないと装備スキルにセットできいない。後、刀も出して。』
ゴワゴワしたその着物の様な物を脱ごうにも着なれない物は、脱ぐにも一苦労した。
全部で3つあり、下着と思われる白い物と、袴のようなものと羽織れるものの3つをそれぞれセットして刀も取り出してセットする。
ステータス画面にそれぞれをセットし終わると目の前から消えた。
そして、装備1が出来上がりアナウンスが流れる。
『条件に達しました。装備スキルが上がりました。』
装備1の画面を再び開くと、装備すると言う欄が出たのでタッチすると一瞬で着替え終わる。
『刀は扱えるの?』
《扱えるどころか持ったことすらない。》
『そう、じゃあ刀に手をかざしてMp使いなさい。』
言われるがままに、刀に手をかざしてMpを使うと、体が勝手に動き出した。
左手が鞘の先、頭の方に移動していき丸い板状の金具を親指で押し、すると鞘から外れる感覚が伝わってくる。
柄右手でつかみそのまま刀を抜くと刃の部分が見えた。
右足を前に肩幅ほどの感覚で足を開き腰をほんの少し落として、軽く膝を曲げた状態にして両手で刀の柄を持ち構える。
静かに刀を頭上まで上げたその瞬間軽く半歩出る感じに進みながら一気に切り下ろした。
右足を後ろに下げながら左手を鞘に移動させ、右手で軽く小さく振るとそのまま刀を鞘の中へと戻したと同時にアナウンスが流れた。
『条件に達しました。Mp増加します。』
『条件に達しました。Mp増加します。』
『条件に達しました。剣術スキルが上がりました。』
『これで刀のあつかいはいいね。Mpが枯渇するとは本当に使った事がなかったのね。』
《うん。あの~知らないことを教えてくれたり、刀とか知らないものの使い方教えてくれたり、理解したり記憶させてもらえるのって隠し種なの?》
『基本知識習得機能・生活等で困る場合基本知識を教えてくれる。ただ、教えてくれるのはアナウンサー次第。』
『基本使用方法習得機能・道具等持ちMpを使うことで基本使用方法が身にしみて分かる。』
『理解機能・Mp使い理解を高める。』
『記憶機能・Mpを使い記憶力を高める。』
『条件に達しました。空腹完全無効・空腹による苦痛が無くなりました。』
《僕、人間離れしてません。》
『・・・機能増えて良かったね。ダンジョン行きましょう。』ながされた。
改めてダンジョンの入口に立ち思いきってダンジョンに入る。
ダンジョンの中は、人工で掘った穴の洞窟のような形をした、土の壁が続く洞窟だ。
しかも、何処からともなく明るかった。
ステータス画面から地図を見てみると、見れたので地図機能はここでも発揮されていた。
地図によると、ほぼ一本道で所々に光の粒が2種類40個ほどと、粒の塊が2つあることが確認出来る。
自分がいると思われる場所は、三角になっていて道の突き当たりに階段のマークがある。
《改めて何かアドバイスある?》
『そうね。油断しないことね。後、何が出てきても鑑定することね。』
《可愛いからって近づいたらヤられたなんて嫌だもんね。》軽くこう言ったがフラグになるとは思ってもみなかった。
道を進めていくと少し広いとこに出た。
地図によるとここに魔物がいるはずなんだが、初期のダンジョンだからスライムかなーっと思いながら慎重に足を進めるといた。
何がいたかというと、犬がいた、しかも4匹も。
犬派の僕にとっては天国で、しゃがんでおいでおいでする。
犬達が尻尾を振りながら楽しそうに近づいてきてしゃがみこんだ。
僕は、犬の頭を撫でながら 《エンちゃん。可愛い犬がいるよ。》と念話する。
『それは、魔物よ。すぐに離れた方がいいわ。鑑定してないでしょ。』
《鑑定って犬は皆いいこだよ。する必要・・・魔物?イヤイヤイヤそんなわけナイッショ。まーとりあえず鑑定っつ痛っ》僕は、倒れた。
正確に言うと、犬に噛みつかれて倒された。
アマガミかと思いきやいきなりガブリとされて、Hpを一気にもってかれた。
目を覚ましたのは、10分ほど経過してからだ。
〈おいっ誰か入ってきたぞ。〉
〈マジか。妖怪かな?人間だといいのだが。〉
〈おっ、人間じゃん。しかもおいでおいでしてやんの。〉
〈皆、かわいく振る舞おうねぇ。〉
〈腰を低めに尻尾を立てて振るっと。〉
〈少しずつ近づいて〉
〈せーの〉ガブリ
〈うまくいったね。〉
〈誰が止めさす?〉
この後、10分ほどもめます。
〈いいか、あれは俺の獲物だ。〉
〈っわたぢのよ。〉
〈はっ、俺んのだよ。〉
〈もう、誰でもいいわ。誰か始末しって・・・キャー目に目にウェ。〉
〈ウェ目にごみが、グェ〉
〈っつ目が、ウッ〉
〈前が見えな、ギャー〉
〈〈〈〈チッ〉〉〉〉
目を覚ました僕に飛び込んできたのはエンちゃんの警告だった。
『動かないで。そのままで聞いて。』
『タカくんは、犬の形をした魔物に噛まれたのよ。そして気を失った。Hp全てもってかれたからね。本来なら死んでたところだけど不老不死のお陰ね。』
《どうすれば、倒せる。》
『機転が早くなったわね。そうね、4匹も同時に倒すのは無理ね。浜辺の砂を沢山持ってきたでしょ。それを目潰しに使い隙をつくってから刀を持ちMp使用すれば倒せると思うよ。』
《やってみる。》そう言うと、僕は起き出し犬の方を見ながら砂を右手に持てるだけ取り出してつかむ。
1匹の犬がこちらに気が付いたので、慌てて砂をぶちまけた。
すかさず、刀を手にしてMpを使うと、4匹の犬は真上から斬られる。
4匹とも、ものすごく嫌な顔をして、チリとなって消えてった。
チリの一部が僕の体に吸い込まれると、アナウンスが流れる。
『魔物を倒しました。魔物図鑑が追加されます。』
『新しい魔物を倒しました。魔物図鑑に追加されます。』
『新しい魔物を倒しました。魔物図鑑に追加されます。』
『アイテムを入手しました。アイテム図鑑が追加されます。』
『新しいアイテムを入手しました。アイテム図鑑に追加されます。』
『新しいアイテムを入手しました。アイテム図鑑に追加されます。』
『お金を入手しました。所持金が追加されます。以後お金を入手してもアナウンスされません。』
所持金?40文か。
高くは無いだろう、アイテムは水とおむすび2個づつか、アイテム図鑑にはこのように書いてあった。
おにぎり・・・白米を炊いて握ったもの。具はランダム
水・・・飲み水1L分
早速、持ち物から取り出したおにぎりを見ると、食えなくもないが腐ってるようにも見える。
鑑定してみると、Gアイテム・おにぎり(下下)と出た。
おにぎりを持ち物に戻してから、エンちゃんに聞いてみたところ、GアイテムのGはアイテムのランクで、(下下)は品質らしく5段階あるようだ。
下から、(下下)(下)(中)(上)そして(特上)となる。
さらに、面白いことを教えてくれた。
同じアイテムと品質を2つ用意して、加工をするとあら不思議、品質が1つ上がってアイテムは1つになるようだ。
と言うことは、16個のおにぎり(下下)を用意しないとおにぎり(特上)は食べれないと言うことになる。
水も同様の品質だったが、手のひらの上でなにも包まれてない水が球体を保ちながら浮いているのは、すごく不思議だった。
せっかく、初めて倒した魔物なので慎重の面持ちで魔物図鑑を開く。
犬A (G)雑種犬の雄の形をした魔物 攻撃・噛みつく アイテム・水 レアアイテム・水筒 お金10文 経験値5
犬B (G)雑種犬の雌の形をした魔物 攻撃・噛みつく アイテム・おにぎり レアアイテム・おにぎり弁当 お金10文 経験値5
『今回は犬がバカで助かったけど、次はないと思うわよ。』
その言葉を聞きながら、リスポーンする可愛い犬イヤ魔物に対峙する僕がいた。
最初のダンジョンです。今後戦いは激しくなるでしょう。