表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/26

第二十四話「最後の晩餐」

 ならず者退治は順調に進んだ。

 何回か襲撃に会ったりしてはいるが、それでもめげずに頑張ったおかげか遂には国まで動きだした。

 何でも取締を強化するから、余計なことをしないで欲しいとまで言われた。


 ということで俺たちの役目も一つ終わったということだ。


「まさか国まで動かすとはなあ」


 タラクスも関心しているご様子だ。


「海斗様のおかげです。本当にありがとうございました」

「礼には及ばぬよ。まあ海斗様のおかげではあろうがな。ハハハハハ」

「海斗。調子に乗らないの」


 まあ、これでやっと一つの問題は解決したわけだ。


「それよりも安奈。あの話はした?」

「ええ、勿論したわ。タラクス」

「ああ、お前たちが別世界から来たという話だろ。僕も聞いたよ。しかし、魔王を倒すなんてどうやって、仮に復活させたとしても魔王という強大な存在を倒せるかどうか」


 そうなんだよな。簡単に魔王を倒すというが実際はそう簡単ではない。

 簡単どころか不可能に近いとすら言える。

 人類が苦労して封印までしたというのだ。

 俺たちだけで倒すのは無理がある気がしてならない。

 どうしたものか。


「あの」

「何だ? イライア」

「僕は魔王について調べてた時期があるんですが、魔王を弱体化した状態で倒す方法があります」

「本当か?」

「本当です」


 さすがイライアといったところか。伊達に魔王を復活させようとしただけあるなあ。


「まずは目的地まで向かいましょう。話はそれからです」

「まあ焦るなイライア」

「タラクスさん?」

「魔王を倒したら彼らは元の世界に戻るのだ。お祝いの一つぐらいしてもいいだろう」

「それもそうですね。今日はぱあと盛り上がりましょう」


 そうだな。今日は全て忘れて盛り上がるか。


「では俺様こと海斗と」

「えと……」

「私こと安奈様だろ。さっさと言えよ」

「うるさいわね。こういう場だと緊張するのよ。それと私は貴方みたいに自分のこと様付けで読んだりしないわよ」

「とりあえず、乾杯ってことで」

「カンパーイ」


 今日は一日楽しく盛り上がった。



 ――


「あと少しで魔王は復活するのか」


 …………。


「真実を知ったとき。やつらは殺し合うことになるだろう。フフフフフ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ