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東方外遠記  作者: 颯人
第5章 夏祭り編 ~Summer festival~
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夏祭り 中編

どうも聖人です。


今は夏祭りに行くための準備をしてます。まあ、俺は普通の格好ですがね。何せ服が少ないもんで。


「お待たせしましたーーー!!」


そう言い早苗がパタパタと走って来た。そんなに慌ててると転けるぞ?


「やっときた…………のか。」


俺は早苗を見た瞬間、言葉を失った。


「どうしましたか?」


「…………(ツーーーー)」


「何鼻血出してるんですか!?聖人が着ているお洋服が汚れちゃいますよ!」


はっ!早苗の美しさ?可憐さ?に見惚れていたらいつの間にか鼻血が出ていたみたいだ。


「ごめんごめん!」


「まあ、聖人が鼻血を出すって事は私を見て興奮したっていうことですし、悪い気はしませんね!」


いやだって今の早苗の姿が凄く可愛いんだよ!!白と青のベースにしてそよ風をイメージした柄の着物を着て笑顔でこっちを見てくるんだぜ!


「じ、じゃあ行こうか。」


「はい!!早く行きましょうよ~。」


俺は平静を装っていたが、内心は凄くテンパってる。理性を保っていられるかな?


「何ボケッとしているんですか聖人!?早く行かないと混みますよ!!」


そう言い早苗は俺の腕を引っ張りながら飛んだ。って服伸びる伸びるから。


「って引っ張っるなよ!!あっ、おい話を聞け早苗!!」













人里


「うわあーーー!!盛り上がってますね!!」


祭り会場に入ったら予想以上の人の多さだった。祭りはこうでないとな。


「だな!!外にいた時に行った祭りよりも盛り上がってるんじゃないか?」


今までで一番盛り上がってるかもな。提灯がいい味だしてるなぁ。


「早く楽しもうよ!!」


おい、また俺の腕を引っ張るなよ。さっき服が破れかけたからな!


「だーかーらー腕を引っ張っるな!!」


早く行きたいのはわかるけどなぁ、早苗はこういうイベントの時はせっかちになるもんなぁ、外にいた時もそうだったしなぁ。


「で、どこに行くんだ?人がたくさんいるから全部の屋台には回れそうにないぞ?」


「そうですね、射的屋に行きたいです!!」


射的か、まあ悪くはないな。


「でも何で射的なんだ早苗?」


「最初に食べ物から入ると、たくさん食べちゃうから太るんです。だから食べ物以外の店に行こうかなと。」


少し困った表情で早苗は説明してくる、早苗は遠慮しなくて良い時はたくさん食べるからなぁ。


「早苗も女の子なんだもんな。うんうん、そういう思考が出てくる年頃だもんな。」


「何ですか!!その言い方は!?」


体型を気にしているんですね、まあ俺は体型なんかは気にしないけどな。


「んじゃ、話していたら更に人が増えてきたからそろそろ行こうか。」


「はい!!」















人混みを掻き分けて射的屋の前まで来た。本当に何処からこんなに人が湧き出てきたのやら。いつもはがらがらなのに祭りになったら人が溢れているっていう経験ない?ないですかそうですか。


「うぅっ、1発も当たりません……。」


「妖夢ちゃん下手だね~。」


ん?射的屋の前に絢斗と妖夢がいた。どうやら先にやってたようだな。


「お前らもいたのか……。」


正直、最初から会うとは思ってなかった。俺が独り言を言ったら聞こえてたらしく絢斗が振り向いてダッシュでこっちに向かってきた。


「おっ!聖人と早苗ちゃんも来たんだね~。とりあえず、早苗ちゃん久しぶ「はい、離れろ。」ぶへら!!」


絢斗は早苗に抱き付こうとしたので、木刀で頭を殴ってやった。妖夢が隣にいるのに何してるんだが。


「痛てて、何で殴ったのさ~?」


「人の彼女に勝手に抱き付くな!!抱き付くなら妖夢に抱き付け!」


俺の発言で妖夢が顔を赤くして俺を睨んでくる。恨むなら絢斗の彼女になってしまった事を恨むんだな。


「ところでお二人さんは何してたんですか?」


「射的をやってたのですが、一発も当たらなくてですね。私は才能無いのでしょうか?」


あらら、妖夢は拗ねてしまった。ちなみに妖夢の服装は緑色の着物を着て、髪をポニーテールにしていた。チラリと見えるうなじが綺麗だな。


「まあまあ、拗ねない拗ねない。銃なんて妖夢ちゃん使わないでしょ?当たらなくても良いじゃないの~。」


絢斗は拗ねてる妖夢の頭を撫でた。絢斗は紺色の着物を着ているな、中々様になってるな。


「むぅ、何か腑に落ちないです。」


妖夢は恥ずかしがりながらも嬉しそうだった。仲良くしているようでなにより。


「いいカップルじゃないか?」


「でしょでしょ~?これでチューとかも出来たら最高なんだけどね~。」


おい、んなこと妖夢の聞こえる声量で叫んだら。


「チュー!?あわ、あわわわわ!!」


妖夢が耳まで真っ赤にしてペタリと座り込んでしまったぞ?何か『唇に柔らかい感触』とか『絢斗さんの唾液の味』とかブツブツ言ってるぞ?


「なあ絢斗、もしかして妖夢とはもう。」


「チューは体験済みだよ~、しかもベロチューの方をな!」


おいおいおいサムズアップして堂々と言うなよ!初めてがディープな方って、いやまあ絢斗だからなぁ。


「んじゃ、妖夢ちゃんと何処かに行ってくる~。聖人も早苗ちゃんとチューを経験した方がいいぞ~?好きな人の顔がどんどん迫ってくる高ぶり、唇と唇に触れる感触、目を開けばギュッと目を瞑って顔を赤くしてる顔、更に更に!」


「はよ行け!!」


あーうん、絢斗も少しは動揺してたんだな。


「う~、なかなか当たりませんね。」


って早苗がいつの間にか射的をしていた。一体何時からやり始めたんだ?


「もう始めてたのかよ。って1発も当たってないじゃん!!」


「あと5発、そうだ!!」


「どうした?」


早苗は何か思い付いたらしく俺に向けて指を指してくる。


「聖人、勝負です!!」


「射的か?さっきは1発も当たらないって言ってたのに勝負を仕掛けて来るのかよ?」


「うううるさいです、どっちが多く当たったかの勝負です。負けたら勝った方の言うことを一つ聞くでいいですか?」


ほう、負けた時のペナルティが意外と大きいな。


「ああ、いいよ。」


まあ、断るつもりはないけどね。もちろん負けるつもりも毛頭ないけどな。


「では、私から。」


早苗は負けられないのか夢中になって射的をしていた。しかし、こうしてみると着物って結構体のラインがわかるんだな。


「おっと、聖人が早苗ちゃんの体を見て興奮しているね~。そしてそのまま覆い被さって大人の階段を。」


「変なこと言うんじゃねえよ絢斗!って何処かに行ってたんじゃねえのか?」


「ちょっと早苗さんの射的の結果を見たくてですね。けっ決して私と同じく全部外れてないかなと期待して戻ってきた訳ではありませんからね!」


要するに妖夢が自分だけが射的を全部外す訳じゃないことを確認しに戻ってきた訳か。


「全部外すのは妖夢ちゃんだけじゃな~い?」


「うぐっ!そ、そんなわけないもん!そそそれより早苗さんの結果が出ましたよ!」


どれどれ早苗の射的の結果は、ってお前も全部外すのかーい!


「うぅ~。何で当たらないんですかぁ、もしかしてこれは夢?そうです夢に違いありません!って何聖人と絢斗君は必死に笑いを堪えているんですか!?あと妖夢さんは同情の眼差しで私を見ないで!」


俺と絢斗は必死に笑いを堪えていた。だってあんだけ自信ありげに勝負を仕掛けてきたから、何発か当たるかなと思ったのに、まさか全部外すとはね。


「流石早苗!!俺達に出来ない事を自信満々で平然とやってのけてみせる!!」


「そこに痺れないし憧れもしない!!」


「早苗さん、そういう時もあります。」


「そこの男の子2人!!笑わないでください!!」


笑うなって方が無理だっての。


「はいはい、じゃあ俺の番だな。」


「ふふふ、難しいですよ。聖人も全部外すんじゃないんですか?」


俺は早苗から銃を受け取り、射的を始める。これで俺も全部外したらお笑いもんだな。


「早苗ちゃん早苗ちゃん。」


「何ですか絢斗君?私は今聖人に射的の弾が絶対に逸れるのろ、おまじないをかけている途中なんですよ?」


おまじないじゃねえからそれ、言い直した意味ねえぞ?


「この勝負、早苗ちゃんの負けだよ。」


「なっ、どうしてですか!?そんな証拠がど「うし、全弾命中!!」嘘ですよね!?」


うん、射的の腕は鈍ってないな。けど、これを全部外すってある意味2人にしか出来ない芸当だな。


「凄いですね聖人さん!!」


「聖人は射的は上手いからね~。まあ良太が上手いから当然ちゃ当然かな~。」


「まあ、良太の方がもっと上手いよ。」


早苗は頬を膨らまして不機嫌そうな表情で俺を見てくる。ちょっと大人げなかったか?


「じゃあ約束は守れよ。」


「はい……。」


「大丈夫だ、変なのは要求しないから。」


「良かったです。」


そう言い早苗はほっと胸を撫で下ろす。一体何を想像してたんだよ?


「まあ、次は何か食べようか。射的は思った以上に体力を使うからな。」


「はい!!」


「じゃあ楽しめよ~。」


「お前もな!!」


そう言い俺は絢斗達と別れた。


「そうは言っても何食べようか?色々屋台があるから目移りしちまうな。」


「たこ焼きがいいです!!」


たこ焼きか、定番だな。たこ焼きの屋台は、ちょっと向こう側にあるのか。


「じゃあ行きますよ。」


早苗は俺の腕に抱き付いてきた。ってちょっと待てちょっと待て!柔らかい感触といい匂いが漂ってきてヤバいから!


「あの、早苗さん?」


「射的で負けた憂さ晴らしです!!」


そう笑顔で言ってくる。嬉しいんだけどさ、理性吹き飛ぶからやめて!!


「おっ、着いたな。早苗、店で買い物するときは離れてくれよ頼むから。」


「嫌です♪」


離れるどころかさらにぐいぐい体を押し付けてくるな!くそっ、いい笑顔だから拒否れねぇ。


「いらっしゃい!!兄ちゃんと姉ちゃん、熱々だねぇ~。」


たこ焼き屋の店主がこっちを見ながらニヤニヤしていた。意外と恥ずかしいなこれ。


「すいません、たこ焼き二人分で。」


「まいど!!お代は500円な。」


500円か、安いな!!いや高いのか?あーもう、早苗の体の感触で頭が回らねぇ!


「ここは私が払いますよ。」


早苗はそう言い財布を出そうとするが、俺はそれを手で制止する。ここは男が払うべきだろう。


「いや、ここは俺が出すよ。」


店主に500円を渡す。最初くらいは奢らないとな。


「まいど!!兄ちゃんはこんな可愛い彼女が居るなんて羨ましいぜ!!」


「ちょ、ちょっと恥ずかしいですね。」


早苗は俺の腕に抱き付きながら恥ずかしそうにしていた。俺だって恥ずかしいわい!


「あいよ、たこ焼き二人分!!ついでに飲み物付きだ!!」


「ありがとうございます!!」


「兄ちゃんが男前だったからな、これは俺からのサービスだ!!」


店主の人も中々の男前だけどな。


「あんたもな!!」


「ありあとしたーー!!」


たこ焼き屋を後にして、広場の空いてる席に座る。ふぅ、なんとか理性は崩さなかったな。


「はふはふ、凄く美味しいですよ!!」


「もう食べてたのかよ。」


いつの間にか早苗はたこ焼きを2個くらい食べていた。


「飲み物は、メロンソーダだな。幻想郷でメロンソーダを飲めるなんてな。」


俺はたこ焼きを夢中で食べている早苗と祭りの風景を見ながら飲み物を飲む。やっぱこういう景色はいいなぁ。


「聖人、食べないんですか?早く食べないと折角の美味しいたこ焼きが冷めちゃいますよ?」


「ああ、忘れてた。」


「!!聖人、あーーーん。」


早苗がたこ焼きを割り箸で持ちながら言ってきた。


「ちょっと待て、ここではさすがにな。人の目があるからな早苗?」


初めてではないけど、人がたくさんいるここでそれはちょっとな。


「いいじゃないですか!!減るもんじゃないんですよ!!」


「俺のメンタルが減る!!これ以上減らさな「隙あり♪」んぶっ!!」


喋っている最中にたこ焼きを口に突っ込まれた。むっ、味はスゴくいいな。あの店主、やるな!!


「顔を赤くしている聖人可愛いです!ほら、私にもあーーんしてくださいね。」


ちょっと恥ずかしいな。そうだ、いたずらでもしてやるか。


「わかった、あーーーん。」


俺は早苗にばれないように、熱々のたこ焼きを選び、早苗に食べさせる。


「あーーーん。んぶぅ!!」


早苗はたこ焼きを口に入れた瞬間、口を押さえて悶絶していた。


「どうした?(ニヤニヤ)」


「はふいじゃはいれすかーーー!!(熱いじゃないですかーーー!!)」


「ごめんごめん、やりたくなったのさ。」


いやー、早苗の反応面白いね!!決して理性が崩壊しそうになった仕返しをするためにやったわけじゃないよ?


「んもう!!ひどいです!!」


「まあ拗ねんなって。俺としてはお約束の芸が見れて満足だったけどな。」


そんなやりとりをしながらたこ焼きを食べ終える。


「全部食べたな。」


500円の割りには12個もあったしな。店主サービスし過ぎだろ。


「そうですね、次はかき氷でも食べます?」


「いいね!!じゃ、行くか!!」


「はい!!」


立ち上がると同時に早苗はまた俺の腕に抱き付く。


「ひょっとしなくても、移動するときは。」


「こうして行きますよ!!」


俺、祭り終了までメンタル持つかな?





















「着きましたよ、あっ!!」


かき氷屋の前に行くと、霊夢と魔理沙と良太がいた。


「霊夢さん!!」


「早苗じゃない。それに聖人も。」


「霊夢も祭りに参加してたなんてな。」


正直、意外だな。こういうのは面倒だから行かないって言いそうなのに。


「霊夢さんが行きたいって言いましたからね。しかも嬉しそうな表情で。」


「りょ、良太!!それは言わないの!!別に行きたかった訳じゃないんだから!」


霊夢、その台詞はツンデレの人が言う台詞だぞ。


「それに、両手に花じゃないか良太!!」


「どういう意味だぜ?」


隣にいた魔理沙が良太に聞いたが、良太は頭を抱えていた。ちなみに両手に花の意味は一人の男性が左右に二人の女性を連れている状態を指すたとえだぞ。


「聞かないでください。俺は霊夢さん一筋なんですよ。」


あっ、良太の発言を聞いた霊夢が嬉しそうに口元を緩めながらそっぽ向いた。


「魔理沙さんも霊夢さんと一緒に来たんですか?」


「違うわよ、私が良太とここに来てたら魔理沙が勝手についてきただけよ。」


霊夢は白と赤の着物を着ていた。頭に付いているリボンはそのままだな。


「寂しかったんですね魔理沙さん!!」


早苗、ストレートに言い過ぎだ。


「うううるさいぜ!!!ちょっと霊夢達が目に入ったからだぜ!!」


魔理沙は顔を若干赤く染めながら言った。魔理沙は黒と白の着物だな。


「顔が赤いぞ魔理沙!!さては図星だな?」


「ううううるさいんだぜ聖人!!恋符『マスタースパーク』!!」


魔理沙は八卦炉を持って俺にマスパを放ってきた。茶化されたからといってマスパを放つかよ普通?


「魔理沙!こんなところでスペルを使うんじゃないわよ!」


「聖人!危ない!」


「はいはい、落ち着こうね魔理沙。幻符『イマジネーションブレード』」


俺は緑色のオーラを纏わせた木刀をマスパに当てて消す。こういう時は便利だよなこのスペル。


「兄さんにそれは無意味ですよ。」


「忘れてた……。」


魔理沙はスペルが当たらなかったことに対して悔しそうにする。そのまま喰らってたら祭り会場がとんでもないことになってたからな?


「とにかく!!魔理沙、次はこんなことしたらわかるわよね?」


「うぅ、わかったよ。」


霊夢の怖いオーラに負けた魔理沙であった。


「じゃあかき氷を頼みましょ。」


霊夢達もかき氷を買いに来たのか。


「俺はブルーハワイでお願いします。」


「私はメロンで頼むぜ。」


「私はイチゴで、後、練乳も頼むわ。」


霊夢って意外と甘党なんだな。


「お代は私が払うわね。」


「いや、俺が払いますよ霊夢さん。」


霊夢がお代を払おうとするのを良太が止めて、お代を払った。おっ、良太も男らしくなったな。


「どうして皆の分を払ったのよ?ここは自分の物は自分で払うべきじゃないのかしら?」


「魔理沙さんはともかく、霊夢さんに払わせるわけにはいきませんよ。今日はいつも泊めてくれてるお礼と思ってください。」


良太は霊夢の肩に手を置きながら言った。


「そ、そう!!それなら受け取ってあげるわよ!」


霊夢は強がろうとしているが、実際、顔は着物の色と同じくらい真っ赤になっていた。


「そ、それに今かっこよかったし(ボソッ)」


「何か言いました?」


「いい言ってないわよ!!ほら、かき氷が来たわよ!!」


霊夢は話題を反らす為にわざとらしくかき氷を指差しながら言う。微笑ましいなぁ。


「霊夢さんもあんな顔になるんですね。」


「そりゃそうだろ。霊夢も年頃の女の子だからな、そういう一面があって良いじゃないか。」


俺と早苗は後ろでその様子を眺めていた。


「じゃあさっさと空いてる席に行くわよ!!」


霊夢は良太の首もとを掴み、引きずるようにして移動していく。良太、これは将来霊夢の尻に引かれそうだな。


「ちょ!!ちょっと待ってーーー!!」


「いいから行くの!!」


「あ!!待てよ!!」


魔理沙は慌てて霊夢達の方に向かっていった。


「霊夢さん、楽しそうでしたね。」


「霊夢はツンデレかもな。」


俺は頼んでおいたかき氷を持ちながら言う。ちなみに俺はオレンジで、早苗はレモンだ。


「霊符『夢想封印』!!」


遠くからそう聞こえてきたなと思ってたら、7つのカラフルな弾幕がこっちに向かってきた。もしかして聞こえたのかな。


「あいつは地獄耳なのか?」


結構離れていたんだがな。


「や、ヤバイですよ!!」


「しかし綺麗だな、祭りの風景とマッチしていてすごい綺麗だな。」


「何のほほんとしてるんですか!?早くなんとかしないと当たりますよ!!」


「わかってるって。ちょっと持ってて。」


「あ、はい。」


俺は早苗にかき氷を預けて、木刀を抜き、空間を切る。そして切った空間に夢想封印の弾幕を入れて霊夢の上に空間を出す。


「ふぎゃ!!」


かき氷を食べている最中の霊夢の頭に直撃したな。スペルを使ったお仕置きだ。


「霊夢さん、大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫よ。でも何でこっちにきたのよ?」











「ふう。」


空間を切るのは中々骨が折れる。そう何度も出来るもんじゃないな。


「聖人は人間なんですか?」


そう言いながら早苗はかき氷を渡してくる。俺は木刀をしまい、かき氷を受けとる。


「れっきとした人間だ。おっ!!かき氷うめぇ!」


「今のを見ているとそうは思えなくなってきましたよ。」


「そうですわね。」


ん?この声は。


「咲夜、いきなり後ろから表れるなよ。」


何となく気配は感じてたけどさ、やっぱりびっくりするよね。


「うひゃあ!!びっくりしますよ!!」


「ごめんなさいね2人とも、驚かすつもりはなかったのよ。」


咲夜はニコッと笑いながら言ってくるが、絶対わざと後ろから声をかけただろ。


「ところで妹様は見ませんでしたか?」


咲夜はいつものメイド服だな。一体何着あるのやら。


「見てないな。レミリアといるんじゃないのか?」


「お嬢様には美鈴が付いてますから。」


「私は見てませんね。」


「そうですか、もし見つけたら教えてください。では。」


そう言い咲夜は消えていった。あいつも大変だな、休みとかないのかな?


「さてと、フランもう出ていいぞ。」


「ありがとうお兄様!!」


屋台の影に隠れていたフランが俺に抱き付いてくる。


「えっ!!いつの間に!!」


さっき咲夜の後ろに隠れていたからな。咲夜にはばれてなかったようだが、俺にはバレバレだな。ついでにもう一人。


「私もいるよーー!!」


「え?え?」


黒の帽子をかぶり、緑色の髪色で黄色の服と緑色のスカートを着ている女の子が早苗の顔の周りをふわふわ飛んでいるな、早苗は気付いてないのか。


「ここだよーー!お兄さんは見えているみたいだね!私は古明地こいし、よろしくね!」


「どこにいるんですか!!」


「こいし、早苗はこいしが見えていないぞ。普通の人には見えない能力とか使ってるのか?」


「私は『無意識を操る程度の能力』で周りの人から私が見えないようにしているの!じゃあ見えるようにするね。」


こいしは早苗の顔の前で無意識を解いた。俺は能力無効の力が働いているからこいしの姿が見れたのか。


「きゃああああ!!」


早苗は驚きのあまりに尻餅をついた。誰でもそうなるわな。知らない人の顔が目の前にあったら。


「アハハお姉さん面白い!!」


「早苗、大げさ(笑)」


「何で聖人は驚かないんですか!!」


「いや見えてたからな。」


集中すれば見える。そして、こいしはそそくさと俺の肩に乗った、本当になにしたいのやら。


「そしてなぜ肩車してるんですか!!」


「ここにいると落ち着くんだもん!!そしてこのかき氷美味しいね!!」


おい、俺が勝ったかき氷を勝手に食うなよこいし。まあ半分食べたからいいけど。


「帰ったらしてやるから。」


「絶対ですよ!!」


「私もしてもらいたい!!」


フランが頬を膨らませて言う、俺はこいしを肩車してるしなぁ、そうだ!


「早苗、してやってくれ。」


「わかりましたよ。」


そう言い早苗はフランを肩に乗せる。


「わあ!!高いね!!」


「これからどうなるのやら。」


何か色々起こりそうな気がする。

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