俺。花粉症deathそして転生
鼻にツンとした感覚がくる。
昨日より思いのほか喉に隣の家の佐藤さん夫婦のようなどろっとした液体があり息を止める。
この世界にはどうやら同士がたくさんいるらしい。
そうだ!俺は
”花粉症だ”
この季節だけは、木は、自然は、地球は、宇宙は、神は、
等しく俺は尾田巻 十真は恨んでいる
「はっくしょうぃ!!!?!」
俺は尾田巻 十真。普通の学生だ。
今日、俺は人生最大の選択に苦しんでいる。
そう今日の給食はカレーなのだ。しかし俺は今花粉症に苦しめられている。
今日は午後から1時から2時までしか病院はやっていない。
つまり今日カレーを学校に食べに行けば俺は必ず病院にいけない。
そのことから俺は一日ずっと苦しまなければいけない。
どうしたものか。
結論が出た。学校へ行こう。やはりカレーは今日しかない病院は明日もいける。
「おはよう!バカども」
俺がいつものグループに声をかける。
「「「おはよう!愚か者」」」
まったくひどい奴らだ!挨拶をしただけなのに暴言が返ってきたぞ!?
これが恩を仇で返すというものか、失礼な
なんて考えていると一人のバカが声をかけてくる。
「なんでマスクをしているんだ、とうま?、、、まさか風邪か?明日はアポカリプスか?世界の終焉か?」
失礼なpart2
「なんだ花粉症か。心配したわ」
「”いや世界なんかより俺の心配しろよ”」
やはり今日は学校に来るべきでは無かったな!
”キーンコーンカーンコーン”
チャイムが鳴った。ホームルームが始まってしまう
そう思って俺は自分の席に着く。
今日のチャイムはなにか特別な気がした
さあ、待ちに待った給食の時間
「やっぱカレーだよな!」
「ああ、やはりこの給食のカレーはトマトの酸味とカレーのスパイスが奇跡的にマッチしていて人参、じゃがいものゴロゴロ感と肉のやわらかさ、そしてスープのどろどろ感。これらがひとつの銀河となって舌という天の川を泳いでいるcongratulations」
「食レポうますぎだろ!?」
ああうまい。生きてきてよかった。これで今日からも頑張れる!!
これが最後の午餐とも知らずに、、、
5時間目俺はカレーの余韻に浸りながら黙々と英語の板書をしていた。
いま俺は気分が悪い喉がヒリヒリするし、いつもより息がしずらい。そう思っていると。
「集中しろ!!!」
注意されてしまった。どうやら机に伏せていたようだ
ここは一つ謝っておくか
「すいまs」
急に息が、
「ん?」
できない
”ガタッ”
「なんだ!!」
「きゃぁぁぁー!!」
「オイッしっかりしr」
何かいってる
「聞こえrk」
何を言っているんだ
「とnm」
もう無理みたいだ
そうして尾田巻十真は15年という人生に終止符を打った
、、、
「w」
なんだ?
「はっはw」
ん?
俺は目を覚ました
「はははwwhっはっうぁはははw」
何か布面積がr系アカウントのコスプレイヤーくらい露出が多い服を着た女が大爆笑をしている。
「あの、」
おれはこのよくわからない女に声をかけた。
「ひぃwんぅwあ!起きたの?w」
女の顔が半笑いでキリッとした。
「ひぅwよくぞ目覚めました。いきなりですがあなたは花粉症のアレルギー喘息で気管支が狭まって息が出来なくて死にましたw」
「そうかやはり俺死んだのk..ん?え?
いや、ちょっと待て花粉症?花粉症って言った?
待ってダサくない?」
困惑が隠しきれない。流石に俺の耳かあの女の口がおかしいのかと思った。
てかおい、笑うな
女は冷静になり微笑を浮かべながら淡々と言葉を紡ぐ
「いや、本当に面白いよね。今まで女神やってきたけど健康体の学生が花粉症のアレルギー喘息で死んだのなんか世界中がアレルギーに対する薬を製作してから数えるほどしかいないんだけどwしかもあの国民が医療の保護を受けやすいとされる日本でw」
全く失礼な女だ、親の顔が見たいみたい、
そういえばという疑問を目の前の女に問いかける
「お前は誰だ?」
そういうと、女も俺の質問を聞いて少し考えた素振りをすると答えを返す
「私はギリス。世界の秋と植物を操る神。
あなたの生前の行いは見ていました。あなたはここ1000年で最も歴史に反し最も稀有な死に方をしました。」
うるさい
「あなたは面s、ゴホン、あなたはユニークな死に方をしたので、私達4神が運営する世界
ワーミンシーズンに招待します!」
なんだこの女は女神?世界?
近所のクソガキ陽太の方がまだマシなことを言うぞ
「おい、お前私は女神だぞ私に対して口が悪いぞ!いや頭が悪いぞ」
そう言って女は俺を貶す。
「酷すぎる、本当に女神か?てか植物の神?」
女は首を縦に振る。
その仕草を見た俺は、何かが切れた
「お、」
女は首を傾げる
「"お前のせいかぁ""ぁ"ー"」
俺は人生で一番叫んだ
「え?急に何?本当に頭おかしくなった?」
「お前のせいで俺は花粉に苦しめられて、そして死んだんだ!花粉症舐めんな!当事者比でコロナよりきついわ」
魂の号哭、激情の発露をした。
「あんた、春の花粉で死んだんだから私じゃないわよ」
「え?」
怒りがスッと抜ける。
どうやら俺は、感情に身をまかせすぎたようだ。
冷静になり俺は女に謝る。
「ごめんなさい」
女はそれを受け取ったのか説明を始めた
「あなたはこれから私の世界ワーミンシーズンに行ってもらいます。そしてあなたにはいわゆるチート職業と言われる【剣聖】【賢者】【勇者】の
職業を与えます。」
俺たちの世界の現実にやたら詳しい女神だ
まあチートは楽しみだな!
俺tueeeやハーレム、魔王を倒して権力を
色々と想像が膨らむ。
「まあ、そこまで言うのなら行ってもいいですよ」
俺は笑いを堪えながら言った
そういうと女神は、ニコッと笑って
「ありがとうございます。さあすぐに、いってらっしゃい」
そうして俺は異世界に飛ばされたのである