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東方外遠記  作者: 颯人
第7.5章平穏な日々の終わり ~the end of a peaceful day~
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平穏な日々は終わりを告げる

この回で第一部完結となります。

「ちっ、てめえらやってしまえ!相手はたかが2人だ!」


謙治がそう言うと、周りの奴等は一斉に襲いかかってきた。


「聖人、死にそうになったら逃げなさい。死ぬのだけはお姉さん許さないわ。」


「死ぬ気は毛頭ない、こいつら倒して義姉さんにも1発お返ししないといけねえからな!」


俺と義姉さんは左右に別れて襲い掛かってくる奴等を倒していく。1人1人に時間を掛けると囲まれるからな、速攻で倒さねえと。


「スペルが使えねえのが厄介だな!」


襲い掛かる奴の持っている刀を受け流して背中を斬り、左右から俺の首を狙って斬ってくる奴等の攻撃をしゃがんで避けて、片方顔面を殴って怯ませ、その隙にもう片方の胴体を斬る。


怯んだ奴が再び襲い掛かる前に刀を刺す、刺した刀を抜いて横を見ずに刀を切り払う。気配も頼りにして攻撃していかねえとな。


「聖人!」


義姉さんの叫びが聞こえた瞬間、足が刀に刺さっていた。まだ息があった奴が俺の足に刀を刺したのか!しかも数人その隙を狙って跳んで斬り掛かってくる!


「くっ、でりゃぁぁぁぁ!!」


俺の足を刺した奴の腹に刀を突き刺し、その刀を軸にして跳んで斬り掛かってくる奴等に向けて回し蹴りを放つ。


だが回し蹴りを放ち終えた隙を狙って刀を突き刺してくる奴等が見え、足に刺さっている刀を抜いて投げ飛ばす。


「キリがねぇ、本当に。」


致命傷は回避しているものの、傷が多くなってきたし、1人倒す時間が増えてきた。義姉さんも似たような状況だな。


「しんどいわね。倒したと思っても悪足掻きしてくる奴等がうざいわ。」


「ああ、まったくだよ。」


そう言い合いながらも敵を倒していく。それに比例して傷はどんどん増えていく。


頭と右頬は切れて流血、肩と背中と左脇腹と右腕に大きな切り傷、左腕と右足に数ヶ所の刺し傷、あと出血多量か?


けど、敵の数も減ってきて残り1人になった。


「最後の一人!!」


死体を蹴飛ばしてそれを目眩ましにして俺に襲い掛かってきたが、義姉さんが後ろから最後の1人の背中を薙刀で刺した。これで、全員倒したか。


「ゼェ、ゼェ、ゼェ……。」


「ハァ、ハァ、ハァ……。」


お互い肩で息をしながら立っているのがやっとの状態だ。


「まさか、全滅、だと?たった、2人で、百人全て倒しきるだと?」


「さて、後は、お前だけだ謙治!!」


刀の切っ先を謙治に向けて宣言するが、唖然とした表情から一変して企みが成功したような表情になった。こいつ、何を企んでいる?


「聖人危ない!」


「今さら気付いても遅い!」


義姉さんの切羽詰まった声を聞いた瞬間、何かに刺された感触がした、ぞ?しかも心臓辺りか、ら。


「嘘、だろ?」


後ろを向くと、倒した筈の奴等がのっそりと起き上がっていた。その内の2人が後ろから俺の背中に刀を突き刺していた。と同時に俺は地面に倒れた。


「こいつら始末人は殺されても生き返るようになってるのさ。けど、全員殺したのには驚いたがな。」


「聖人!しっかりしなさい!」


あぁ、血を流しすぎたのと、体力を使いきったからなのか、だんだん周りが暗くなってきた。それと、手足も冷たくなってきたな。


「今頃お前の友人は小娘供を連れてここを脱出しているだろうな。」


そうか、あいつらはきちんと早苗達を救出出来たんだな。


「小娘供が偽者だと気付かないままな!」


「どういうつもり!?っ、邪魔よ貴方達!」


今謙治は何て言った?絢斗達が救出した早苗達は偽者だと?


「アイリス、てめえが部屋から出た後に小娘共がいる部屋の空間と偽者を用意した空間を入れ換えたのさ。要するに、てめえらは無駄骨だったって訳さ!」


笑いながら謙治は言ってくる、ふざけるな、ふざけるなよてめぇ!!


「さて、俺もここの空間にはもう用は無い。能力ジャマーも俺には発動しないようにしているからな。流石神様だぜ!」


「逃がすと思ってるのかしら?殺しても生き返るなら、生き返らないように分解すればいいだけの話よ。」


分解、そんなことも、出来るのか義姉さん、本当に、何者なんだ?


「その対策をしていないとでも思ってたのかアイリス?こいつらは原子レベルまで分解されても生き返るようになっているんだよ!まあ、最大出力で分解すれば殺せるかも知れないが、その場合聖人も同様に分解されると思うがな!」


「このっ!クソ男が!あぐっ!」


動けよ、動けよ俺の体!いくら義姉さんが強くても、百人同時に相手するのは無理だ、しかも俺と同じような怪我もしてる!


「これで準備は整った、幻想郷は俺らの物!いや、四大天使(・・・・)様の物だ!妖怪の賢者など恐るに足りない!まっ、ここで死ぬてめえらには関係の無い話だがな。」


こんな奴等に、こんな奴等に幻想郷を乗っ取られるのか?ふざけるなふざけるなふざけるな!


「待ちやがれェェェェェェ!!謙治ィィィィィ!!てめえだけは、てめえだけはァァァァ!!」


起き上がって次元の狭間を開いて去る謙治目掛けて刀を投げつけるが、謙治の持っていたカードらしき物で防がれた。


「生命力はゴキブリ並だな、まあいいさ。ここの空間もすぐに閉じられるのだからな。」


最後の、一撃も防がれた、謙治もその台詞を残して去っていった。また、あいつに大切な者を奪われる、のか。


「聖人!意識をしっかり持ちなさい!倒れないで!目を閉じないで!」


駄目だ、足に力も入らないし、顔が地面にぶつかった事も曖昧だ、意識も遠くなってきた。早苗、義姉さん、皆、ごめんな。



















その後、幻想郷に戻ってきた絢斗達は聖人を助けようと再び次元の狭間に向かおうとするが、助けた筈の早苗や妖夢達が偽者だと知らないため、後ろから襲われ、何処かに連れ去られてしまった。


それと同時に大量の兵士を謙治は幻想郷に送り込み、瞬く間に幻想郷全域を支配してしまう。住人達は抵抗する、しないに関わらず、何処かへ連れ去られた。


倒しても倒しても起き上がってくる兵士、ならばと結界で封印しようとしてもその封印自体が効かない、おまけに能力ジャマーまで使ってくるため、抵抗は実質無意味だった。


全員が連れ去られた訳ではないが、つい先日までの平穏な日々は突然終わりを向かえたのだった。


第一部 完

はい、ここで第一部終了です。

え?あっけないって…そこは後で修正しておきます。

他の小説にない設定をしてみたくてこうしました。


さて、次から第ニ部です。

引き続き頑張りますので、よろしくお願いします。

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