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想定外な出来事

初めて小説を投稿します。拙い文章ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

『あっるぅ日〜♪夜の街ぃ〜♪女装した〜♪上司にぃ〜♪出会ぁって〜し〜ま〜たぁ〜♪どしたらいぃんだろぉ〜♪』


有名な童謡の曲に合わせて頭の中に歌が流れた。いや、別に相手は逃げろって言った後追いかけてくるなんて器用なことはしないだろうが。


いやいやいや!まだ出会ってないし!!セーフだし!!(汗)しかし、このまま歩き続けていれば確実に相対することに。どうしようか、私は向こうからこちらに向かってくるイケメン課長(女装姿)を眺めつつ考える。


たぶん、ストレスだよなあ。


課長は最近『課長』になったらしい。うちの会社は平→主任→課長→部長という出世コースなんだけれど、どうもみんなが言うには課長は今までの主任の仕事をして、課長の仕事をして、部長の仕事までやっているようなのだ。今年入社したばかりの私は、その辺の事情はよくわからないんだけど、主任や部長は定時で帰っていくのに、課長が帰ったの見たことないし。


さて、どうしようかという話に戻るのだが、

1.気づかなかったふりをして通り過ぎる。

2.話しかける⇒どうしたんですか!?ストレスですか!?ご趣味ですか!?

3.話しかける⇒お仕事帰りですか?こんな時間までお疲れ様です。


うん、無いわー。話しかける勇気は無いわー。2はもっとナイわー。


もっとまともな選択肢を!!とか考えてる時点で距離が近くなってきて、1も実行できないことに気付いた。課長が確実にこちらを見てる。目が合ってる!ちょっと険しい顔をされてる!!


1.誰にも言いません!絶対秘密にします!!

2.わー。課長のお姉さんですか?そっくりですね。私部下の田中といいます。課長にはいつもお世話になって・・


うん、2だ。2にしよう。小学校の劇で、名演技と評価された女優魂、来い!!


課長に対し、口を開きかけた私があ、そういえば木の役(立ってるだけ)だったっけ。と躊躇している間に先制攻撃を受けた。


「田中君、こんな遅い時間にどうしたんだ。一人なのか?女性が深夜に一人で出歩くものじゃない。君の家はこの辺ではなかっただろう。終電ももう終わってしまってるし、そうだ、タクシーで送っていこう」


課長ぉ~ナチュラルに話しかけないで下さいよ。自分の格好忘れてますね!?2番使えないじゃないですか。とりあえず、送っていただかなくても大丈夫だと伝えて外見には触れないように、


「課長はその格好もお似合いですね。」



言っちゃったー絶対言わないでおこうと思った本心出てきちゃったー!!

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