神社倒壊
ここから一応緋想天編です。
独自のアレンジも加えます。
いまさらですが、質問も受け付けてます。
どんな質問でもいいです。
(常識は守ってください。)
あの異変から8ヶ月後、早苗は自分の神社にいた。
「あれからもう8ヶ月、早く帰ってきてよ聖人。」
毎日そう呟いていた。未だに聖人の手掛かりがつかめないのだから。
「もう諦めた方がいいのかな?」
「たた大変ですよ!!!」
文が凄い勢いで降りてきた。
「どうしたんですか?まさか、新聞の売れ行きが好調だったんですか?」
「そうなれば嬉しいんですけどねぇ、ではなくて!!博麗神社が倒壊したんですよ!!」
「嘘ですよね?いくら何でも話を大きくし過ぎですよ。」
「いいから来てください!!本当に大変なんですから!!」
「ちょ!!ちょっと引っ張らないでください!!」
早苗は文に強引に連れていかれた。
「諏訪子、気付いているかい?」
「うん、これはかなり不味いね。でも私達が解決したら意味ないし。」
「ここは任せるしかないか。聖人、早く戻ってこい。」
博麗神社?
「うそ、そんな!!」
早苗が見たのは博麗神社らしい建物があった跡だった。母屋は完全に崩れ去り瓦礫の山となっている。
「霊夢さんは?霊夢さんは無事なんですよね!?」
「わかりません。多分埋まったと思います。」
早苗が半べそかきながら文の肩を掴んでブンブン振り回そうとしたときにボロボロの巫女服を着た霊夢が歩いて来る。
「勝手に殺さないでくれないかしら文?」
「霊夢さん!!生きていたんですね!!」
霊夢の姿を確認した早苗は霊夢に向かって思いっきり抱き付く。
「良太のお陰でなんとかね。って早苗離れなさい、ちょっと苦しいから!」
「あー、朝からひどい目に合いましたよ。でもまぁ、なんとかなって良かったです。」
「良太君!! 無事だったんですね!!」
「まあなんとかですけどね早苗さん。あと少し遅れていたら下敷きになってました。」
良太は早苗を霊夢から引き剥がし、霊夢の腕の傷の手当てをしていた。若干霊夢の顔が赤かったが。
「どうして崩れたんですか?そんなに脆くはないはずですよ?」
「その話を今からするから聞いてちょうだい。」
朝
「霊夢さん、起きてください。」
良太は寝ている霊夢を起こしていた。良太は霊夢が起きる前に起きている。
「んー、もう朝なの?」
「そうですよ。 ご飯が出来たので起こしにきたんですよ。」
「わかったわ。」
霊夢が身支度を整えている間に良太は出来た料理をちゃぶ台の上に乗せていく。
「「いただきます。」」
「良太って料理の腕良いわよね。何処で身に付けたのかしら?」
「まあ軽い料理だけ何度も作って腕を磨いたんですよ霊夢さん。難しい料理は無理です、でも霊夢さんの方が料理は美味しいですよ。」
良太は霊夢に笑顔で言い、その顔を見て霊夢は顔を赤くしながらそっぽを向く。
「……ありがとね。」
「顔赤いですよ霊夢さん。」
「きき、気のせいよ!!」
そう霊夢が言った直後、地面が揺れ始めた。
「な、何!?地震!?」
「これは地震です!!急いで外に出ないと!!」
そう良太が言った直後、柱が倒壊した。
「マジですか!?所々ボロボロでしたから予想は付いていましたけど。」
「一言多いわよ!!ってきゃあ!!」
「霊夢さん!!」
良太は霊夢をお姫様だっこした。
「りりり、良太!?」
「急いでここから出ますよ!!」
出ようとした直後、柱が道を塞いだ。
「邪魔だああぁぁ!!」
良太は渾身の力をこめて柱を殴った。柱はまっ二つになり良太と霊夢は脱出した。
「柱を殴って壊すなんて、無茶し過ぎよ!!」
「1度やってみたかったんです。悔いはありません。」
「強がってるけど、柱を殴った手、赤く腫れてるわよ?」
「……イッタァァァァ!!!」
「とまあ、こんなことがあったのよ。」
「なるほど、地震の原因は?」
「多分、これでしょう。」
そう言い良太は地面を掘り出し石みたいなものを取り出した。
「地震の時に地面に何かあるんじゃないかと思ったんですよ。」
「見たことないですね。漬け物石に使えそうですね。」
「私も残念ながら見たことはないです。」
大きな石を見ても早苗も文もこれが何なのか分からなかった。
「はあ、紫、いるんでしょ?」
「あら、ばれてしまったのね。」
「わひゃあ!!」
霊夢が紫を呼ぶと、早苗の横にスキマが現れてそこから紫がにゅるっと出てくる。それを見た早苗は腰を抜かしていた。
「あら、新鮮な反応ね。」
「びっくりしますよ紫さん!!」
「それはごめんなさいね。それと今回の地震の原因はね、天界人の仕業よ。」
「「「天、界、人?」」」
天界人と聞いてもどんな人なのか霊夢と早苗と良太は分からず、首を傾げる。
「妖怪の山のもっと上にあるところよ。」
「そこに犯人はいると、全く、やってくれるわね。」
「ええ、その通りよ。」
「じゃあ行く、あれ?」
霊夢は飛ぼうとした瞬間に倒れた。続けて飛ぼうとするが、あんまり素早く動けなかった。
「霊夢さん、足を痛めてますよ。」
「あちゃー、やっぱりですか。」
「どういうことよ良太?」
「お姫様だっこした時に柱にぶつかりましたからね。すみません。」
良太は霊夢に向かって頭を下げて謝る。
「そうなの?」
「でも治しますよ。ちょっと待ってくださいね。」
良太は懐から携帯電話を取り出す。それを霊夢は不思議そうな目で見ていた。
「それって何かしら。」
「けいたいでんわと言うものですね霊夢さん。でも幻想郷では意味ないのでは?」
「そこは私の能力でなんとかするわよ。」
「さすが紫ね、いたた!!」
良太は誰かと話し、携帯電話を懐にしまう。
「ふう、とりあえずはあの人を呼びましたから大丈夫です。」
「あの人って?」
「もうすぐわかり「やっほー!!皆元気~!?女の子がピンチの時には何時でも駆けつけるよ~!!」相変わらず女の子の事になると早いですね。」
瓦礫の山の頂点にテンションの高い絢斗がいた。
「いや~、女の子の頼みなら全力で駆けつけないと失礼でしょ~。」
「わかりましたから霊夢さんのケガを治してくださいよ。」
「あいよ~。おっ、綺麗な足だね~霊夢ちゃん!!しかも白い、最高だ~!!」
「変な目で見ないでよ!!」
霊夢は絢斗の頭目掛けて御幣をぶつけるが、絢斗は片手で御幣を受け止める。
「あはは、ごめんね~。つい興奮しちゃうんだ!!ってあらら、予想以上に酷いケガしてるよ霊夢ちゃん。」
「どういうことなんです?」
「今まで無理してたんだね~。治すのは少し時間かかるよ~。」
「時間がかかってもいいから早く治してよね。」
「はいはい~。」
そう言い絢斗は霊夢の足に手を触れた。その瞬間に絢斗の手から光が出てきた。
「これは?」
「俺の能力だよ~。」
「さて、霊夢がケガを治してる間、あなた達はどうするのかしら?」
「私は記事を書きに戻ります。」
「私は異変を起こした人に制裁を加えにいきます!!」
「そう、無理しないようにね。」
そう言い紫はスキマの中に入った。
「早苗ちゃん。無理はしないでよ~。」
「わかりました!!」
「ケガが治ったらすぐに行くからね。異変は私が解決するんだからね!!」
「わかってますよ。」
そう言い早苗は天界目指して飛んだ。
「大丈夫ですかね?」
「大丈夫だと思うよ~。それに……。」
「わかったからとっとと治しなさい!!」
「へいへい~。霊夢ちゃんはきびしーね。」
天界
「ここが天界ですか。桃が旨いです!!」
早苗は地面に着地し、回りを見渡しながらそこら辺で取った桃を食べていた。
「出来ればもっと違う用件の時に来たかったですね。モグモグ。」
そう言い歩いていく。
「待ちなさい!!ってか何で勝手に食べてるのよ!?」
そこには青い髪、剣の束をもった少女がいた。その少女も桃を食べていた。
「あなたは誰ですか?」
「私?私は「バー○アンですか?」違うわよ!!比那名居 天子よ!!」
「あなたは何者なんですか?店のオーナーですか?」
「そこの話から離れなさいよ!!私はね、異変の首謀者よ!!」
天子は胸を張って堂々と宣言する。桃を食べながら。
「それは本当ですか?」
「本当よ。」
「じゃああなたを退治します!!そして、バーミ○ンは私の物に!!」
「博麗の巫女がくると思ってたのになあ。まあいいや、せめて私を楽しませてね。」
そう言い早苗と天子の戦いが始まった。
「バー○アン!!バー○アン!!」
「いい加減にしなさいよあんた!!」
……ってもないようだ。
「僕の出番はないんですか?」
しばらくはないと思います。
「そんなあ!!」
まあまあよくあることです。仕方ないね。
「しょうがないなあ。」
さて、次回はなぜ早苗があの人を好きになったのかその理由がわかります。
「次回も見に来てね!!」




