『第4話』合コン回想劇②
合コン相手は、まさかのご年配!?
早々と合コン解散してからのガールズトークで、三十路女子の焦りとまだまだ諦めない恋模様の展開いかに!
(合コン帰りの道中で……)
「これはヒドイ!!!」
ヒイコとリエからの超ダメ出し。
今回の合コンはタケゾーのせいで台無しだった。そもそも初めから人集めさえしてないのでは?との疑念しかない。
ワタリさんは悪くなくとも、やはり女子からは散々な言われよう。。
食事を終えた後に、二次会カラオケ行く? との誘いも、もちろん断った。
本日のところは、合コン終えた反省会を兼ねて、女子三人でカフェに寄って帰ることにした。
「最近、かわいい子(男)が入店してきてさー」
髪をかきあげながらタバコを吹かすリエさん。
リエが勤める超高級クラブのボーイさんの話題だ。
「年下なんだけど、姉さんって甘えてくんの~」
「え~っ 写真ないの?」
「あるよ」
と、見せてもらったら。
なんと!?
とんでもなく今時のイケてる男子ではないか!!
羨ましすぎる。
「今度映画見に行くんだ~」
「彼氏いるのは内緒だけどね」
なんだか、先ほどの合コンが恥ずかし~
リエの周りはいい男ばっかで、キラキラしてるな。
よく考えたら、キマコを振り回すタケゾーもリエからすると底辺の存在くらいにしか過ぎないだろう…
いや、確かにアイツは底辺だ。
「ヒーコは最近どうなの?」
化粧直しをしながらヒーコが答える。
「こないだ、夜道を1人で酔って帰ってたら、見知らぬ男に手招きでおいでおいでされて~」
「…」
「ホイホイついて行ってアバンチュールしてしまった」
「最低だなオマエ」失(笑)
そう、キマコの周りはみんな焦っている。独身三十路女の最後の跑きなのか。
彼氏持ちで男に不自由のないリエだって、満足してないから他に求めるのだ。
身体が衰える前にまだまだ一花咲かせたい。
最低の事だって何だってやっちゃってる。彼氏がいよーがいまいが本当の王子が現れない限り、この欲求に満ちた性分は止められないのだ。
タケゾーだって、都合のいい時だけキマコを誘ってくる。
もちろんキマコも断らない。
男も女もみんなハンターだ。
少なくともキマコの周りはそんな寂しい人達で溢れている。
勝ち組は既に結婚して家庭を築いているもんな。
独身のキマコには、既婚者なりの悩みや事情に関してはまだまだ無知で、世の中は三十路女には木枯らしが吹いている…そんな虚しさを感じているのだった。