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ファントム  作者: かな
本章
23/56

お茶会

スタンリーが帰ってから3日後、予定通りにお茶会が開催された


カリーナからは、もう一人客人を連れて来たいと連絡がきていた


エミリアとスタンリーは、玄関先で馬車を出迎えた


馬車からは、隙のない黒い三揃いを着た男性とカリーナとが降りてくる


「今日はありがとう。おじのハイドンです」とカリーナは紹介し…


「ハイドンです、よろしく」と、玄関先で三揃いの彼はにこやかに手を差し出した


スタンリーは軽く手を差し出したまま固まり、エミリアも中途半端に手を出してしまった


ハイドンはその手をギュッと握り、ぎこちなく案内をするスタンリーとエミリアに従った


お茶会をする食堂は、外扉を全て開け放し、鮮やかな庭に向けて席が設けられている


食堂で出迎えたロドニーとベリルが、ハイドンとカリーナを席に案内する


その間にスタンリーが、ハイドンはここフロリアの知事で領主だとエミリアに耳打ちした


ロドニーとベリルは、そつなく給仕をこなすが、スタンリーは見るからに緊張していた


「カリーナから私のことは、どう聞いていますか?」


ハイドンは終始にこにことしながら、エミリアに訊ねた


エミリアは殿下のおじさま、としか聞いていなかったので、そう答える


ハイドンは頷きながらも、「殿下のおじ、ですが、義理の方です」と言った


「たまたま姉が殿下に見初められただけで、たまたま領主に収まっているだけですよ」


ハイドンは婿入りをし、義理の父から領地のことを学んだが、身体が弱かった妻は結婚後ほどなくして亡くなったのだと言う


「義理の父も亡くなりまして、よそ者が治めるわけですから風当たりも強くて…


ですが、カリーナと殿下がいらっしゃってからは、とても穏やかです」


「利害が一致したのですわ」


カリーナはカップを手にして、嬉しそうに言う


「もうわたくしが王都に戻っても大丈夫。そして、そのためにスタンリーが動いてくれています」


「利害が一致したので…」


スタンリーは俯きながら答える


エミリアが良く分からないままに3人の会話を聞いていると、カリーナがふとこちらを見やる


そしてにこやかに笑むと、陛下には弟君もいるのだと言った


「私たちと、弟殿下とのやり取りをしてくれているのがスタンリーです」


カリーナが説明すると、ハイドンは少し首を傾げてスタンリーを見た


それからエミリアに視線を向けると、


「スタンリー夫人にもご助力願うかもしれませんね」と言う


「いいえ、もう協力して下さってますわ」


カリーナは何気なく言って、紅茶を飲んだ


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