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16件目 僕の幼馴染の○○が……な件について!

 僕が買い物から帰ってきて30分くらいした頃、不意に玄関の扉が開く音が聞こえた。


 僕、真冬まふゆ陽菜ひなはリビングでお茶を飲みながら話している。


 結衣ゆいさんが帰ってきたんでしょうか?


「お兄さん誰か来たみたいですよ?」


 陽菜は興味なさそうにそう言う。


 そういえば、まだ結衣さんも住んでるってこと話してませんでした。


「結衣さんだと思うよお兄ちゃん」

「多分そうだね」

「結衣さん?」

「うん。結衣さんも一緒に住んでるんだよ」

「へー……」


 陽菜はとても嫌そうな顔をする。


 結衣さんと陽菜の相性も悪いんですよ。

もちろん理由はあるんですけどね……


「とりあえず僕見てくるよ」

「あ、それなら私が」

「大丈夫、僕が行くから」


 真冬は私が行くと言ってくれるが、こういう時は男である僕の出番だ。


 もし泥棒とかだったら危ないですしね。


 僕はリビングを出て、そろっと確認する。


 すると横たわっている結衣さんの姿があった。


 またですか……


 僕は結衣さんの隣まで駆け寄り、顔を近づける。


「すぅ……すぅ……」


 ただ寝ているだけだった。


 まぁ案の定ですけどね……

普段もバタンと倒れては寝てますし、基本的にどこでも寝ますからね。

まぁ僕の隣が一番寝やすいとか、寝る場所に一応の評価はつけるらしいんですけどね。


「よいしょ……」

「…………」


 僕は結衣さんを運ぶために抱えリビングに運ぶ。


「やっぱり結衣さんだったよ」


 結衣さんだったことを二人に伝える。


 まぁ抱えてるのでわかるんですけどね。


「はぁ……やっぱり?」


 真冬は「またか」とでも言いたそうにため息をつきながらそういう。


 それに対して陽菜は、


「な、な、なんか結衣さん色々、成長しすぎじゃないですか!?」


 結衣さんを見て驚く。


 確かに、結衣さんと会うのは、5年ぶり?くらいですから、驚くこともあるんでしょうね……


 僕は驚いている陽菜を放っておいて結衣さんをソファの上に寝かせてあげる。


「よっこいしょっ」

「ぷっ……お兄さんおじいちゃんじゃないんですから」


 軽く笑われてしまった僕。


「わ、笑わないでよ……」

「まぁお兄ちゃんおじいちゃんっぽいところあるからね」

「そっ、そんなことないよ」

「まぁ、そんなことより結衣さん成長しすぎじゃないですか?(主に胸が……)」


 そんなことよりって……


 僕は少し傷つく。

しかしそんなことはお構いなしに、結衣さんと真冬は話を続ける。


「まぁ確かに結衣さんは成長しすぎですよね(主に胸が……)」

「だよね(主に胸が……)」

「うん。確かに……(主に身長が……)」


 確かに、結衣さんの身長は160くらいなので、中学のときと比べると、7cmくらい伸びてますね。


「いつか私もあれくらい大きくなるかな?(胸が)」

「真冬ちゃんならなるよー!(胸が)」

「うんうん。牛乳飲んでたら多分ね(身長が)」


 真冬はそこまで身長が高くないんですよね。

多分もうとまってると思いますし……


「これでも牛乳飲んでるんだけどなぁ……マッサージもしてるし……」

「へー真冬ちゃんちゃんと努力してるんだね。まぁ私もしてるけど。マッサージ」

「ま、マッサージ?」


 ……身長ってマッサージで伸びるんでしたっけ?


「お風呂でだけどね」

「でもあんまり効果ないよね……」

「ですよねー」


 まぁ二人が言うということはあるのだろうと、僕は納得する。


「牛乳を飲む、マッサージ、その2つ以外になんかあるんですかね?」

「アミノ酸を取るといいとか聞くけどね」

「そうなんですか」

「へー」

「でも結衣さんそれ以外に絶対なんかしてますよね」

「そうだね」


 真冬と陽菜は考え込んでいる様子だ。


 二人ともそんなに、身長を伸ばしたいんでしょうか?


 すると今度はコソコソと二人で話始める。


 てかこんなに仲良かったですっけ?


「でもさ、ちょっと揉んでみたくならない?」

「それはまぁ、わかりますけど……」

「私揉んでみようかな?」

「い、いやいや、いくらなんでもお兄ちゃん居ますし」

「でもお兄さんも意味わかってそうだったよ?」

「た、確かに」

「じゃあいいんじゃない?」

「そうですね……」

「決まりだね」

「……はい」


 何かはわからないが、意気投合したらしく、二人とも立ち上がり、結衣さんの近くまで行く。


 な、何を始めるんでしょうか?


 僕が疑問に思った瞬間、


「「せーの!」」


 二人は結衣さんの胸を掴み揉み始める。


「……んっ……んっ……」

「ほほーこれはこれは……」

「す、すごい……」

「ふ、二人共何やってるの!?」


 僕は声を荒げ、驚く。

だが二人はやめない。


「何って揉んでるんですよ?」

「そうだよお兄ちゃん。それ以外、何に見えるの?」


 なぜか当たり前じゃん。みたいに言う二人。


 僕が間違ってるんでしょうか?!


「にしてもすごいですね陽菜さん」

「だね……」

「んっ……んあっ……」


 目のやり場に困るんですけど……


 そう思いながらも僕はチラチラ見てしまう。


 だって男なんだもの!!


「ひ、陽菜さん。少し思ったんですけど」

「うん?」

「な、なんか結衣さん可愛くないですか?」

「ま、真冬ちゃんも?」

「は、はい。なんだか、目覚めちゃいそうな……」

「や、やっぱり? 私もちょっとやば……」


 結衣さんと真冬は顔をほのかに赤く染めて、そう言うが、手を休めない。

しかしそれもすぐに終わってしまう。


「…………二人ともなんで、私の胸を揉みしだいているのかな?」


 結衣さんが起きてしまったのだ。


「「ゆ、結衣さん!?」」


 二人ともが驚いて後ろに仰け反ると、結衣さんは立ち上がる。


「私の胸は……」


 そう言うと僕の前に立つ。


「……え?」

「いっくんの物なの!!」

「むぐっ!?」


 急に大声をあげ、僕の顔に胸を押し付ける。


 ……あ、結衣さん駄々っ子モードですね。これは……終わった……


「んっ! いっくんそんなに激しく……」


 僕動いてないんですけど!?


「……お兄ちゃん?」

「……お兄さん?」


 鬼の形相で僕の前に立つ真冬と陽菜。


 はい。死亡フラグ立ちました……


 結局このあと、僕の弁解も虚しく二人から怒られたということは言うまでもない。

(てか僕悪くないですよね!?)

少し攻めてみました笑

楽しんでいただけたら幸いです!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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