第十六話「スライムだからといって」
「おっ丁度いい依頼があった」
タラクスが張り紙を俺たちのところに持ってくる。
「何の依頼?」
「スライム討伐」
スライムかあ
一応理由を聞いてみた。
するとタラクスは
「君の実力にあった依頼だと思うからかな」
馬鹿にしてんのかこいつは。
「まあまあそう怒るなよ。君の実力をちょっと試してみようと思っただけさ」
「海斗。さすがにスライムには勝てるよね?」
フィルがクスクスと笑いながら話しかける。
こいつの口をホッチキスで止めてやりたい気分だぜ。
まあいい、スライム討伐で思いっきり活躍すればいいんだろ。
やってやるぜ。
――
ということで俺たちはワープゾーンに乗り、スライムが生息する平原に辿り着いた。
「100体討伐で350Gだ。手分けしてスライムを倒そう。海斗。気をつけろよ」
「言われなくても」
俺がほとんどのスライムを打ちのめしてやんよ。
俺はスライムを探した。
「おっ」
早速見つけた!
いかにも弱そうなあの薄いボディー。これは剣を使うまでもない。踏み潰すだけで勝てそうだ。
「ほうらよっと」
俺はスライムを踏み潰した。
スライムは潰れて動かなくなった。
どうよ。この調子で。
「ん?」
靴底が熱いし、何かジュージューいってる。
その熱さはだんだん強くなっていった。
「熱い!!」
思わず俺は飛び跳ねてしまった。
「熱い熱い熱いいいいい!!」
やばい。このままだと溶ける。
誰か助けてくれえええ!
「ヒール」
俺の足の熱さや痛みが取れた。
ふう。助かったぜえ。
「危なかったわね。海斗。私がいなかったら今頃大変なことになってたわよ」
「助かったよ。サンキューな」
「それで何であんなことになったの?」
「それは……実はあれスライムのボスだったらしくて少し手こずっちゃったわけよ」
「ふうん」
何だ。その蔑んだような目は。
「とりあえず、私もスライム探しで貴方を助ける暇はなくなっちゃうから。気をつけるようにしてね」
「へいへーい」
スライムを最弱モンスターだと思って舐めてかかってたぜ。
とりあえず、気をつけて狩るようにしてからは順調に討伐は進んでいった。
皆もスライムだからといって油断しないようにしろよ。




