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3.〈リトの噴水〉

「わざわざすみません‥‥」


「大丈夫! 乗りかかった船みたいなもんだし! 」


あれから少年は〈リトの噴水〉まで少女を案内することに決めた。話を聞いている限り少女と兄は観光にきていて途中ではぐれた、というところだろうと少年は判断する。


「それに〈リトの噴水〉は俺のお気に入りの場所だからな! 」


少年はそう言って笑った。似てる‥‥少女は密かに呟いた後その笑顔につられてか無表情から少し口元を緩めた。


「どうしてお気に入りの場所なの? 」


少女は先程とは違って途切れることなく言った。しかし直後にすみません‥‥、といつもの調子で謝る。


「謝んないで。その話しかたの方が俺は楽だぜ! 」


困ったように笑う少年。少女はありがとうございます、と小さくお礼の言葉を呟いた。


「どういたしまして! ‥‥ってお礼言われることじゃないけどな。 それでお気に入りの場所の理由だったよな? 」


少年の声のトーンが上がっていく。聞いて欲しかったのかな、少女は心の中で思う。


「うん‥‥。もし良ければ教えて」


少年はその言葉を待ってました! というように今日少女が見てきた少年の笑顔の中で1番の笑顔を浮かべた。





俺の名前もリトなんだ









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