教室での出来事
ロリコンは正義だ!
今年で30歳になったばかりの俺がロリコンになったのは、いつからだろう。
そもそも何歳の人間が何歳の女の子を好きになったらロリコンという扱いを受けるのだろうか?
例えば小学校の時に好きだった子を愛し続けた結果20歳、30歳になっても、その当時の気持ちが揺らいでいなかったらロリコンとなるのだろうか。これはむしろ一途と言っても過言ではないか、これをロリコン(所謂変態扱い)というには失礼ではないだろうか。
むしろ純愛だろ。
そんなことはとりあえず置いておいて。
俺は小学校の時から福井澪ちゃん。彼女のコトが・・・
彼女のせいで俺はロリコンになってしまった。
あれは小学1年生の時だろう。隣の席に座っていた福井澪ちゃん。
彼女は授業中よく足をジタバタしている事が多かった。男の俺でも何が起こっているのかは把握していた。そう彼女はトイレを我慢していたのだ。理由はわかる。この学校は田舎で古い。当然トイレも年季が入っている。出来れば使いたくないというのはわかる。学校のトイレに入るくらいなら家まで我慢したいくらいだ。男の俺でもトイレに入るのは躊躇する。
ここで明らかにトイレを我慢している女子にどうしたの?なんて聞いてはいけない。そんな無礼な事を尋ねてはいけない。紳士として。
ただ俺は紳士ではないので、むしろ突っ込んで聞いてみるのだった。
「澪ちゃん、どうしたの?ジタバタして」
そう俺は教室の一番後ろの席という地の利を活かして先生に周囲のクラスメイトに聞こえないように聞いてみるのだ。あまり知られたくない事態を聞かれた彼女のハッと驚いた顔は、妙に可愛くてつい見とれてしまう。
「実はおし・・・じゃなくて・・・トイレに行きたくて」
「いつから?」
もじもじ照れながら制服のスカートの裾を握って答える彼女に突っ込んで話す。こういうのに快感を得ている俺ってもしかしてドSっていうだろうか。傍から見ると性格悪い人間に見えるかもしれないけど俺は至って大人しい性格の少年である。
「実はさっきの国語の時から」
国語の授業とは2時間目なので、今は4時間目の社会の授業中である。
「昨日学校の怖い映画見ちゃって一人でトイレ行くの恐くなっちゃって・・・」
「まだ30分くらいあるけど、どうする先生に言おうか?」
俺は言いにくいことを代理で伝えてあげるようとしている優しい紳士を演じていた。
「ありがとう。大丈夫。まだ我慢できるから」
彼女は笑顔で照れた仕草で顔を赤らめて明るく答えた。
それから彼女は、もじもじする様子もなく授業が終わった。
この日の彼女のやり取りがあったせいで、女の子がもじもじしている姿を嗜むのが好きになってしまったと思われる。こんな嗜好を持ってしまった事に対して、彼女に感謝するべきなんだろうか、それとも訴えるべきなんだろうか。
彼女はチャイムがなり授業の終わりの礼をして廊下に出て行った。
落ち着いて歩いている彼女の後ろ姿は、この先色々と試練を受けなければいけない姿なのだろうと哲学染みたことを考えてつつ嗜んでいる俺は紳士なんだ。
と思いたい。・・・たぶん。
とりあえず好きなことを書いてみました。
この物語はフィクションですが、作者の幼いころの体験を基に書かせて頂いております。