表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逢瀬は、プラットホームで。  作者: 椎名美雪
第一章
7/108

部長と課長

 直属の上司である、馬渕部長と藤村課長。

 この2人、実のところ……あまり仲が良くない。


 部長は元々技術部にいたらしく、課長は営業畑で生え抜きの人。

 藤村課長にとって、馬渕部長は〈目の上のたんこぶ〉でしかないのだろう。

 “技術上がりに営業の何が解る!”だろうし、営業を知らない人が部長の椅子に座っているということで、ヤッカミ半分なんじゃないか……という声が、陰で多く聞かれた。


 馬渕部長は、穏やかで人当りが良い。

 藤村課長は、仕事は出来るらしいが、厳し過ぎるせいであまり好かれていない。……正直、私にとっても苦手な人ではあった。


 実は、課の人にはあまり知られていないが、部長には食事をご馳走になったことがある。勿論、2人きりではなくて、私の同期も一緒に。

 まだ会社に馴染めないでいた頃の出来事で、そんな風に気にかけてくれる上司に感動したものだ。


 誕生日には、素敵なハンカチを頂いた。

 部下に声を掛けてくれて、励ましてくれるような穏やかな人だったが、会社にとっては、それだけでは通用しない。


 最終的に生き残り、出世をしたのは、藤村課長だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ