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寿命

 頭を抱えて苦しむと言うことは、脳内出血ではないかと検討つけるも確証はない。

 僕は女の子の肩をつかみ、大丈夫かと聞いてみるが無反応であった。

 「この子の寿命はどのくらい?」返事がない。

 死神の方を向き「どのくらいなのかな?」っと聞いてみるも返事がない。

 死神は死神で、ノートのようなものを見ていて固まっていて動かない。

 それをみた僕は、少しキレて死神に近づくと大きいな溜め息をついた。

 溜め息に気付き我にかえる死神に再度「あの子の寿命はどのくらいで?」と聞いてみたところ「きょ・・・今日中か80年後か800年後だ・・・・・・って見えるの?」と言っている。

 スルーして考えてみる。

 

 今日中・・・何もしなければこのまま死亡。

 80年後・・・どうにかすれば普通の寿命まで生きる。

 800年後・・・意味不明。人智越えてる?


 800年は置いといて、80年後まで生きれると言うことは、誰かがこの子を助ける事が出来るということ。

 誰が?死神か?医者か?あるいは僕だと思う。

 社内に大量の布と糸をばら蒔くと、加工スキルを使い布を操りながら女の子を縛り動けなくすると、装備スキルで装備を替え刀を構える。

 頭の押さえてた部分から適当に狙いをつけて横一文字に斬りつけると、痛みからか女の子は気を失った。

 斬りつけた切り口から、あまり多くの血が出なかったということは、血管を斬っていないという事になり一先ず成功する。

 切り口の中を覗くと血が固まった物が見られるので、ヒョイヒョイと取り除くと奥の血管から血が滲み出てきていた。

 ポーションを布に含ませると血が滲み出てきている血管を直接拭いた。

 血管は直ぐに再生し、余計な血液が拭き取れる。

 後はポーションを少しずつ切り口に滴ながら再生するのを見守る。

 全て上手くいったと思い、後ろを振り向くとそこのはもう死神の姿が見えなかった。

 

 ーーー~ーーー

 (今日最後の見届け人は、リンといったかなあ)

 (あそこの島の・・・あの社の中か)

 (案の定苦しそうだな。居心地良いものじゃない)

 (んっ!船が丘を走ってくる?!何でって思ったけど誰かが船を担いできたー)

 (あれ?死神ノートに異変か・・・リンの死亡選択が3つに増えた?何で?)

 (こんなことって・・・いや、人が悩んでるときにため息つきやがって!!!えっえーと)

 「きょ・・・今日中か80年後か800年後だ・・・・・・って見えるの?」

 「ちょちょっと聞いてる?・・・・・・オーイ無視?スルーするか」

 (マジかよ!ってどこから出てきたこの布たちはってあいつか)

 (今度はリンを縛ってるよ。刀を出してって何処から出てきたあの刀)

 (今度は頭を切ったよ。頭悪いんじゃないかあいつ)

 (頭ほじってるよー。グロキモ)

 (ポーション?あいつダンジョン経験者か関わりたくないかもってあれ?)

 (死神ノートの死亡選択が1つ減った!今日中の分が減った。帰ろう)

 (あー何だったんだあいつ・・・まー仕事1つ減らしてくれたと思うようにするかな。帰って寝よ)

 (あー海坊主が人魚追いかけてるよ。ご苦労なこった)

 無事帰った死神はベットで熟睡したんだと。

 ーーー~ーーー


 血のついた布を取り除くと収納にしまい、残りの布を女の子の下に敷き寝かしたら寝返りを気持ち良さそうにうつのを見て安心した。

 外に出た僕は、黄昏時の太陽を直接見て思わず目を手で覆う。

 誰かがいるなと思い近づくと、腰を抜かした村長がいた。

 「何処から見ていたとか聞かないから、他言無用で頼む」というと、村長は激しく首をたてに降る。

 喋ったところで、誰も信用しなそうな話だからどうでもいいんだけどね。

 ゆっくりと歩きながら海岸に出る。

 沈みそうな太陽を眺めていると、向かって左側から海を泳いでいる大きな魚のようなものがいた。

 イルカのように泳いでいくなと思っていたら、太陽と重なったときに方向転換しこちらに向かってきた。

 (太陽と重なってよく見えないから何が向かってきてるんだ?)と思ってたら声がした。

 「助けて~助けて~」

 後ろを振り向くと誰もいない。

 「そっちじゃないよ~こっちだよ~」と言うので再び海を向くと目の前に女の子ではなく、人魚がいるではありませんか。

 驚こうかと思ったが、その前に聞いてみた「助けろって何を」と。

 「海坊主!」と言うので「海坊主を助けたいの?」と少し驚く。

 「違う。海坊主のお母さん。」・・・!!!「人魚のお母さんって海坊主なの!!」すごく驚いた。いや、新事実。

 「違ーーう。」あー違うんだ。良かったー。そして、新事実が崩れた。

 「海坊主がお母さんを追いかけ回してるから助けて」そうなのか~「どっち?」「あっち」と右手で右の方を指す。

 海岸沿いに行くと、確かに大きな黒い物体があっちにフラフラこっちにフラフラしているのが見える。

 大きな黒い物体が海坊主なら、その回りを必死に泳いでいるのが、この子のお母さんになるのかな。

 「此処にいて」と、僕は言うと少し距離を取り小石を拾って投げる。

 当たらない。距離は届いているのだが、的が大きいけど動くからだ。

 あまりに当たらないので、砂を勢いよく撒いたところようやく当たった。

 と思ったら海坊主がキレたのか此方に勢いよく向かってきた。

 黒くて、大きくて、ワケわからない物体が近づいてきて来るわけだから怖いわけである。

 怖いので、次から次へと砂を浴びせてみたところ、海坊主の体は穴だらけになった。

 しばらくすると、穴を埋めるようにしながら海坊主の体は縮んでいく。

 ちょうど、親指サイズの海坊主が出来上がった頃、太陽の恩恵を受けていた明るさが消え、暗くなった。

 海坊主が闇に任せて攻撃をしてくるのかと思いきや、小さくなって不利と感じたのか一目散に逃げていった。

 取り合えず追っ払えたと思う僕は腰をおろすと、隣にいる人影に気付き振り返る。

 其処にいたのは、中世ヨーロッパのお姫様のような格好をした女の人が立っていた。

 スカートの裾を両手で少し持ち上げると軽い会釈をし「助けていただいてありがとうございます」とお礼をしてきた。

 「いえいえ。無事で良かったですね。あちらに娘さんがいますので行きましょう」スタスタ歩き出す。

 慌てて僕の後をおってくる人魚から「あっあの、先程のお礼に人魚の肉を」「要らないです」。

 「何故です?不老不死に」「なってます!」

 「え〰ーー」

 「えーじゃないですよ。ほら、娘さんが2人いる?」

 「いえ。私の娘は1人・・・2人いますね」

 近づくと、1人は人魚の娘でもう1人はリンであった。

 リンが美味しそうに何か食べてるのを見て思わず声を出した。

 「「あーもしかしてそれ、人魚の肉?食べたの?あげたのか?駄目でしょそんなもんホイホイ人にあげちゃーというか、食べちゃったんだよね」」と、人魚のお母さんと声がハモる。

 「「美味しいから良いじゃん。というか、食べたよ」」と娘さん達がハモる。

 「食べちゃったものはしょうがない。どうなるか説明お願いします」

 人魚のお母さんの説明いわく、不老になるようだ。

 ここで言う不老とは、成長はするけど老けないと言う意味らしい。

 更に寿命は延びるけど、不死ではないとの事。

 その寿命は、800年ほどだそうだからさっきの死神が言ってた800年後とはこの事だったんだろう。

 「ともかく、お礼は済んだようなので帰りますね」と人魚のお母さんが娘の手をとると、人魚の形に戻り海へと消えていった。

 人魚は勝手だと僕は頭の中でインプットした。

 「鑑定リンのステータスオープン」

 《・・・これってどういう事?》

 『ん?私タカちゃんの事以外わからない』

 エンちゃんに解らない事があるのかとはじめて知った。


ーーー~ーーー

[種族]人間

[名前]りん

[職業]魔法※※※

[Lv]1

[経験値]0/100

[Hp]100/100

[Mp]1/無限

[疲労度]0/1000

[体力]10

[知力]30

[力]15

[敏捷]11

[器用]40

[スキル]無限Mp吸収

[特殊スキル]

魔法

※※※

不老

ーーー~ーーー

 ※※※が気になるのとなぜ特殊スキルに魔法なのかが謎であった。

10ページ目を変更したいと思います。

のんびり過ぎる投稿ですがよろしくお願いします。

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