表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/33

番外編 僕のお菓子がみんなに狙われる件について! ハッピーハロウィン! 前編!

ハロウィンネタです!

ずいぶん遅くなりました。

申し訳ございません。

「はぁはぁ、ようやく見つけた……いっくん」


 息が乱れた幼馴染の結衣さん。

 空き教室の一画。

 距離はほんの数センチ、それこそ結衣さんの甘い香りの匂いが漂ってくる。


「ゆ、結衣さん今日は何でそんなにやる気なんですか!?」

「だって私も一輝君のがほしいから……」

「い、意味深な発言をしないでください」

「ほんとにわたし本気だ……よ……?」


 そういわれた瞬間僕の鼓動が一気に早くなる。


 ちなみに今の結衣さんは甘えん坊モード、いわゆる駄々っ子モードであり、いつもよりも数十倍可愛い。


 しかし僕は冷静にためいきをつくふりをする。


「はぁ……あ、あと結衣さん、そんなに乗っからないでください」


 今の体制は茜が見てしまったら、正直発狂し狂いだしてし舞いそうなほど怪しい感じだ。


「お、重い?」


 少しうつむいてそういう結衣さん。


「いやいやそんなことないですけど……」

「けど?」


 単純に僕の理性が持ちそうにないからだ。


 でも僕には茜という彼女がいますからね。

 そこは自重しています。


「そ、そんなことより、結衣さん何か用ですか?」

「あ、うん……」


 なぜかすこし照れているのか顔を赤くする結衣さん。

 僕は少し勘付いてしまう。


「まさか、みんなと同じように……」

「う、うんわたしもほしいな……」


 もじもじとしながら僕の上に乗る結衣さんは本当にかわいい。


「じゃ、じゃ言うね」

「は、はい」

「トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」


 言い終わった瞬間一気に、鼓動が早くなっているのが目に見えるように先ほどとは比べ物にならないくらい真っ赤になっている。

 まるで、好きな人に告白するときのように。



「……はぁ」

「わーい、いっくんのお菓子だ」


 僕はカバンの中に入っていたハロウィン用のお菓子を結衣さんに手渡した。

 もちろん手作りだ。


「今年はチョコ?」

「正解です。でも今年は作ろうとは思ってなかったんですけどね」

「へーなんで?」

「いや、毎年真冬が喜ぶかと思ってやってたんですけど、もうそんな歳でもないですし今年受験ですからね」

「あーたしかに、真冬ちゃんしっかりしてるもんね」

「優秀すぎて逆に心配ですよ」


 まぁ兄である僕にしか見せない素顔とかあるんですけどね。


「そんなことより、結衣さん、他の皆さんはどうしたんですか?」

「ん~ほかのみんなは、多分血眼になりながら探してるんじゃないかな?……てかそんなことより眠くなってきた」

「そ、そんなことって……」


 す、末恐ろしい限りです。

 こんな状況で眠くなるとは……危機管理能力のなさが目立ちます!


「ねぇ抱っこして~」

「いやですよ!それこそ茜に見られたら結衣さん存在消されますよ!」

「えー……」

「えーじゃないですよ!」


 とりあえず、その場を後にする僕と結衣さんだった。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

もしよろしければ私の新作の「異世界からの宅配便はサキュバスでした〜今日も俺は誘惑に耐えます」も読んでいただけるとありがたいです!

ブクマ、評価、感想よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ