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ファントム  作者: かな
本章
25/56

カリーナからの呼び出し

それからまたしばらくして、エミリアは父とステラから返信を受け取った


そしてまた、カリーナからも案内を受け取った


招かれたのは以前と同じ温室だったが、エミリアはスタンリーと連れ立って訪れた


すっかり白い髪を撫で付けた年嵩の使用人が、慇懃に2人を案内してくれる


温室へ着くと、以前と同じようにお茶が用意され、すでにカリーナはお茶を飲んでいた


隣に金色の髪をした男の子が座り、カリーナは優しく彼の話に耳を傾けている


話が落ち着いてから使用人が話しかけ、カリーナは目線を移す


「来てくださってありがとう。こちらは息子のノアですわ」


ノアはさっと立ち上がってお辞儀をし、「ノアです」と手を差し出した


ノアは学校の制服なのか、白い身頃に青いセーラー襟の付いた服を着ていた


きらきらとした金の髪も瞳も眩しく、真っ直ぐに目を合わせてくる


「…スタンリーです」


スタンリーは前髪を手で直し、顔を覆うようにしてから握手をした


「エミリアです」


エミリアは握手をしながら少し腰をかがめ、目線を合わせて微笑みかけた


ノアも嬉しそうに、にこっと笑ってから、母であるカリーナを見やった


「ではお母さま、また後ほど…」と、丁寧にお辞儀をして、エミリアとスタンリーを案内してくれた使用人と去っていく


「かわいいでしょう? まだ8つなのよ」


カリーナは優しい眼差しで、ノアの後ろ姿を見送っている


そして2人の姿が消えてから、スタンリーとエミリアに席を勧めた

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