ハロウィン
7/5は申し訳ありませんでした。
これからもよろしくお願いします。
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10月31日。
「お嬢様、おはようございます。魔法研究発表会が終わったら、次はハロウィンですね。とても素敵な衣装が届いていますから、ナサリーはお嬢様が着るのが待ちきれませんわ。」
「ナサリー、おはよう。あっという間にハロウィンね。」
魔法研究発表会が終わって、数日が経ち、次のイベントはハロウィンだ。
死者を思うイベントが年に2回ある。
夏に行われる夏至祭は、厳かな大人の為のイベントで、秋に行われるハロウィンは子供のための賑やかなイベントだ。
賑やかにすればする程、死者が喜ぶらしい。
ハロウィンは、成人前の子供が仮装をして、お菓子をもらう。
学園生も勿論対象だ。
ハロウィンの当日は学園中が飾り付けられ、たくさんのお菓子が振舞われるらしい。
この日は学園生全員がハロウィンの衣装を見に纏い、パーティーに参加する。
「私の衣装は、これね。」
ナサリーが差し出した箱の中の衣装を見る。
ヴァンパイアの衣装だ。
オフショルダーで胸元が空いているし、スカートも短い。
「ナサリー、この衣装セクシー過ぎない?」
「お嬢様、マントがありますので、大丈夫ですよ。」
マントは太ももを少し隠しても、胸元は隠れない気がするのだけれど……。
「絶対似合いますから、着てみてください。」
ナサリーに衣装を着せてもらった。
うーん。
もう少し隠れないかな。
「ナサリー、この衣装は着るのを辞めるわ。もう少し、胸元と足が隠れるものを頂戴。」
「かしこまりました。ガーターベルトにニーハイソックス、ニーハイブーツですわ。足元はこれで隠れます。胸元はつけ襟をしましょう。」
「ナサリーはこの衣装を絶対に着て欲しいの?」
「はい。お嬢様は見た目も性格も天使の様です。そのまま天使の仮装をするより、小悪魔チックな路線で行った方がギャップ萌えがあって良いと思いますわ。ヴァンパイアはお嬢様にぴったりの仮装ですの。」
「ナサリーがそんなに言うなら、そうなのかしら?わかったわ。この衣装を着るわ。」
「お嬢様、ありがとうございます。」
ナサリーは、つけ襟やガーターベルト等をつけてくれる。
本当にこれでいいのかな?
セクシーさは変わらない気がするのだけれど……。
「完璧ですわ。お嬢様は最高です。」
私はナサリーのおでこに手を当てる。
「ナサリー、おでこが熱いわ。貴女、熱があるのよ。」
「熱ですか?そう言えば、頭が痛い様な気がします。」
「ナサリーが今日は何だかおかしいと思ったの。今すぐ寝て頂戴。回復魔法をかけるわ。」
「お嬢様がナサリーの面倒を見るなど、絶対にいけません。自分のことは自分で出来ますから、お嬢様は是非、ハロウィンを楽しんで来てください!後、こちらが一口かぼちゃのパイを籠いっぱいに焼いたのでお持ちください。」
カゴを持たされ、ナサリーに力強く身体を押されると強引に、玄関から外に出される。
「では、お嬢様。ハロウィンを楽しんできて下さいね。」
扉はがしゃりと閉められた。
鍵がかかっている。
「ナサリー!?回復魔法をかければ、直ぐに治るわよ?」
返事はない。
どうしよう。
閉め出されてしまったわ。
それにこの格好、やっぱり恥ずかしい。
ナサリーの熱がある時は、人の話を聞かないのね。
困ったわ。
私はなるべくマントで身体を隠しながら寮を出て、自分の教室に向かった。
「ハナ、おはよう。今日はいつもよりセクシーだね。」
「ベル、おはよう。私の侍女が勧めるから着てみたのだけれど、やっぱり似合ってないよね。」
「そんなことないよ。黒い衣装は、ハナの色の白さが際立つし、似合ってるよ。」
「ありがとう。ベルも似合っているわ。その衣装は巫女さんかしら?」
白と赤の巫女装束に草履を履いて、黄色い狐耳と9本の尻尾が生えている。
とても豪華だ。
「フェーンのお母さんが用意してくれたんだ。コエドの衣装なんだって。」
嬉しそうに、その場でくるりと回る。
「重いから大変なんだけれど、可愛いから気に入っているんだ。」
「良かったわね。」
「おはよう、ベル。ハナ。2人とも可愛いわね。」
「2人ともおはようございます。とっても可愛いですわ。」
エスタとハンナとこちらにやって来た。
エスタは、猫耳と尻尾がついたスカートの長いメイド服姿。
ハンナは、半透明な羽が生えた妖精の姿だ。
「おはよう。2人もとっても可愛いよ。」
「うんうん。似合っているね。」
「ありがとう。それにしても、ハナは今日随分攻めたわね。男子の目線が凄いわよ。」
「そう思う?侍女に着せてもらったのだけれど、熱がありそうだったのよね。やっぱり、セクシー過ぎるわよね。」
「別に似合わないわけじゃないのよ?いつもとは違うけれど、可愛いわ。」
「そうですわ。セクシーなのも、たまには良いと思いますわよ。後、私が持って来た一口シュークリームも良かったら食べてください。」
ハンナのシュークリームを食べる。
甘くて美味しい。
「美味しいわ。私のカボチャのパイも食べて。」
「ありがとう。私のは蜂蜜クッキーだよ。」
「私はマシュマロを持って来たわ。」
4人でそれぞれのお菓子を食べる。
「ハロウィンって最高ね。」
「本当。」
エスタは魔法研究発表会の後は落ち込んでいたけれど、もう大丈夫そうだ。
立ち直って良かった。
「お菓子、私達ももらって良いかしら?」
「私達のお菓子もあげるから。」
双子のアンナとウタナがやって来た。
アンナは垂れた黒いウサ耳にゴスロリ調のドレス。
ウタナは垂れた白いウサ耳にロリータ調のドレスだ。
2人とも可愛い。
レースやリボンがよく似合う。
「勿論ですわ。」
「どうぞ。お食べ下さい。」
「ありがとう。」
「嬉しいわ。」
アンナとウタナのお菓子は、人参の入ったパウンドケーキだった。
「お2人のお菓子もとても美味しいですわ。」
「侍女の特製ケーキよ。」
「最高の味なのよ。」
2人が胸を張ってそうに言った。
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これからも頑張りますので、よろしくお願いします。




