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七つ色SHINE ー絆ー  作者: Mayu
19/97

Rem:6 奇跡のはじまり4

「え?何で?」


光は質問の主に、聞き返す。


「だって、あんまり喋ってくれないし」

「うん。何を考えてるのか、ちょっと読めないっていうところはあるかな」


ね、と彼女たちは顔を見合わせる。


「そんなに、お堅い奴じゃないよ。聞けば答えるでしょ?」

「まあ、それはそうなんだけど……」


歯切れの悪い言い方に、光は『ん?』と首を傾げた。


「えっと……。こんな言い方したら良くないかもしれないけど、彼はあんまりあたし達のことをよく思っていないのかなー?とか」

「いやいや。それはないよ」


光は手を振って否定した。


「まあ、普段からあんな感じっていうのは言えるかな」


光に同調して、クラスメイトが頷いた。


「そうなんだ」

「まこは、すっげーいい奴よ。気になるのなら、本人にいろいろ聞いてみたら?俺も最初は話しかけたら逃げられたし」

「え?逃げた?」

「うん。脱兎の如く。例えるなら、ジャイ○ンに追いかけられるの○太みたいな?そりゃ孟ダッシュで」


光は笑った。つられて皆も笑う。


「でもあんな態度になるのも、人見知りだからなんだよ」

「へーえ」

「逃げられた話を聞きたい?」


光の言葉に、頷きが返ってくる。


「あ。私、ちょっと抜けるね?」


話が始まる前に、入口近くに座っていた少女が立ち上がった。


「えー!七輝、話聞かないの?」

「うん。すぐ戻るから」


七輝と呼ばれた少女が出ていき、光が話し始める。


「初めて会ったきっかけはな。まこが小学四年の時に、転校をしてきたからなんだ」


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