『第3話』合コン回想劇
さぁ、社長から解放され、待ちに待ったアフターファイブ♪今日は合コン!楽しむぞ~!
遊び人タケゾーとの恋愛事情。キマコの男運の低迷化はそこから始まったのだ。。
いつものルーティン。
定時ぴったりに仕事を終え、アフターファイブを楽しむ。
今日は合コン。
主催は元カレとまでは言えずの、
過去にちょっとロマンスのあった遊び友達の一人、タケゾーだ。
まぁ、久しぶりにヤツと会うのも悪くない。
男女3対3で、相手はヤツの会社の先輩やらと、こちらは高校時代の女友達で挑む。
駅近くの時計台の下で、女友達のリエとヒイコの二人と待ち合わせ。
リエは超お高いスーパー美人。
実は彼氏あり。
今回、人数集め要因もあるが本人もノリノリでの参加。
長年ホステスとして働いており、地元の業界でもトップクラスの人気者。
対してヒイコは、お世辞にもキレイ系、かわいい系とは程遠い。ただ男女問わず友達は多い方だ。しゃべりが凄まじく魅力で、毒舌でもあり話術に長ける。ピン芸人に近いものを感じるほど。
そんでもって、リエとヒイコは微妙~に仲悪い(汗)
けどたまに会うくらいなら問題なく楽しめる感じだ。
そんな感じで、先にヒイコが到着。
『キマコ~♪』
久しぶりの再開だ。
『久々~!ヒイコ、相変わらず派手だね、気合い入ってんね(笑)』
『キマコもね、なんか太った?』
『は?相変わらず失礼やねアンタ』
『ウソウソ(笑)今日どんな人達やろ~』
そして少し経ってリエも到着。
『久しぶり~』
三人揃ったところで、さぁ行きますか♪
男性陣は既に席についている模様。
ワクワクドキドキ、個室に案内され襖を開けると……
おーーーい!!
絶句した…
『悪ぃ、メンバー集まらなくて上司連れてきた♪』
悪びれる様子もない、相変わらずテキトーな感じのタケゾーだ。。
男メンバーは、ヤツとヤツの上司の二人きり。
しかもどっちもハズレ!!
上司とやらもかなりの年配おデブ(涙)
絶対妻子おるだろーし、なんじゃこりゃ!ただの接待じゃねーか?!!
キマコは、リエとヒイコの反応を伺った…
二人とも絵に描いたような仏頂面。
『す、すみません……』
キマコは、小声で二人にささやいた。
さておき、とりあえず二時間は過ごさねばならない。
飲んで食って速攻帰るぞ!
『コチラ、会社の上司のワタリさん♪めっちゃ優しい、男が憧れる、デキル男、金持ってるよ!!』
タケゾーが白々しく連れの上司を持ち上げる。
女性人『はぁ…』
無理して褒めてんな。
なびくわけねーだろ。
『いやぁ今日は美人処にお相手頂き光栄ですなぁ』
『ワタリさんって、ご年齢おいくつなんですかぁ?』
ヒイコが尋ねた。
『君たちと一緒くらいかな~』
女性陣
『へ~そうなんだ』
誰も突っ込まない。
誰も盛り上がらない。
ある意味、連れてこられた上司のワタリさんも場違い?と思ってたりして?と気の毒に感じてきた。
一人お気楽にヒョーヒョーと取り繕うタケゾーの姿が、キマコには憎たらしく感じる。
やっぱりコイツ、グズ男だな。
タケゾーは女の扱いが上手い訳でもなく、特別にイケメンって訳でもない。
だか常日頃から何故か女には困ってないような感じだ。
なんだろう、その気にさせておいて振り回すタイプかな。
タケゾーはちょっとセクシーさも兼ね備えている。
まさに女の敵。
キマコの趣味も悪いんだが、そんなタケゾーの手の平で泳がされている自身にも情けなくなる(涙)
けど、キマコも負けていない。
多方面に継続中のロマンスがいる。
そう、自分のルックスに自身はあっても、特定の彼氏が出来ないってのはそこなんだ。
キマコは男にだらしない。
出会うのはクズばかり。
そんなクズしか引き寄せないのは、自分自身に問題があるのだろうか。
王子探しのつもりが、迷宮入りしてしまっている今日この頃であった。