第二話 決意
今回少し短いです。長かったり短かったりしちゃうのは許してください。最後まで読んでもらえると嬉しいです。
「ひーちゃんが……死ぬって、どういうこと…?」
状況が読み込めなくて混乱する。
「コアってのはな、本体と引き剥がせるんだよ。引き剥がされた人間は死ぬ。剥がされたコアの能力は使うことができるから、ヤツらはひばりのコアの力がほしいんだろう………おい! まて!」
僕はすぐに走り出そうとした。ケンさんに止められた。
「ひーちゃんが、死んじゃう。早く、早く行かないと…、
ひーちゃんが……」
「落ち着け! 引きはがせるっつったってそんなすぐじゃねぇよ! コアの種類によって時間が変わるんだ!“苦しみ”のコアは最低でも四年はかかる。それまでに助ければいいんだ!」
僕はケンさんを思いっきり睨みつけた。
「そんなこと言ってる場合じゃない。早くひーちゃんを助けないと。ひーちゃん怖がってた! 早く助けてあげない…と、」
バチンッ
ケンさんは僕の頬を引っ叩いた。
この部屋には僕とケンさんとサハラしかいなかった分、その音は良く響いた。
「落ち着けと言っている。コアが発現したばかりのお前に何ができるっていうんだ? 場所もよくわかってないんだ。冷静に考えろ」
正論を言われ、言い返せなくなった。
「じ……じゃあ! どうするんだ!?」
「お前を鍛える。俺とケンで。」
「!」
サハラは目覚めていた。
「おい、サハラ大丈夫か?」
「あぁ、自分の力である程度は侵攻を止めていたからな。問題ない」
「自分の、力?」
「俺のコアの力だ。」
コアの力。僕は自分のコアの力もよくわからない。そうだ、まずは………
「……鍛えてくれるんだね? ケンさん、サハラ。二人が僕を、ちゃんと強くしてくれるんだよね?」
「あぁ、鍛えてやる」
「ひばり攫われて俺たちだって黙ってるわけには行かねぇからな。」
まずは、強くならなくては。僕はヤツを許さない。
「その感情だな。その感情を使えるようにしろ。明日からコアの使い方を教えてやる。……一応聞くが、やるか?」
「………! もちろん!!」
僕はひーちゃんを助けるんだ!!
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