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東方外遠記  作者: 颯人
第6章 対決やら修行やら ~A confrontation or ascetic practices~
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パートナーと鍛練しよう

守矢神社 境内


「よし、じゃあ早速鍛練を始めるぞ。」


どうも聖人です。昨日はね、なんとかアイリスを撃退したけど、またいつ襲ってくるかわからないから、早苗に鍛練をさせているところだ。


ちなみに絢斗達にも、自分のパートナーに鍛練をさせている。戦力は多いに越したことはないからな。


「分かりました!でも何の鍛練をするのですか?」


「ん~、そうだな、取り合えず体力をつけるか。」


弾幕ごっこだったり、そうじゃない戦いだったりしても体力が切れたらどうしようもないからな。ある程度霊力でカバーは出来るけれども。


「まさか、走るんですか?」


「てっとり早く体力を付けるにはそれしかないだろ早苗?取り合えずここの神社の周りを走るか。なに、倒れるギリギリまで走って倒れても回復させてやるから。」


早苗がうげっ!っていう表情になったが気にしない気にしない。


「うぅ~ 頑張ります。」












20分後


「はあ、はあ、もう駄目です。これ以上、走れません。」


「おいおい、まだ20分しか経ってないぞ早苗。」


これだけ体力が無ければこれからの弾幕勝負は心配だな。これを1週間続けたいがそんなに時間は……あったね。


「30分休憩を取るか。その間に水分は取っておけよ、俺は空手の型の鍛練をしてるからな。」


早苗が休憩している最中に俺も休憩してたら俺の鍛練にならないし、それに刀が無くても戦えるようにしないと。


「それだけですか!?」


「文句を言わない。寧ろ30分は長いからな?」


あの後また早苗と一緒に走り、休憩を繰り返して早苗に合計二時間走らせた。もちろん早苗が休憩している時も俺は鍛練していたからな。


「はあ、はあ、駄目です、もう動けません。」


早苗は地面に寝そべって肩で息をしている。ちょっとやり過ぎたかな?


「まあ初日にしては上出来かな?」


「聖人、体力ありすぎですよ!!どうして私も同じように走って休憩もしないで鍛練して涼しい顔しているんですか!?体力お化け!鍛練バカ!」


「そりゃ外にいたとき毎日二キロは走っていたからなあ。その後に竹刀を振ったり等もしてたし、あと誰が体力お化けだ!」


寝そべっている早苗の頬を引っ張ってやる。おぉ、肌がもちもちしていて柔らかいな。汗で滑って上手く引っ張れないけど。


「じひつひゃないれふか!!」


早苗が涙目で睨んでくるが気にしない。


「うぅ~~~~。もう6時間も経った気がしますよ!!きっと日も暮れて、いない!?」


「そりゃ早苗が休んでる時は、時を止めていたからな。じゃなければこんなに走らせないよ。」


時が止まった中でも鍛練出来るのはありがたいな。ん?まさか咲夜が強いのって、時が止まった状態で鍛練していたからなのか?


「えっと、一応聞いておくけど聖人?明日もこの方法で鍛練するの?」


「そうだよ。なあに、きちんとケアして休めば明日には体力は戻っているからな!」


「いい笑顔で言わないでください!逃げていいですか?いえ逃げさせて聖人!!」


早苗は顔を青くしてほふく前進で俺から逃げようとする、ハッハッハ逃がさないぞ♪


「駄目です♪」


「聖人の悪魔ーーー!!」


っと、早苗を弄って遊んでる場合じゃなかったな。この鍛練は早苗だけじゃなくて霊夢や妖夢、アリスにもしている。まず霊夢と良太の様子を見てみるか。


「よっと、どれどれ。」


「……空間を木刀で斬って紫さんみたいなスキマを作って遠くにいる人の様子を見るって、聖人は一体何処を目指しているんですか?」




















「ほら、霊夢さん、避けてくださいよ。」


「あんたのその銃どうなっているのよ!?撃っても撃っても一向に終わりが見えないんだけど!?」


良太は今霊夢に向かって弾幕を放っているな、まあ霊夢は体力は充分にあるし、回避の練習をさせているのかねぇ。でも回避力も霊夢は充分にあるはずなんだが?


「さっきまで俺に殺す気満々の弾幕の量を放ってきましたからね霊夢さん、お返しされると思わなかったんですか?」


「うっ、それに関しては悪かったと思ってるわよ。」


なんだ、良太は死ぬ思いをしたからそれを霊夢に味合わせようとしてるだけか。


「うーーん、2丁拳銃じゃ駄目か。」


「はぁ、はぁ、もう満足したでしょ良太?これ以上更に増やす気?怒るわよ?」


「聞こえませんね霊夢さん。では今度はマシンガンで弾幕を放ちますからしっかりと避けてくださいね?」


うわぁ、良太の奴いい笑顔してるな。これは相当怒っている状態だな。


「私を殺す気!?ねえ私が悪かったから、もう1時間も弾幕の回避の鍛練をしているし、ね?」


「俺の時は3時間もその鍛練をしたんですよ。あと1時間増えたってどうって事はないですよね霊夢さん。」


良太、ノリノリだな。霊夢、頑張れ!


「なら「スペルや霊力の結界を張ってもは意味はありませんよ。」どうしてよ!?」


「普段はそれでもいいかもしれないけれども、俺みたいなイレギュラーなやつが現れたらどうするんですか?」


良太の能力を使用して放つ弾幕は結界等は貫通するからなぁ。おぉえげつない。


「そ、それは……。」


「これも鍛練の一つです。さあ霊夢さん、涙を流してごめんなさいするまで弾幕を放つのを俺は止めませんから。」


「ニッコリと笑いながらで言うんじゃないわよ!!あっ、ちょっと、待って!待ってよ良太!」













「…………。」


いや、まあ、なんというか、見てはいけない光景を見てしまった気がする。


「良太君は怒らせてはいけないですね。霊夢さんが青い顔をしている所なんて初めて見ました。」


「怒っても良太はあそこまでならないはずなんだが、まああいつも成長したってことだな。」


俺も気を付けようっと。


「あっ、体力を付け終わったら早苗もあれをやるからな。」


「勘弁してください……。」


「さて、アイシングするからこっち来てくれ。」


こうして、鍛練が始まった。














1週間後


今は早苗は3時間走っても余裕になった。まあ霊力を上手く使えばこんな短時間でも体力は付けられるしな。さて、次は回避の練習だな。


「具体的にどうするんです?」


「なぁに簡単だよ、俺が打つ弾幕をひたすら回避すること。以上です!」


そう言った瞬間、早苗は倒れそうになった。


「まあ、頑張れ。ほら行くぞ。」


「そんなぁ!あ……ちょっ!!」











少女弾避け中・・・













「ひどい、ひどいですぅ。聖人に傷物にされましたぁ。」


「まさかここまで被弾するとはね。」


20分間俺は弾幕を打ち続けた。怪我をしないように霊力だけの弾幕にしたんだかな。


「もうお嫁さんに行けません。」


でも、30回も被弾するなんてな。どれくらいの量?速いやつとか遅いやつとか大きいやつとかランダムに動くやつとか、合わせれば千はいくかな。


「生きてる早苗?」


「死にそーーです。聖人なんてもう知りません!キスしてくれないと許してあげませんから!」


「風呂入り終わったらいくらでもしてやるから、あと明日もやるからな。」


「私も外の世界にいた頃に鍛練するべきでした。あれ?体が動きません……。」


ちょいと無茶させ過ぎたか。えっと、回復用のスペルカードがあったはず。


「しゃあないな、想符『ヒーリングサークル』」


このスペルは風と水を使い、対象者の傷や疲れを癒す効果だ。まあ自分には効果がないけどな。


「あっ、気持ちいいそよ風。あれ? 動ける。」


「よし上手くいった。今夜はしっかり休めよ。」


さて、他の人達はどうしているかな?ちょっと見てみるか、まず、絢斗と妖夢の様子から見るか。















「フハハハハ!!どうしたどうした妖夢ちゃん?俺に全く攻撃が当たってないぞ~?」


「絢斗、さんが、ちょこまか、動くからですよ!」


絢斗が妖夢の斬撃を回避してるのか。しかし絢斗の奴、避けながら妖夢の体をじっくりと舐めるように見てるな。


「そろそろ攻撃を当てないとまた妖夢ちゃんにセクハラしちゃうよ~、フハハハはばぁ!?」


あっ、絢斗が妖夢の太股に手を伸ばそうとした瞬間に脇腹に蹴りが入ったな。


「えええエッチなのは禁止です!!何回私の太股だったり顔だったりむむ胸を触ったりしたんですか!!」


「いたた、妖夢ちゃんの体が魅力的なのがいけない!でもようやく分かってきたんじゃないの~?刀を振るうだけでなく、蹴り等の牽制を入れる事の大事さを。」


「こんなやり方で分かってしまうのは何か嫌です。」


鍛練中ずっとセクハラしてたんかい絢斗、そして妖夢もセクハラされて満更でもない顔をすんなよ。どっちも変態じゃねえか、いや妖夢はむっつりか。


「さて、ちょっと休憩しようね~。」


「はい!!」







「まあ、上手くやってるようで何よりだよ。よし、俺も鍛練の続きをするかな。」


「また鍛練出来る余裕があるんですね聖人。」


「まあな、想符『フレアスパーク』!!」


上空に向けてオレンジ色の極大レーザーを放つ。うん、大分魔力を使用しないで魔法を使えるようになったな。


「あともう少しでフレアスパークを最初放った時の3分の1の魔力で放てるようになるな。」


「すごいですね、私もやってみたいです!!えっと、上空に掌を向けてと、想符『フレアスパーク』!!」


「おいおい、早苗には魔力がないから無理だよ。やるなら霊力を使ってやれよ。」


それでも、簡単には他人のスペルを放てる訳がな「やった!出来ましたよ」あれぇ?


「試しに他のスペルも使って見てくれないか早苗?」


「分かりました!えっと、魔符 『ミルキーウェイ』!!」


魔理沙のスペルか、なら出来る訳がってちゃんと掌から大量の星形弾幕が前方に放たれてるし!!


「魔理沙さんのスペルも使えました!!」


もしかして、早苗の能力の影響なのか?そんな簡単に奇跡を起こされても困るけど、今後は他人のスペルを使える事を踏まえて鍛練していくか。

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