セーブファイル1〜予想と違う〜
やばい眠い。寝る。おやすみ
俺、主人公のヤマト!
よくわからないけど魔王討伐なんて任された!
両手には「ナベ」と「ナベのフタ」が装備されてるぞ!強いぞナベ装備!ほんとに攻撃力と防御力が「1」上がった気がするぞ!なんかよくわかんねーけどすげーなこの世界。
この見知らぬ民家を出て、俺の歴史の第一歩が始まる!
1.
ちょっと待て、普通なんか家出たら「城下町だー」とかないの?王様から金もらって「どうのつるぎ」買わないの?
なんで...なんで草原のど真ん中からスタートなんだよぉぉぉぉ!
「まぁ落ち着きな、北に少し進むと〈カナイ村〉ってのがあるからまずはそこを目指していこーぜ」
声を方を向くとそこには青いどろっとした物体があった。はっきり言ってちょっと汚い。
まぁぱっと見、いわゆる「スライム」とやらなんだろうけど、もっとなんかこう、形が整わないものか。例えるならやんちゃな小学生が紙粘土で作ったような形してる...
まぁ、一応誰か書いておくか。
「どなたで...」「スライムだよ見たらわかるだろ」
即答でしたね。
「毎度のこと誰ですか?って聞いてくる奴らはスライムを知らねーのか」
ん?毎度?
「毎度ってどういうことだ?」
「お前以外にもいんのよ。この世界に飛ばされてきた奴。んで、飛ばされてきた奴ら口を揃えて『誰ですか?』って聞いてくんの。ったく見りゃ分かるだろ」
ゲームのスライムのイメージって大体テカテカしてそうな感じだけど、こんなにリアルにドロっとしてたらそりゃ疑うよな。
「そういや、今までこの世界に飛ばされてきた奴らは何人いるんだ?」
「4人だな。ま、そのうち会えるさ」
その4人とパーティを組んで魔王討伐に行こう。いいね胸熱じゃん
「なんか、ありがとなスライム。俺はその〈カナイ村〉ってとこを目指す方にするよ」
俺は北へ歩み始めた...
「ちょっと待てぇ!」
「ひょ!?」
びっくりして変な声出た。スライムってこんなに俊敏に動けんのかよ
「なんだよ、驚かすなよ」
「チュートリアルその1!戦闘を理解しよう!」
…は?
2.
「まず始めに、この世界の戦闘はターン制では無い!だから、どれだけやり方がズルかろうと、勝ちは勝ちなのだ!」
ひっでぇな、でも、実際ターン制っておかしな話だよな。相手がミスしない限り攻撃食らうしかないし...
チョコン!
「いてっ」
「どうだ、2ダメージぐらいくらった気がするだろ?」
考えてる時に攻撃してくんのか...
「痛かった。確かに2ダメージぐらい痛かった。」
「次はお前の番だ、俺に攻撃してみろ!」
「オッケー分かった。おりゃっ!」
グニュ!
感触が気持ち悪い...
「うわー!やられたー!」
「おお、あいつ金落としたぞ。それとなんか、少し経験を積んで、レベルが上がった気がする」
なんか、なんとなく楽しい。これなら金には困らないだろう。スライムでさえ100Gって書かれた金貨落としたんだからな。
金貨を拾い、顔を上げた...
さっきのスライムがこっちを見てる。
それも仲間にしてもらいたそうだ。
やられたはずだろ?
まぁ、1人だと何かと心細いし、仲間にしてあげるか。
「一緒に行こうぜ」
「おうよ!ついでにお前の名前聞いていいか?」
「言ってなかったな。俺はヤマトよろしくな」
「僕はスライム。よろしく」
僕?なんか違和感。仲間になると性格が丸くなるのかね。
ここから、俺たちの冒険が始まる
いやもうほんとに眠い。でも描くのやめられない。まぁ、体調管理には気をつけますよ。