カリーナからの呼び出し
それからまたしばらくして、エミリアは父とステラから返信を受け取った
そしてまた、カリーナからも案内を受け取った
招かれたのは以前と同じ温室だったが、エミリアはスタンリーと連れ立って訪れた
すっかり白い髪を撫で付けた年嵩の使用人が、慇懃に2人を案内してくれる
温室へ着くと、以前と同じようにお茶が用意され、すでにカリーナはお茶を飲んでいた
隣に金色の髪をした男の子が座り、カリーナは優しく彼の話に耳を傾けている
話が落ち着いてから使用人が話しかけ、カリーナは目線を移す
「来てくださってありがとう。こちらは息子のノアですわ」
ノアはさっと立ち上がってお辞儀をし、「ノアです」と手を差し出した
ノアは学校の制服なのか、白い身頃に青いセーラー襟の付いた服を着ていた
きらきらとした金の髪も瞳も眩しく、真っ直ぐに目を合わせてくる
「…スタンリーです」
スタンリーは前髪を手で直し、顔を覆うようにしてから握手をした
「エミリアです」
エミリアは握手をしながら少し腰をかがめ、目線を合わせて微笑みかけた
ノアも嬉しそうに、にこっと笑ってから、母であるカリーナを見やった
「ではお母さま、また後ほど…」と、丁寧にお辞儀をして、エミリアとスタンリーを案内してくれた使用人と去っていく
「かわいいでしょう? まだ8つなのよ」
カリーナは優しい眼差しで、ノアの後ろ姿を見送っている
そして2人の姿が消えてから、スタンリーとエミリアに席を勧めた




