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東方外遠記  作者: 颯人
第3.5章 オリキャラ達の日常 ~Daily life cage characters~
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平和な日々 快編 前編

はい、ようやく快の話です。遅すぎますね、ごめんなさい。その代わり、イチャイチャを何時もより多く届けます!

「快お兄様待てーー!!」


「うわっ!!追いかけっこで弾幕を放つのは駄目だよフラン!!」


こんにちは、快です。今は紅魔館の中庭でフランと追いかけっこをしてますよぉぉぉ!!


「ぶー!!よ~け~な~い~で~!!」


「避けないと死ぬから!!」


「ふふふ、フランは楽しそうね。」


「フランは楽しそうだけど、快は大変ね。」


中庭のテラスでレミリアさんとパチュリーさんが話してますね。あの、出来れば助けてほしいんですけど?


「待て待てーーー!!!」


ちなみにフランはパチュリーさんの魔法で日光のダメージを防いでいますよ。って痛!!フラン、ヘットショットはやめてよ!!頭取れるよ!!


「すごーい!!快お兄様頑丈だね!!」


もうやだ、これ何かのクエストですか?僕が討伐されるクエストですか!?


「アリスさぁん!!助けてぇ!!」


「あら、貴方のアリスなら今ランチの準備中よ。」


「そんなぁーー!!!」


「あはは!禁忌『フォーオブアカインド』!!」


えっ?フラン?それは……。


「「「「待て待てーー!!」」」」


「四人は反則だよぉーー!!!レミリアさん!!パチュリーさん!!」


「フランはとても楽しそうね。快とアリスを誘って本当に良かったわ。」


「ええ、フランもあんなにはしゃいでいるしね。」


無視ですか!!絶対心の中でほくそ笑んでますよね!!あっ、そう言えば何故僕がここにいるのか説明してませんでしたね。



















今日の朝


「ふわあ~。よく眠れたなぁ。」


アリスさんの家、中々に寝心地いいですね。他人の家では寝付けないのに、ここはすぐに寝付けます。


「取り合えず、アリスさんを起こしに行かないとね。」


いつものパーカーを着て、ズボンを履いて、うん、身だしなみは問題ないね。


「アリスさん、起きてますか?」


うーん、反応がないですね。もしかして寝てるのかな?


「アリスさん?」


声を掛けても反応がない、寝てるのかな?


「うーん……。」


あっ、反応があった!起こしに行かないと!


「アリスさん、おはようござ……い……ます。」


アリスさんの部屋にノックをして入ると、下着姿のアリスさんがいました!下着と言ってもシャツみたいなものですよ!


「あっ、快、おはよう。」


「ああああアリスさん!!そそそその格好は!?」


「格好?何かおかしいかしら?」


寝惚けているのかな?早く気付いて!!僕からは言いたくないよ!!


「格好……あっ。」


気が付いたかな?アリスさんは自分の服装を見て固まってます。


「っ~~~!!」


みるみる内にアリスさんの顔が真っ赤になっていきます。多分僕も真っ赤でしょう。顔がもの凄く暑いです。


「…………。」


「…………。」


き、気まずい!!この何も言えない空気が気まずい!!落ち着け!!僕落ち着け!!


「ちょ、ちょりあえず朝食をちゅくって来ますね!!」


あ~!!思いっきり噛んじゃったぁ~!!取り合えず朝食を作って気持ちを落ち着かせろ~!!
















「ご、ごめんなさい。勝手にアリスさんの部屋に入って……。」


「いいのよ、ちゃんと快はノックをしてくてたじゃない。反応しなかった私のせいよ。」


あれから朝食を作って一緒に食べてるけど、まだ気まずいなぁ。


「でもアリスさんってああいう格好で寝るんですね。」


ちょっと目のやり場に困りますよ。


「あ、あれは疲れきっていたからなの!!いつもはああいう格好で寝てないからね!!」


でも、ああいう格好で一緒に寝てほしいなぁ。アリスさんの肌柔らかそうだし。


「……何か変なこと考えてるでしょ?」


「いいいや別に考えてませんよよよ!!!」


ただ、あの格好で抱き付いてほしいくらいしか考えてませんよ!!


「あの格好で抱き付いてほしいのかしら?」


「……何で僕の考えてる事がわかるんですか!?」


「そう言うって事は考えてたわけね。この変態!」


うぅ、アリスさんに変態って言われた……。


「まあいいわ、快も男の子だし。ところで手紙が届いていたんだけど快は心当たりある?」


手紙ですか、心当たりはないですね。


「うーん、僕はないですね。」


「そうなの、じゃあ開けてみるわね。」


気になるな、僕も見てみよう。


夕方ごろ紅魔館でパーティを行う。そのための手伝いに来てほしい。


「これは、レミリアさんからですね。」


要するにパーティをしたいけど、人手が足りないから手伝えって事ですね。


「これ、どうする?」


「僕は行ってもいいですよ。」


暇ですし、1回行ってみたいし。


「わかったわ、早速行きましょう。」
















と言うわけで紅魔館に着いた僕とアリスさんは玄関を入った瞬間に咲夜さんがいて、アリスさんはパーティの準備、僕はレミリアさんの妹のフランさんの遊び相手を命じられました。


「つ~かまえた♪」


「うわぁ!!捕まっちゃった。」


流石に四人から逃げるのは無理だよ。


「えへへ、楽しかった♪」


「僕は楽しくなかったんですけどね!」


「お疲れ様です。パーティの準備が出来ました。」


やっとか、やっとこの地獄から解放されるのか。


「もう出来たんだ。じゃあ快お兄様会場でね!」


そう言いフランはとてとてと走って行きました。僕も行こうかな。














「うわぁ、豪華だなぁ。」


もうね、入った瞬間にわかるよね。広い会場に高そうなワインやお酒がずらり、豪華な食事もある。いかにも貴族らしいね。


「お疲れ快、大変だったでしょ?」


「うん、大変だったけど、アリスさんもでしょう?にしても豪華ですね!!」


「ふふっ、そりゃあ張り切ったもの!」


アリスさんの可愛い笑み、あぁ癒されるなぁ。疲れが一気に吹き飛ぶよ。


「快お兄ちゃん!!アリスお姉ちゃん!!早く早く!!」


「もう始めましょう。」


フランは待ちきれないのかな?さっきから目がキラキラしているよ。レミリアさんは冷静に言ってるけど、表情が緩んでますね。


「快、行きましょう♪」


「そうですね!」














こうして始まったパーティは、皆ワイワイ飲んだり食べたり、もう普通の宴会みたいになりましたよ。


「あぁ、楽しいなぁ。」


「どうしたのよ、急にしんみりしちゃって。」


独り言をボソッと呟いたらアリスさんがこっちに来ました。聞こえたのかな?


「いえ、前までいた世界はこんなに楽しい宴会は滅多になかったから。」


「だから今日誘ったのよ。」


「あっ、レミリアさん。つまりこのパーティは?」


「このパーティは快の歓迎会みたいなものよ。絢斗と良太も誘ったのだけどね。」


僕の為に……涙が出てきそうです。


「じゃあそろそろお開きにしようかしら。」


いつの間にか夕方から始まったのに、もう真っ暗になっていた。


「それに、フランも寝たしね。」


会場を見渡せば、美鈴に抱き付いて寝ているフランの姿がありました。寝顔はとても可愛いですね。


「美鈴、フランの部屋に運んであげなさい。」


「わかりました。」


「じゃあ僕達も帰りましょう。」


「そうね、今日はありがとうねレミリア。」


「礼なんていいわ、そうそう咲夜、快とアリスに土産を。」


「かしこまりました。」


お土産、何かな?


「こちらになります。」


咲夜さんから大きい紙袋を渡されました。何が入ってるのかな?


「ケーキとワインが入ってますよ。」


咲夜さんがにこやかに教えてくれました。何かちょっと恥ずかしいですね。


「では、今日はありがとうございました!!」


レミリアさんと咲夜さんにお礼を言って紅魔館を出る。でも出る時にレミリアさんが何かを呟いてました。


「ここからは二人の時間よ。大切にしなさいね。」

















帰り道、外はすっかり暗くなっていた。でもまだ8時くらいかな?


「ねえ、快。」


「どうしたんですかアリスさん?」


「そう言えば、前に快は私にプレゼントをくれたのに、私から何にも返していなかったわね。」


「いやいいですよお返しなんて。」


「私の気が済まないの!!えーと、えいっ!!」


アリスさんの可愛らしい声が聞こえたと思ったらアリスさんの香りが……。


「えっと、アリスさん?」


「快はこうしてもらいたかったんでしょ?」


ちなみに、アリスさんが僕の腕に抱き付いてます。しかも上目遣いで聞いてきます。もう最高です!


「そそそうですね……。」


言葉が上手く出てこない!!もう顔がにやけて声が出ない!!アリスさんの顔を見ると、アリスさんの顔は赤く染まっていた。


「今、幸せ?」


「とても幸せです!!」


こんなにも幸せな気持ちになれるんですね。女の子に腕に抱き付かれている、それだけなのに嬉しさがどんどん増していきます。アリスさんの方を向けば恥ずかしくもあり、嬉しさもある笑顔だった。


「しばらくはこのままでいいですか?」


「私もこうしていたい。だからね、えっとね、離れないでね?」


本当に、幻想郷に来てよかった……。



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