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21件目 僕のクラスの委員長が一人で御見舞いに来た件について!

夜の8時に更新としていましたが、朝の7時に変更させていただきます!


本編に戻ります!


今回は主人公視点です!

「で、アイリさんをおいてきたわけですか……」


 僕は御見舞いもとい、プリントを届けに来てくれた委員長と話をしている。


 まぁアイリさんをおいてきたって話だけですけどね。


「はははははは! そう言うことだ!」

「いやいや! 笑いごとじゃないですよ!」


 既に、委員長が来てから1時間、まだアイリさんは来ていない。


 絶対迷ってますよね……


「まぁ、そんなことより柊に薬持ってきたぞ」


 委員長は何やらドラッグストアで買ってきたであろう袋の中を探る。


 そんなことで終わらせるとは流石は委員長……


「ん? 薬? てか僕にですか?」

「ああ、ちょっと待て」

「なんの薬ですか?」

「だから焦るなって……あっ、あった。ふふ、聞いて驚け?」

「はぁ」


 別に驚きたくないんですけどね。


「睡眠薬だ!」


 ババンッ!と効果音が鳴り響……いた気がした。


 委員長って、アイリさんと出会ってからどんどん馬鹿になっていってるんですけど……


「……えっと一応聞きますけど……そんなもの何に使うんですか?」

「え? そりゃあ女三人に男一人が一つ屋根の下だろ?」

「はい」

「そりゃあ夜はお盛んだろうからな」

「どうやったらそういう結論になるんですか……」


 頭が痛くなる。


「そりゃあまぁ、あかねが嫉妬で狂いながら、「私も一輝いっきくんと良いムードであんなことやこんなことしたいのにぃぃぃぃ!」って叫んでたからな」

「……マジですか」

「マジだ。しかもそれが、深夜2時に電話で叫ばれた時にはもう……」


 僕は罪悪感でいっぱいになる。


 確かに最近はおろそかにしてましたからね。

 色々と……


「なんか……すみません……」

「あんまり放置も可哀想だから、一応構ってやってくれ。いや、構ってやってくださいほんとに、おねがいします」


 委員長が敬語で頭を下げ頼むなんてよっぽどだったんだろう。


 ほんとにごめんなさい委員長……


「まぁ、構ってやってくれというのもお願いなんだが、もう一つお願いとして今度の休み、みんなで遊びに行かないか?」

「遊びにですか?」

「ああ。茜と私と、フォルクと、秋山あきやまとお前で」

「いいですね! ……あーでも再来週でもいいですか?」


 そういえば、今度の日曜日は、茜と陽菜ひなが勝負をするんでした。


 僕はそのことを長々と伝える。


「なるほどな。柊従妹がそんなことを……」

「はい。まぁ茜が負けても別れる気はないんですけど、ただ、一つくらいは何か聞いてやってもいいかなぁと思ってまして」

「何かって?」

「んー」


 基本的にショッピングに、映画、カラオケなどなど、様々な選択肢がある。


 でも……


「陽菜がその日何をしたいかですかね?」

「デートってことか?」

「まぁ、そうなりますかね?」

「おいおい大丈夫か? 茜が許すとは思えんが……」

「ま、まぁ、そこはそれ以上のことをしてチャラにしてもらいますよ」

「……だてに一年ほど付き合ってるわけではないか」


 どこか悲し気な委員長。

 僕はどこかで見た気がしてならない。


「……どうかしましたか?」

「ん? 何がだ?」

「いや……その……どこか悲しそうっていうか」

「はぁ? 私がか?」

「いや……気のせいですかね?」

「おかしな柊だな。ははは」


 バシバシと僕の背中を叩く委員長。


「い、痛いですよ委員長!」


 やはり気のせいだったんですかね?

 

「はははは! おっともうこんな時間か……そろそろ帰るとするか」

「あ、ご飯食べていきますか?」

「いやいや、柊妹が大変だろう」

「まぁそうですね……すみません何もお構いできなくて」

「いやいや、まぁ、フォルクも気になるからな」


 そう言うと委員長はスマホを見る。


 僕も覗いてみるが、着信が128件。

 どれも一分おきだ。


 ぜんぶアイリさんなんですけど……


「てなわけで帰るわ」

「あ、はい。ありがとうございました」

「いやいや。ではまた明日」


 僕は委員長を見送り、結衣さんの寝ている部屋に戻る。


 まぁ、とりあえず結衣さんを治さないとですね。


 静かに眠る結衣さんの頭を撫でる。

 苦しそうにしているが撫でると、どこか気持ちよさそうだ。


 さてと、とりあえず結衣さんの夜のご飯つくりますかね。


 僕は結衣さんの寝ている部屋を後にした。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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