6.新たな旅へ
リラは、セレスやアウルと共に、精霊と人間の架け橋となり、大地に再び恵みをもたらす、炎の精霊王の加護を体現する存在となった。
彼らの旅は、村を救済し、終わりを告げたかに見えた。
しかし、精霊王の加護を得たリラには、新たな使命が与えられることとなった。
それは、世界各地で起こる精霊の力の乱れを鎮め、人間と精霊の調和を取り戻すことだった。
セレスは、故郷の町に戻るか、リラの旅に同行するか、岐路に立たされる。
故郷の町の人々は彼の帰りを待ち望んでいたが、リラの隣で彼女の力、そして彼女の心の光が世界を照らすのを見て、彼は心を決めた。
「僕の力は、君の炎と共にある時、最も輝く。故郷の町は大切だけど、今の僕には、君の隣で、君の力が必要なんだ」
セレスは、故郷に別れを告げ、再びリラと共に旅立つことを選んだ。
アウルは、二人の決意を静かに見守っていた。
彼は、研究者として、二人の力の行く末を見届けたいという強い思いがあったのだ。
そして、何よりも、リラの心の光が、世界を照らすことを信じてた。
「私には、二人の力が、世界を導く光に見える。私の知識と経験で、その光を正しい道へと導こう」
こうして、リラは精霊と人間の架け橋となり、セレスは彼女の力を支え、アウルは二人の導き手として、新たな旅が始まる。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
少しでもリラたちの物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回のお話でリラとセレス、アウルの最初の冒険は終わりました。
最後までお付き合いいただき感謝いたします!
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