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海を渡る

短いです。

 『と、いう事もないのだけれど。リンさんのステータスの中で本当に判らないのが特殊スキルかなー?大体判るけど憶測の域が出ない。』

 全てが判らないわけではないようだと安心した。

 取り合えずリンに事情を聞いてみる。

 「なぜ、此処にいるの?」

 「えっニュモニュモニュ」

 「食べ終わってからでいい」・・・・・・

 「美味しかった」

 「そっか、お腹いっぱいか?」

 「うん。満足」

 「じゃあ・・・なぜ此処に居るか教えて」

 「えっとね。さっき頭痛かったの。スッゴク痛かったの。んでねよくわかんないんだけど白くて気持ちいい物に潜ってたの」

 言いたい事は何となく判るかな。

 「神様が直してくれたのかな。だから神様にお礼をいって出てきたの。そしたら村長が居たから挨拶すると、此処にいても良いこと無いからあのお兄ちゃんの所に行きなさいって言われたの。で、来たの」

 「さっき食べてたのは?」

 「お兄ちゃん探してたら、女の子がいたの。その女の子に、お兄ちゃん知らないかと聞いてみたら、そのお兄ちゃんならもうじき来ると思うからと言ってて、これ食べて待っててねと言うから食べてたの。美味しかったよー」

 美味しかったで、すまない話のような気がする。

 「僕に着いてくるということでいいのかな」

 「うん。村には戻らない。着いていく」

 「判ったよ。僕の名前は鷹之助。君の名前は?」

 「っ私はりん。リンって呼んで。鷹兄」

 ステータス画面が僕とリンと2つ並んで表示されるようになる。

 リンのステータスは、色々おかしいけどリンに聞いても解らないとの事。

 それもそのはず。この時代の子供に、文字など解るはずもなくゲーム画面の知識など皆無の女の子に解る道理が無い。

 ただ、リンはステータス画面を出したり閉まったりしている。

 テレビの画面をつけた消したりしている子供の様に。

 僕は、リンをつれて神社に戻ると、其処にはもう村長の姿はもうなかった。

 リンの所有である船を担ぐと、月夜の照らされた海へ向かう。

 担いでいた船を下ろしながら、リンを見ていて気になったことがある。

 服だ。汚いし破けている。よし、服を作ろう。

 砂浜の上でリンに大の字に寝てもらい、大きさを確認しながら、木綿で下着を作る。

 次に麻を使い、長袖ワンピースのような物を作っていく。

 一度収納に入れて作った物のコピー品が出来ないか試したところなんと出来た。

 麻と木綿を使って、草鞋のような物を収納の中で作ってみたら容易に作れた。

 今まで物を出して作ってたのはいったい・・・といった気分ではあるが、今後楽できるとも思った。

 リンを起こして、砂を祓い服の着方を説明し着てもらった。

 肌に密着する感覚が違和感ありげだそうだが、凄く喜んでいた。

 船にリンをのせ海に押し出すと、僕も乗り込み島を離れていく。

 島から少し離れていたところで、改めてステータス画面からチェックしていく。 

 ステータス画面を見ながら船を漕ぐ、つまりスマートフォンを見ながら運転しているようなものだ。

 捕まるのではないか?安心してほしい。捕まえる人はいないから。

 リンのステータス上から順に見ていきますか。

 人間でしょ。りんでしょ。リンって呼んでるけど。職業が有るんだ。僕なんかいまだ無職なのに。っとまずここだよね。魔法はまだいい。

 ※※※って気になる。特殊スキルと一緒だと思うけど。レベルと経験値は普通。Hp高いなつーか高過ぎ。Mp無限ってチートだね。1秒に1位増えてる。疲労度は1000の値なのか、1000分の1単位か解らないかな。体力あるね。5才の女の子だろ。知力高いな。力あるねチョイすごい。敏捷も器用も高い。

 無限Mp吸収って普通に考えたら特殊スキルのような気がする。

 スキルレベルやスキルランクもないのかな?隠しランクあるのかとか気になる。

 後は、特殊スキルだね。不老は成長するけど老けない。つまり成長が止まった時点で約800年過ごすと言うことになる。どうなるかなチョイ楽しみです。あっ親心的な感覚でね。

 ※※※は説明の使用がないね。年齢で解るようになるか、レベルか、あるいは別の条件か謎である。

 やっぱり気になるよね魔法。

 で、見てみたらこうなってました。

 属性が火と水と風と土。光と闇。そしてそれらに当てはまらない無属性。

 生活魔法とか攻撃魔法とか言う概念はないらしい。

 使う者つまりリンのイメージでどうにかなるらしい、無属性以外は。

 無属性はというと、どうもMpを使い決められた魔法を作れるようだ。

 しかも、作った魔法はカード化出来て自分で使う分にはカード使わなくても自由に使え、他人が使う場合はMpとカードを使って使用できるらしい。

 色々作れそうだけど、それはまた後日と言うことで。

 船は島の対岸に当たる伊豆半島の東側に到着する。

 この伊豆半島の真ん中付近にSSS ランクのダンジョンが存在するようで、そこを目指す。

 といっても順番は飛ばせない。

 ということで僕たちは伊豆半島のダンジョン仮名を周りながらリンの修行をかねて攻略することにした。

 といっても今日はもう遅く夜も更けている。

 僕は、大きな木と木の間に布で大きめのハンモックのような物を作り、リンと二人で乗ると、虫が入ってこないように蓋のようなものをする。

 そして、朝までぐっすり寝るのであった。

 

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