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序章

気がつくと目の前は霧がかかっていた。しばらくすると霧が晴れてきて視界が開けてきたそうして目の前に広がる景色は白亜紀にでもタイムスリップしたかのような木々で覆われていた。あの世にしては随分と自然で溢れているんだなと思った。と考えた時徐々に自分に何が起こったのか思い出す。

自分の名前は鈴木岩男

なんの変哲も無い街というには小さすぎる町に住んでいた。そんな自分もなんの変哲も無い会社員だった歳は48歳定年退職するにはまだ10年余りはある生活を送っていた残念ながら結婚はしていない俗に言う彼女いない歴=年齢なのだ、趣味があるかと言われると強いて言うなら散歩だ正に凡人そのものだ、だがそんな凡人にも神様というヤツは試練を与えるらしい

あの日も普通に散歩していた横には一本道の車道が、あったがちいさい町なので車両はそんなに走っていないその車道にサッカーボールがコロコロと転がってきたその後に6歳くらいの少年が走ってきてボールを取ろうとしていた、自分は危ないなぁと思いつつも横をスタスタと歩いていく、そんな時だ反対から猛スピードでバイクが走ってくる車両の行き来が少ないため度々こういうのは目にした自分はさっきの子供に目をやるとまだ少年はサッカーボールを取れていなかったしかもバイクには気づいていないこれはまずいと思ったのだろう僕は猛ダッシュでその子のもとに走っていたなんとか間に合い少年を歩道に戻すことはできたものの自分自身は前から走ってくるバイクを回避できずあえなく衝突したもはや、痛みなど感じられないほどの衝撃だった、それも束の間自分の身体が宙に浮いていたまるで宇宙にいるかのように感じた。

これが走馬灯というヤツなのだろう。だが、自分には愛する家族や仲間と呼べる人達などいないので自分は死ぬのかと言うことを悟るくらいしかできなかった。

そして背中の方からコンクリートで固めた冷たい地面の感触が伝わってきた。

しばらくすると冷たかったはずの地面から温まりを感じてきたとても優しい温もりだったその温もりは自分の真っ赤な血だったとても鮮やかで綺麗な赤だった。

自分の血ではあったが思わず見惚れていた今度は遠くの方からサイレンの音が聴こえてくる。

とりあえず少年を助けれたことに安心した安心したからなのか瞼が重くなってきたのでゆっくりと

目を閉じた。

そう、あの時に自分は確実に死んだはずなのに今、目の前に広がる光景は何だろうか?あの世じゃなければ何なのだろうか?試しに頰をつねると痛みをハッキリと感じる目の前の木々は生い茂りたまに不気味な鳴き声みたいなのさえ聴こえてくるそんなこんなで周囲に何か無いかと見渡す事小一時間が過ぎ生きているのだと証拠づけるように腹の虫が鳴る。

このまま立ち尽くしてもしょうがないと思い生い茂る木々の中に進むことにした。

進んでも進んでも木々ばかりで次第に体力が奪われていくいつも散歩していたのにも関わらず何故だか身体が重く感じる体力が底をつきかけたころ、水が流れる音がしてきた残った体力を振り絞りその音がする方向へと向かった案の定、小川を発見したかなり歩いたせいだろうか喉はカラカラになっていた思わず小川めがけてダイブしていた、そしてそのまま水も飲んだやはり自分が思うに喉が渇いている時こそビールでもなくスポーツ飲料でもましてや炭酸飲料でもなくやはり冷たい水なのだと確信した。

そしてふと水面に目をやると見たこともない顔が映り込んでいたゆっくり自分の顔に手を持ってきて

顔のパーツ一つ一つを手で触ってみたやはり水面に映っている見知らぬ顔は自分みたいだ

思わず叫んでしまう自分でもこんなに大きな声がでるのかというくらいの叫び声だった輪郭は欧米人かと思わせるようにゴツい瞳もブルーサファイアを思わせるような瞳だった、だが1番特徴的なのは耳だ

耳先は鋭く尖っていたこれは欧米人にもどの人種にも無い特徴だった。

会社のアニメ好きの同僚がよく言っていた。

「最近転生系のアニメ多いよなぁ〜」

「あぁ〜!俺もエルフとか転生してぇ〜!!」

その「エルフ」というヤツなんじゃないだろうか?

ということは自分はエルフに転生してしまったのか?

ならここは日本でもなく地球でもない異世界なのか?

もはや自分でも何を考えてるのか分からないが分からないなりに必死考えた

つまり、バイクに跳ねられ死んで気がつくと見知らぬ土地に立っていてしかも自分は転生しているということになる、一応整理はできたもののまだ感情が目の前の現実について来れていないそんな脳内パニックを起こしている時、急に「動くな…」と声がする

気がつくと自分の首元を狙うナイフのようなモノが

あった背後には何者かの気配を感じた…

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