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始まりの始まり
『やっと夏休みだよー』
就業のチャイムと同時に渋谷がそう言って大きく伸びをした。渋谷は同じ中学からこの高校に入学した友達が2学期を待たずに退学した後の、初めての友達だ。それから早1年、同中学の三羽がらす!?の生き残りが俺と言うわけだ。渋谷は大きな伸びが終わる後ろの席の俺を振り返り
『総長、夏休みどっか行くの?』
と言ってきた。総長とは1年の時、同級生なのに年上、いわゆるダブリに勝手につけられた俺のあだ名…
『特に予定はないよ~明日からバイトだよ』
俺は憂鬱そうに言った。
『海、行かない!!』
『いつ!?』
渋谷の突然の提案にちょっと驚きながら聞き返した
『松も行くよなー?』
渋谷は俺の質問に耳を貸さず、俺と渋谷の共通の友達、松岡に問いかけた。




