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東方外遠記  作者: 颯人
第6章 対決やら修行やら ~A confrontation or ascetic practices~
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パートナーと鍛練しよう2

九天の滝


「今日も鍛練を頑張るぞ!!」


「……何でここなんですか?」


どうも聖人です。早苗がやっと体力がついてきたので回避の練習をさせようと思ったら早苗は他人のスペルも使えるようになったからな、急遽鍛練内容を変更することにした。


「これ結構危ない状態なんだよな。」


「何でですか聖人?」


「霊力等の扱いを今よりもっと上手くしないと、すぐバテるからな。実際俺や魔理沙のスペルを使った後、しばらく動けなかっただろ?」


そう、早苗は今他人のスペルを使った後、しばらく動けなくなる。いくら奇跡の力が働いてるとはいえ、何のデメリットもなく簡単に他人のスペルなんて使えないからな。


「そうですけど、この滝で何の鍛練をするんですか?まさかだとは思いますが……。」


「そのまさかだよ。この滝を登るんだよ。」


「無理ですよ!!」


「大丈夫だって。俺がきちんと教えてあげるから。」


そう言ったが、早苗は何か納得いかない表情をしていた。


「むぅ、分かりました。でもこれだけ大きな滝をどうやって登るんですか?」


「走って登る。」


あっ、早苗がポカンとした表情になった。


「聞こえてないみたいだからもう一回言うぞ?この滝を走って登る、OK?」


「OKじゃないですよ!!馬鹿なんじゃないですか聖人!!何処かの忍者じゃないんですよ私は!!」


「足に霊力を組み合わせて水を弾くように登るんだよ。ちょいと難しいが早苗なら出来る!」


「私の話聞いてました聖人!?」


「聞いてた。でもやってもらうから。」


他の方法もあるんだけど、これがてっとり早いからな。


「でもいまいち登り方がわかりません。」


「そうだな、百聞は一見に如かずとも言うし、実際にやってみろ早苗。」


「絶対に失敗しますよね!?」


「経験だ経験。」


「わかりましたよ~。」


早苗は助走をつけて滝を登りだしたが、すぐに落ちてしまった。


ザプーーーン!!!


「……最初はこんなもんか。」


でも、ちょっとだけでも登れたのには驚いたな。俺は3日かかったのに。


「ゲホ、ゲホ、これ本当に出来るんですか!?」


早苗は水を飲んだらしく咳き込んでいる。そりゃ頭から落ちたからなぁ。


「出来るぞ!!」


「じゃあ手本を見してくださいよ!!」


「はいはい。」


足に霊力と魔力を集中させ、溜まったところで滝を登りだす。滝の高さは30メートルだからな。


「すごい……。あの大きな滝をたったの5秒程度で登りきるなんて。」


「ま、慣れだ。これが出来たら霊力の扱いも格段に上手くなると思うぞ。」


早苗のところに飛び下りて、持っている鞄の中から早苗にタオルを渡す。


「じゃあ頑張れ。」


「えっと、これが終わらないと次にいけないんですか?」


「そうだよ。」


あの後、3時間この修行をして、ようやく早苗は登りきった。いいなぁ器用で、俺なんか2週間掛かったのに。


「はあ、はあ、や、やりましたよ聖人!!」


早苗は地面に倒れて息を切らしていた。てか三時間で出来たとか……、自分の不器用さに泣けてくるよ。


「お疲れさん。」


早苗をお姫様だっこして守矢神社に戻りますか。


「……恥ずかしいんですけど。」


早苗はほんのりと顔を赤くしてるな。俺だって恥ずかしい、でもおんぶしたら理性が持たなくなる。


「いいから。今日は大分無茶したからな。少しでも休まないとな。」


早苗にそう言い聞かせて神社に帰った。そのあと諏訪子と神奈子に呼び出されて説教された。


「無茶しすぎだよ!!」


「確かにな。これで早苗に何かあったらどうする気なんだ!?」


「えっと、すんません。」


「ごめんで済んだら警察は要らないんだよ!!!」


諏訪子、幻想郷には警察はいないんだが?


「本当にすんませんでした。」


そう言い俺は土下座をする。悪いのは俺だからな。


「土下座以上に謝る方法はないのかい!?」


「諏訪子、もうよせ。」


「駄目だよ神奈子、いくら早苗が大丈夫と言っても私は許さないよ!!」


土下座以上か。あるにはあるが……。


「すみませんでした!!」


そう言い俺は地面にうつ伏せになる。


「……何してんの?」


「土下寝。」


土下座は地面に足と頭だけしか付いてないが、土下寝は全身地面に付くからな。


「……もういいよ。」


諏訪子は諦めたのか、普通の表情に戻った。


「あとどれくらい修行するの?」


「2週間かな。」


後は応用だけだからな。


「無茶だけはするなよ?次したら聖人に御柱でお尻を叩くからな!」


何気に痛いなそれ……。


「わかってるって。」















1週間後


早苗は大分魔力と霊力をコントロール出来るようになった。今は早苗と組み手をしている。最初はね、全然だったけど、3日もたてば5割くらい解放しないと負けるくらい強くなったよ。


「はい、ここまで。」


「はあ、はあ、やっぱり強いですね。」


「早苗も強くなってるよ。この短期間でよくここまで強くなったな。」


「ありがとうございます。じゃあ今だと霊夢さんにも勝てますかね!?」


「わからないな、あっちも良太と一緒に修業してるしな。」


「むー、だったら今すぐ行って勝ってきますよ!」


「おい!ちょっと待て!!」


早苗は俺の制止を振りきって飛んでいった。


「勝てるわけないだろ。霊夢が本気を出したら絶対に早苗は勝てないぞ。」


夢想天生とか使われたらどうすんだよ全く。無事に帰ってくればいいが……。














快side


こんにちは久しぶりの登場の快です。いきなり聖人から修行をしてくれって言われたので、アリスさんを鍛えています。そして今僕の放つ弾幕をアリスさんに避けてもらってます。


「ちょっときつすぎるわよ!!」


アリスさんはそう言いながらも人形をうまくコントロールして、弾幕をそらしたり、弾いたりしていますね。


「これくらいならかわされるのか。」


「当たり前よ。これくらい出来ないとね。」


アリスさんはそう言ってるけど、息を切らしていますね。スタミナ不足かな?


「じゃあ、次はもっときつくなるから頑張ってください。」


そう言い僕は能力を解放する。だいたい5割くらいだね。


「さあ、行きますよ。」


今まではかわせるコースを与えてたけど、この本気モードになると加減がむずかしいからなあ。


「冗談でしょう!!!」


アリスさんはそう言いながらも必死に避けていた。人形の扱い方が本当に上手いですね。でも人形の操作に精一杯な感じがしますね。


「じゃあ行きますよ。氷符『アイスレーザー』!!」


僕は拳に霊力を溜めて、一気に放った。いわゆるマスパの自己流だね。


「ちょっと!!加減してよね!!」


「無理です!!」


そう言いながらも僕はレーザーを放つ。やっぱりアリスさんは人形を使ってかわしてきますね。……僕が鍛える意味あるのかな?でも前は人形を操るのに精一杯でそこをつかれていたからね。今もそんなに変わらないけど、でも成長したと思いますよ。でも、負けるわけにはいかないし。


「ごめんなさいアリスさん、もっと解放します。」


僕は5割ではなく8割解放した。8割解放すると、髪は赤色になり、全身から炎を纏うようになる。


「まだ、あったのね。」


顔は驚いているようには見えないけど、足が震えていた。無理もないかな。


「じゃあ一回だけ、攻撃しますので避けてくださいね。」


そう言い僕はアリスさんに向かって全速力で向かって弾幕を放った。


「!!!」


アリスさんはなんとかそれを避けた。でも、隙がありますね。


「隙だらけですよ。」


僕は避けられたとき、すぐに方向転換してアリスさんに後ろに回り込んだ。


「速すぎるわよ!!!」


「音速の5倍で動いていますから。これで終わりです。」


そう言い僕はアリスさんに向けて弾幕を放った。アリスさんはかわしていたけど、被弾してしまった。


「キャッ…………。」


うーーん、ちょっと強すぎたかな?気絶しちゃたよ。取り合えずアリスさんを家に運ぼう。でも、これくらい使わないと勝てなくなってきた。僕もまだまだだなあ、頑張りますか。

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