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最後の恋 27
4章恋の終わり
ザッザッザッザッザッザッザッザッザ。
ジャージャージャージャージャー。
さっさ、カタカタ。
機械のウサギたちが日向のように明るく、パイプのように閉ざされた世界で無機質にキリギリスの時計達が気質に勤勉に働いていく。
僕自身も完全にキリギリスになって働いていた。課せられた肉をだいたい切り終えた所で、手の甲で汗をぬぐってちらりと教室の外を見る。
この事の顛末を思い返しながら。
2学期が始まった直後、ホームルームですぐに文化祭の出し物の議論が始まった。
いや、議論が始まったと言うより、無理矢理委員長がそれをしたと言うべきか。クラスの人たちはまるで文化祭なんかに興味を持つ素振りが見えなかった。
そんな、しらけたクラスを委員長はこれまたやる気なさそうに、演劇とか、合唱とかの出し物を上げて適当に進めようとしていたら、光を纏った天使が地上に勢いよく着地した。
「私は軽食店をやりたい。ねえ、みんな焼きそばとか作ってみない?これが最後の学園の文化祭なんだから、みんなで楽しめるような物をしよう!」
その東堂院さんの力強い言葉に、クラスのみんなは何となく流されるように肯き、そして決まった。
そして、東堂院さんを中心にまとまりながらここまでこぎ着けたのだ。




