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ダンジョン攻略

 剣術スキルが12になった。

 ようやく、時計の12の部分つまり真上から斬り落とす亥斬りが発動できるようになる。

 普通は、この斬り方が一番最初ではないかと思うのは僕だけだろうか。

 しかも、自分で間合いを取り口で言わなければならず、噛むと発動しないのも難点である。

 そして、今では早口で言えるようになり連続斬りも可能になっている。

 剣術スキルが13になるが技は増えず、15になり突き技がでてきた。

 もちろん、十二支にそった突き名であるが、突き方よりついたあとの動きがえぐい。

 例えば子突きと言うと、体の中心に刀を水平に構え刃の向きを真上から右に30℃傾け突き通したあと、そのまま刃の方向に斬るというものだった。

 刃筋をしっかりしないといけないし、力もいるかなり繊細で大胆な技である。

 剣術スキルが26まで突き技が順に増えていき、十二支の斬りと突きが出来上がる。

 言葉の組み合わせでかなり自由になった上、間合いの取り方がすごく良くなってきた。

 剣術スキル28になり、さらなる技が出てきた。抜刀である。

 抜刀とは、字のごとしで刀を鞘から抜く事であり、抜きながら相手に斬りつける又は斬ることが出きるものである。

 29に、納刀というものが出た。

 素早く刀を鞘に納める技のようだ。

 この技に意味があるのかわからない。

 ただ、素早く刀を鞘に納める事が、手を切らず出来るのはすごく気持ちいいと思う僕である。

 とりあえず30まで一歩というとこまで来た。

 普通だったら、手には豆が出来て剣ダコが出来ていそうだが綺麗なままだ。

 おまけに、疲れない体は飽きという天敵も現れないようだ。

 おかげで、剣術スキルが30になり手にいれたものは、無声攻撃なるものだった。

 いままで、さんざん口にしてきたものを声を出さずに攻撃できるというものである。

 技に頼らなくても、一通り刀は使えるようになったが、技による切れ味と素早さは一味違うので口にしないでも技が使えることは良いことなのだが、エンちゃんの言っていた良いことってこの事だろうか?

 わからないが、今は剣術スキルの他に製薬スキルを30にしなければならない。

 千個は越えているであろう、薬草(特上)と毒草(特上)を在庫に抱えながら更に盗人を倒していく。

 刀で倒す必要もなくなったので、部屋に入る度に砂をぶちまけて薬草と毒草を集めていく。

 そうこうしている間に、製薬スキルが30になった。

 そして、製薬スキルのレシピに出てきたのが、回復液と毒液の2つだった。

 早速作ってみた。

 回復液(特上)は、瓶詰め状態で瓶の色は透明で液体の色は緑に近い色をしている。

 毒液(特上)は、やはり透明の瓶に詰められていて、液体の色は紫っぽい色をしている。

 飲んでみたところ、回復液はほんのり甘く、毒液は苦かった。

 僕では、味以外の検証は出来ないのでエンちゃんに聞いたところ、どちら飲むという選択肢以外に体に吹き掛けたり、注射のように直接体にいれたりしても効果はあるようだ。

 傷に掛けても効果があるそうだが、傷口を消毒してからの方がいいそうで、ただ病気に関しては効かないそうである。

 量は、1つ100mlで作るのに必要な数は30個と多い。

 沢山の薬草と毒草を変えていき、収納していった。

 《これで両方30を越えた。良いことって何かな?》

 『良いこと?あー良いことね』

 《忘れてるとか?あっまさか30になると剣術は使いやすくなるとか、製薬は便利な薬が手に入るとか言うんじゃないでしょうね》

 『そうだけど』

 《そうだったんだ。じゃなんかこう役に立つ物が出るダンジョン教えてよ》

 『役に立つといっても人それぞれ。具体的には?』

 《えっと、金とか?》

 『金を持ってても役には立たないわよ。お金に困ってないでしょ』

 《そうだね、鉄とか木材とか食料とか》

 『それってタカちゃん自身が使いたいの?それとも商売とか交易で使いたいの?』

 《交易って?》

 『交易ってそうね。例えば海辺の町で塩を仕入れて山の中の町に持っていって売れば儲かるのは分かる?』

 《山では塩がとれないから、高く売れる。海辺では塩がとれるから安く買える。その差額で儲けるという感じですか》

 『そうよ。ただ量はそれなりの量を揃えないとね。興味あるの?』

 《うん。なんか面白そう》

 『いいスキルがあるわよ。でも時期早々ね』

 《何で?》

 『交易に向く時代はもう少しあとの戦国時代辺りなのよ。それまでは、細々やるしかないね。自由にやったら小さい店を潰しかねないし』

 《そんな事しないよ》

 『故意にしなくても成るときは成るからね』

 《もの売るときは相談するよ》

 『それがいいかもね。で、スキルはどうするの?』

 《何て言うスキルなの?》

 『交易商品』

 《交易する商品をアイテム化して持てるスキルか。便利そうだね》

 『一長一短は必ずあるよ。例えば糸の太さを変えるとアイテムかにでき無いとか、特産品の表示というかどこでとれても一緒になってしまうとか、誰が作っても一緒とかあるのよ。もっとも、タカちゃんの場合特別なものは収納に納めちゃえば良いのだけれどもね』

 《他に特徴は?》

 『持ち物スキルは99個まで持てるのにたいし、交易商品は999個までもてる。しかも、1個が一箱や一袋と纏まっているの。しかも、箱や袋はサービス品としてついてくる優れたスキルよ』

 《いまいちピンとこないな》

 『そうね。例えば麻糸は麻袋に10束入って1個とする。麻布は10反木の箱に入って1個とするといった感じよ。何がどれにどれだけ入って1個とするかは、手にいれてからのお楽しみね』

 《薬アイテムの入れ物のように消えない麻袋に木の箱か。そっちの方が需要ありそうだけど》

 『そこはほら、聞くだけヤボよ』

 《そうだね。今は保留かな》

 『うん。又何かあったら言ってね』

 この階の用事は済んだので次の階に向かう。

 最終5階にいた魔物はカエルとヘビだったが、とにかくでかく人並みの大きさだ。

 どうも、魔物という奴は小さい生物が人並み位大きくても大カエルとか大ヘビとかつかないらしい。

 見てても、キモイので砂をぶちまけて駆除した。

 アイテムとお金が手にはいる。

 アイテムは、大根と大葉つまり青じそだった。

 品質は下下であるから、特上にして商売出来そうだなと思う。

 大根は、普通のスーパーで売っているような大根で葉っぱの方も立派についている。

 青じその方は茎ごとあり沢山の葉っぱがついていて、先端は花穂までついている。

 この花穂は、つぼみの開き始めに摘み取って穂じそとして使われているのだそうだ。

 農産物である大根と青じそを持ち、農作のスキルを発動したところレシピが出てきた。

 レシピによると両方共に種が10個に変わるようだ。

 試しに、種にして又農作のスキルを発動したところレシピが増えた。

 種1つに対し、1つの作物になった。

 種は10個でアイテム1つとするようで、9個ではアイテムとして持てないのでのこり9個も作物にした。

 農作スキル結構使えると僕は思った。

 カエルとヘビの群れに飛び込んで駆除しなくてもいいかなと思うが、とりあえず1回くらいはと思い、部屋にいくなり大量の砂をぶちまける。

 散弾銃をぶっぱなしている以上の砂が、カエルやヘビの群れを掻き消していく。

 持ち物に入るアイテム大根と青じそを特上にしていき50個ほど揃えた。

 最後の部屋にたどり着く。

 ここがボス部屋と言われるところのようだ。

 ゆっくり扉を開けなかに入ると1匹の5m級の大蛇がいたので、すかさず砂をつかみ思いっきりなげつけたところ勝負はついた。

 大蛇はなすすべ無く、チリとなって消えていき残ったアイテムは乾燥岩のりだ。

 ここまで来て乾燥岩のりかとも思うが、長かったダンジョン攻略は終わった。

 ボス部屋の奥のワープゾーンから外の出る。

 月が照らしている空は、未だに闇におおわれているかに思う。

 時間をたずねたところ、丑三つ時という。

 耳を澄ましてみたが、金槌の音は聞こえてこないので安心して神社の軒に腰を下ろすと直ぐに眠りに落ちたのだった。

 

 

 

 

 

身の回りで色々ありまして、編集が上手くいきませんでした。

今後も遅くなってしまうかもしれませんがよろしくお願いします。

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