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東方外遠記  作者: 颯人
第7章 デート編 ~Date edition~
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早苗とのデート 地霊殿に泊まろう

「はあ、温泉ではすごい目にあったな」


よく理性が持ったもんだよほんと。今はロビーみたいな所で早苗と雑談してるぞ。


「まあいいじゃないですか!!私は聖人と色々触れ合えて嬉しかったですよ!!」


「……楽しそうで何よりだよ早苗。」


しかし、絢斗達は何処行ったんだ?俺が脱衣所に入った時にはもう皆の服が無くなっていたからな。


「さて、長く温泉に入っていたのでもうすぐご飯の時間ですね。」


「もうそんな時間なのか。」


うーん、やっぱり太陽がないと時間感覚がわからないな。俺は地底には住めないなこりゃ。


「じゃあ行きますよ!!ちなみにさとりさんがご馳走してくれるらしいです。」


至れり尽くせりだな、さとりには感謝しないと。


「わかった、行くか。っとその前に温泉卵食べてからでいい?」


「駄目ですよ聖人!ほら、こっちに来て!」


いやあの温泉卵美味しそうなんだよ!ちょっとだけ、ちょっとだけ食べたい!駄目?そんなぁ。





















地霊殿 食堂


「やっときましたね兄さん。どうせ兄さんが温泉卵食べたいって駄々こねたからですよね早苗さん?」


「そうなんですよ良太君。」


「何で遅れた理由が分かるんだよ良太?そしてお前らも何でいるんだよ!?」


食堂に着いたら呆れ顔をしている良太と霊夢、顔に何ヵ所か絆創膏を張ってる快とアリス、そわそわしている絢斗と妖夢がいた。


「私が呼んだの!ご飯は皆で食べた方が美味しいから!」


こいしが声を掛けたのか。


「すみません、こいしが言うことを聞かなくて。」


「いや、全然構わないよさとり。ところでそこにいる人達は地霊殿の関係者の人?」


さとりの隣には深紅の髪を両サイドで三つ編みにし、根元と先を黒いリボンで結んでおり、髪型はいわゆるおさげで、頭には黒いネコ耳が生えている女性がいた。


人間同様側頭部にも人の耳が付いているので耳が四つ付いていることになるのか?そして、瞳の色も赤色で黒の下地に、何やら緑の模様の入ったゴシックロリータファッションのようなものを着用している。


「あたいはさとり様のペットの火焔猫燐(かえんびょうりん)だよ!気軽にお燐とでも呼んでくれたらいいよ。」


「聖人見てください!猫耳ですよ猫耳!」


わかったわかった、取り合えず落ち着いて席に着け早苗。


「中々面白い人間達だね、死んだらあたいに運ばせてくれよ?」


さらっと何言ってんだお燐?あと早苗は俺に注意されたからって脇腹をつねるな、地味に痛い。


「早苗そろそろ脇腹をつねるのを止めてくっ!」


後ろから殺気を感じたので座っていた椅子の背もたれを掴み、後方倒立回転跳びの要領で後ろに跳ぶ。何だ?俺何かしたか?


「へぇ、私の殺気を感じ取って攻撃を避けるとはね!」


地面に着地して前を向くと、金髪ロングで頭には赤い角が一本生えていて、角には黄色い星のマークが付いている女性が拳を振りかぶっていた。目の色は赤。服装は体操服をイメージした服にロングスカートを履いてるな、なんつーファッションだよ。


「んなろっ!!」


俺も右腕を振り、右拳と恐らく鬼であろう女性の右拳がぶつかる。けど、女性の力が強すぎて体勢を崩された!


「ほらっ、もういっちょ!!」


続けて左拳をぶつけてくるのを、俺は体を横に回転させて左足の回し蹴りをぶつける。


「ちょっと勇義!!これ以上暴れたら料理やお酒が飛び散っちゃうよ!!」


「おっと、それはまずいね。しかし聖人と言ったか?あんた中々強いね、気に入ったよ。私は星熊勇義(ほしぐまゆうぎ)だ、よろしく。」


勇義は両手を叩いて汚れを落として笑顔でそう言ってくる。やれやれ、右腕と左足がまだジンジンしてるよ。


「はあ、よろしく。しかし勇義は力が強いな。」


「これでも怪力乱神と呼ばれているからね。機会があったら1度本気で殺り合いたいもんだ。」


勘弁してくれ、『オーバードライブ』使ってギリギリ渡り合えるかくらいだぞ。


「絢斗や良太、快にもこうやって手合わせしたのか勇義?」


「いや、快だけさ。久々に気分が最高潮に達したよ。その友人である聖人も強いだろうと判断して攻撃したのさ。」


なるほど、だから快の顔に絆創膏が張ってあるのか。けど何でアリスも張ってるんだ?


「勇義との戦いは見てる方がひやひやしたわよ快!!お願いだから無茶しないで!!」


「アリスさん、心配してくれたんですね。」


「いや、違うわよ!!これは心配というよりは、あれよ、私の彼氏なんだから少しはやってくれないと。だから、べ、別に心配してなんかないわよ!!」


顔真っ赤だぞアリス。素直に凄く心配したと言えばいいのに、ツンデレか?


「そういうのは直らないのね。」


「ツンデレ乙~。アリスちゃん。」


あー、霊夢と絢斗に弄られて顔を真っ赤にして俯いたなアリス。


「そろそろ食べません皆さん?折角の料理が冷めちゃいますよ?」


「話がそれたな、じゃあいただきますか。」


ちなみにメニューはカレーライスとサラダ、漬物だった。お酒ももちろんあった。


「何で幻想郷にカレーライスが伝わってんの?しかもすげぇ旨いし。」


「細かいことは気にしない方がいいんじゃな~い。漬物うまうま!!」


「それもそうだな。それで、勇義と快はどっちが勝ったんだ?」


倒れたって言ってたから勇義が勝ったのか?


「快が勝ったよ。私は大体片手に盃を持って戦って、盃に入ってる酒が溢れたら相手の勝ちっていうルールで勝負してるのさ。」


なるほど、快は勇義の持ってる盃の酒を溢すことには成功した。けどその後に倒れたと。


「で、快が倒れた後に続けて攻撃しようとしたらアリスが割り込んで来てね。そのままアリスとも戦ったのさ、格闘でね。」


ああ、だからアリスの顔にも絆創膏が張ってるのか。ってアリスが格闘?マジで?


「そ、その時は無我夢中だったから。」


「まあ、まさかアリスにも負けるとは思わなかったけどね!いやぁ、地上に強い奴が増えてきて嬉しいよ。」


勇義は豪快に笑って盃に入ってる酒を飲み干す。アリスはまだ顔を赤くしてカレーライスを食べてるな。


「意外ですね、強そうな勇義さんが負けるなんて。」


「早苗も見る感じ中々やるようだけどね。誰に鍛えてもらったんだい?」


「それは聖人にです。」


「彼女に身を守らせるために鍛えるか、中々いい判断じゃないか。」


最低でも自衛出来るようにはならないとな。幻想郷は何が起こるか分かったもんじゃないし。


「私なんてまだまだですよ。」


「でも早苗も充分に強くなったよ。あんまり自分を過小評価し過ぎるのも良くないぞ?」


ちょっとへこんでる早苗の頭を撫でる。早苗は嬉しそうに目を細めてるな。


「おーー暑い暑い。カレーライスが辛口の筈なのに甘口に感じるね。」


「あ、おかわりお願いします。]


「「「俺も!!」」」


あのあと何杯とおかわりして、俺達はカレーライスが底を付くまで食べた。さとりはまさか底を付くまで食べるとは思わなかったらしく、びっくりした表情をしてたな。


「いやあ、食べたなあ。」


「食べ過ぎですよ聖人!!10杯も食べるなんて、お腹壊しますよ!?」


美味しかったからつい食べちゃったんだよ。あっ、今は皆と別れて旧地獄街にいるぞ。


「早苗も結構食べてたじゃん。」


「う、うるさいです。っと、諏訪子様達にお土産を買っていきましょう。神奈子様はともかく、諏訪子様がうるさいですからね。」


なぜだろう、すごく納得できるし容易に諏訪子が駄々こねる様子が想像出来る。


「お土産屋はここか。って外の世界のお土産がかなりあるな。」


「意外ですね。」


どうやって仕入れているんだ?気にしたら負けか。


「適当に買っていくか。」


「そうですね。お金はどうするんですか?」


「俺が払うよ。」


そう言った瞬間に早苗が抱き付いてきた。ちょっとちょっと!?周りの目があるから!!


「私は気にしません!!」


俺が気にするわ!!店員もニヤニヤしながらこっち見んな!!


とまあ、俺達はお土産も買って部屋に戻ってきた。時計を見ると10時だった。


「まだ寝るのは少し早いな。」


「じゃあ昔の話をしましょう!!中学の時の話を聞いてみたいです。」


唐突だな。


「それと、どうして聖人達は強いんですか?」


「前にも少し話したけど、中2の頃から俺達四人で色んなことをしてたんだよ。」


あの頃は毎日が楽しかった。まあ、今もそれくらい楽しいんだけどね。


「色んなことって?」


「まあ、キャンプとか行ったり、馬鹿騒ぎしたり、旅をしたりかな。」


「むぅー、私も行きたかったですよ。」


いや、住んでた地域が違うからな?誘うにしても無理がある。


「で、キャンプとか旅をしたりすると、しょっちゅう絡まれたんだよな。」


「絡まれたってどんな人にですか?はっ!まさかナンパとか!?」


一体何を判断してその答えが出たんですかね早苗さん?


「まあ最初は不良とかだったけど、だんだん暴力団とかと相手したりしてたな。……懐かしいなあ。」


「何をやらかしたんですか!!」


「ただ単に快が弱々しいから不良とかに目を付けられた、それだけ。……ちょっと失礼。」


俺は説明を一旦中断して部屋の角に枕を投げた。盗み聞きは良くないぞ?


「ふぎゃ!!」


「見てたのわかってるからなこいし?」


枕を投げ付けられたこいしは頬を膨らませて俺の方を見てくる。


「どうしてわかるんですか!!」


「むーー、今回は気配も消したのに。」


「消えてなかったよ。」


というのは嘘で目線を感じたからな。誰かさんが覗き見してくるから目線は敏感になったんだよ。


「それで、先程の話ですけど、相手は少数だったんですか?」


「なに言ってるんだ早苗?確か50人くらいだったかな?」


俺の説明を聞いた早苗は何処か納得した表情で頷いていた。あくまで一番多い人数が50人だけどな。


「他に聞きたいことあるか?」


「じゃあ私が聞いてもいい?聖人お兄さんと早苗お姉さんはいつ結婚するの?」


「「はいっ!?」」


ちょ、何言ってんのこいし!?


「だって、すごく仲がいいし、いつ結婚するのかなあって。あと、子どもは何人欲しいのかなって?」


「ふえっ!!こ、子ども……。」


「それは早すぎるからこいし!!話を飛躍させ過ぎだから!!」


「えーーどうして?」


ちょっとさとり!ヘルプ!


「こーーーーいーーーーしーーーー?」


「やばっ、お姉ちゃんだ!!」


おおっ、文字通りさとりがすっ飛んで来たな。


「ちょっとお姉ちゃんとお話しましょうねこいし。聖人さん、こいしをこちらへ。」


「お姉ちゃん怒ってる、ここは逃げるが「逃がすかよ。」聖人お兄さん離して!!」


「だーーめ。」


こいしをさとりに渡してと、こいしはさとりに抱えられながらジタバタ暴れてる。


「さあ、おとなしくしてねこいし。」


「お姉ちゃん怖いよ!!」


凄みのある笑顔を浮かべながらさとりはこいしを抱えて部屋を出た。


「ふう、こいしもいなくなったし時間もちょうどいいし。そろそろ寝るか。」


布団を引いてと、ん?早苗が顔を赤くして体を震わせてるな?


「聖人、子どもは何人欲しいの?」


「え?ま、まあ二人くらいかな?」


3人とかだと面倒見切れなさそうだからなぁ。って何でそんなこと聞いてくるんだ?


「そう、なら。」


「ちょっと早苗!!顔が赤いんぶっ!!」


これ完全に酔ってるだろ早苗。こいしのやつ、何かしたな!?ちょ、舌を入れないで!


「ぷはぁ、ふふふ、大丈夫ですよ。そんなに怖がらなくても、ちょっと私と聖人の愛を確かめるだけですから。」


目にハートマークを浮かばせてる時点で怖いわ!


「誰かヘルプーーーーーー!!!」

















「クスクス、成功したわね。聖人達だけでなく、絢斗や良太、快達も無事に成功したわね。」


「もう、こっちは疲れたよ。お姉ちゃんに怒られるし、お尻ペンペンされたし。」


「ご免なさいねこいし。でも面白いものが見れたわ。ありがとね。」


「私も面白かったからいいよ!!」

さて、紫とこいしが手を組んで何をしたかと言うと


皆で食事をする。

早苗達の分の料理を盛り付ける。

皆に気付かれないようにこいしが早苗達の分に紫が用意した媚薬入りのお酒を混ぜる。

こいしが話術で誘導していい雰囲気にさせる。

結果、成功する。


こんな感じだ。


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