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東方外遠記  作者: 颯人
第3.5章 オリキャラ達の日常 ~Daily life cage characters~
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平和な日々 良太編 後編

「お待たせしました魔理沙さん、持ってきましたよ。」


「お、サンキューだぜ良太!」


俺は台所にあった手作りの団子を持ってきた。これは今日の早朝に作ったものですよ。


「どれどれ、おおっ、うまいぜ!!」


どうやら魔理沙さんには好評みたいだ。まだ数回しか作った事なかったからちゃんと出来てて良かったです。


「ありがとうございます。」


「で、霊夢と良太が一緒に住むことになってからの話も聞いてみたいんだが?」


うーん、色々な事がありましたし。多すぎてどの話をしようか迷いますね。


「じゃあある一日の事について話しますね。」


またまた回想シーンです。

















チュンチュン


「ん?もう朝か。」


俺は毎朝7時に起きています、何と言いますか、長年の習慣が身に染みてるんですよ。


「朝日が眩しい、今日は晴れですね。」


ちなみに部屋は霊夢さんの隣の空き室を使わせてもらってます。そろそろ起きないといけませんね。


「よっと、ん?あれ?」


体が起き上がらない?何かに押さえられている感じが、それにこの甘い匂いは?


「スゥ、スゥ。」


隣で霊夢さんが寝ていました。ちょっと待ってこれどういう状況?俺昨日何かしましたか?


「とりあえず起き、れない。」


霊夢さんに後ろから抱き付かれているので、起き上がれない。霊夢さんの腕をほどいて起き上がろうとしてもほどける気がしない。


「ん、離れないで。私を置いてかないで。」


そう言ってさらに腕を絡めて来ました。しかも霊夢さん女性なのに力が強い!実は、起きてませんか霊夢さん?


「スゥ、スゥ。」


顔を覗いても見ても、気持ち良さそうに寝てる霊夢さんの姿ですね。目を開ける気配がないです。


「やっぱり可愛いなぁ。」


普段は素直になれなかったり、何かと仕事を押し付けてきたりと一緒にいるのが大変な人だけど、こうして見るとやっぱり年頃の女の人なんですね。


「もう少し素直になればいいのに。」


異変の時で戦った時にも言ったけど変に突っ張るから駄目なんですよね。霊夢さんらしいと言えばらしいんですけど。


「でも霊夢さんも大変だったんだろう。」


さっきの寝言から推測だけど、霊夢さんはずっとここに一人で暮らしていたんでしょう。こんなに広いところを一人でだなんて、寂しくはないはずがない。


「今まで頑張りましたね。」


俺は霊夢さんの髪を撫でる。さらさらしていて気持ちいい。すると霊夢さんの目がだんだん開いてきましたね。


「……ん?良太?」


「おはよう霊夢さん。」


霊夢さんは寝惚けているのか、ぼぅとしたまま動かなかった。


「どうして良太がここにいるの?」


「ここは俺が借りている部屋ですよ、霊夢さんの部屋は隣です。」


「へ?あっ!」


だんだん意識がはっきりしてきたんでしょうか?みるみる内に顔が真っ赤になっていきますね。


「ごごごめん!!」


霊夢さんは慌てて自分の部屋に戻って行きました。


「そんなに慌てる必要もないのに。」


やれやれ、さあ、朝食の準備でもしますかね。



















「そんなに顔を赤くしなくても大丈夫ですよ霊夢さん。」


「良太が良くても私は良くないの!!それに良太も顔を赤くしてるから説得力無いわよ!!」


今は霊夢さんと朝食を食べている。霊夢さんはさっきのことを気にしていたのか、ずっと顔が真っ赤になったままだ。


「顔も赤くなりますよ、ですけど前も霊夢さんと一緒に寝たじゃないですか。」


「前は前なの!!」


むぅ、1度一緒に寝てしまえば少しは耐性がつくと思いますけどね。女心はわかりません。


「んんっ!それと今日、仕事があるから夕飯作っておいてくれる?」


「わかりました。」
















「ふう、暇ですね。」


あれから朝食を食べ終え、霊夢さんは出発した。暇な時間帯は掃除をしたり、縁側でお茶を飲んだりしてまったりしていた。


「いや~暖かいね。」


日射しが暖かくて寝そうですよ。でも寝たら起きれないような気がします。


「やることがない。」


いつもならこの時間帯に魔理沙さんが来るはずなんだけど、忙しいのかな?


「しゃあない、トレーニングでもしますか。」


まずポケットにある銃を速く抜いて、木に向かって霊力弾を打つ。いわゆる早撃ちってやつだ。


「うん、まあまあかな。」


10発中8発当たったからよしとしよう。次に両手に銃を持って、ジグザグに走りながら撃つ。これが意外と難しい。


「まあ、トレーニングあるのみか。」


こんな調子で三時間くらいトレーニングをした。途中ルーミアさんの眉間に弾幕を当ててしまったような気がしましたけど、気のせいでしょう。


「痛いよ~!」



















その後は昼食を食べて、人里に行き、食材や酒などを買った。霊夢さんはよく食べますからね、人里にちょくちょく行かないとすぐに食材がなくなります。


「さて、帰りますか。」


俺は帰ろうと人里の出口の方へ向かった。向かう途中に二人の大人が青ざめた表情をして何かを話し合っていた。少し耳を耳をすましてみますか。


「おい、あの化け物はまだ倒されてないのか?」


「まだ倒されてはいない、けど大丈夫だ。今日博麗の巫女が退治しに行ってるはずだからな。」


「でもあの化け物、弾幕が効かないらしいぞ。慧音さんが退治しようとしたけど、まったく攻撃が効いてなかったらしいぞ!」


弾幕が効かない?そんな妖怪が要るんですか?


「本当かよ!じゃあ博麗の巫女も……。」


「ああ、もしかしたらやられるかもしれない。しかも捕まったら力を吸いとるらしいぞ?」


「マジかよ、今の博麗の巫女結構良かったのに。」


「それに、噂では一体だけではないらしいぞ!」


霊夢さんはその情報を知ってたのか?一気に不安になってくる。弾幕無しでも霊夢さんは強いですけど、嫌な予感がします!


「ちょっとよろしいですか?」


俺は二人の大人に話しかける。


「その化け物ってどこにいるかわかります?」


「ああ、妖怪の山付近の草原だ。もしかしてあんた退治しに行くのかい?」


「わかりました。情報ありがとうございます。」


俺は荷物を片手で持ち、もう1つの手に銃を持って霊力弾を発射させて飛んだ。


「なんだあれは!!」


「すげーな!!待てよ?あの姿、今噂になっている博麗の巫女の彼氏じゃねえか!!」


などの声が聞こえてきたけど、俺は無視して博麗神社に向かう。あと誰ですか?あらぬ噂を流した人は?


「さっさと行かないと!!」


俺は博麗神社に荷物を下ろし、必要なものを持って人里で聞いたところに向かった。

















「ここかな?」


人里の人から聞いた場所に着いた、そこには所々地面が陥没しており、木も薙ぎ倒されていた。


「グオオオオ!!」


「なんなのよこいつは!!弾幕が効かないし体術も今一つの効果だし、まずいわね。」


化け物と傷だらけでところどころ出血をしている霊夢さんの姿があった。化け物っていうか、蜘蛛だな。


「グオオ!!」


蜘蛛は糸を吐き出した。霊夢さんはそれを慌てて避けていたが、足を滑らした。


「こんな時に空を飛べたら。」


霊夢さんはもう力が残ってないみたいだ。急いで行かないと!!そこにこ転んだ霊夢さんに向けて蜘蛛は糸を吐き出して、霊夢さんを拘束した。


「ツカマエタゾハクレイノミコ!!」


しゃ、喋ったぁぁぁぁぁ!?蜘蛛が喋る?常識的に考えて有り得ないですよ!いや、幻想郷なら有り得る?


「う、動けない……。」


霊夢さんは糸から脱出しようとしてるが、力が入らないのか抜け出せないでいた。


「オレハコノトキヲズットマッテタンダ!!キサマヲタベルタメニナ!!」


蜘蛛は霊夢さんにだんだんと近付いていった。霊夢さんを食べる?確か妖怪は人間を食らうことによって力が付くんでしたっけ?


「弾幕やスペルさえ効けばあんた程度の妖怪なんて!!」


「アノナマヌルイ攻撃カ?オレハ弾幕ヲ無効化スル体ヲモッテイルカラナ。」


「嫌よ!!来ないで!!」


霊夢さんはそう叫ぶが、蜘蛛は止まらなかった。どうやらこの蜘蛛はスペルカードルールを知らないように見えた。


「仲間ヲ99人ヤラレタンダ、ジックリアジワッテ食ベテヤルゼ!」


あの蜘蛛は百体いたって事ですか、そりゃ霊夢さんもあそこまで疲弊する訳ですね。


「ごめんね良太、もうちょっと素直になれば良かったかな?」


くそ、銃で撃つにしても蜘蛛は止まらないな。ならこのスペルに賭けるか!!


「銃符『カットウォール』!!」


俺は霊夢さんの周りの地面に霊力弾を撃ち込み、さらに撃ち込んだところから衝撃波を出す。すると蜘蛛は霊夢さんを食べようとするのを止めて、後ろに下がっていった。


「無事か?」


俺は霊夢さんの体に絡み付いている蜘蛛の糸を取り除いた。ってこれは!!


「良太!!何であんたがここに来たのよ!!」


「人里で化け物の事を聞いてきたから来た!!」


「バカ良太!!これは私の仕事なのよ、あんたが手を出す必要なんて無いわよ!!」


など霊夢さんと口論してると蜘蛛がこっちに向かって糸を吐き出してきた。俺を行動不能にさせるつもりか。


「とりあえずその話は後だ!!」


俺は糸を撃ち落としていく。それを見て、蜘蛛は俺に向かって突進してくる。


「良太逃げて!私がやるから!」


霊夢さんがそう言ってるが、俺は無視して異空間からライフルを取り出し、蜘蛛に向かって撃った。


「弾幕は効かな「グオォ!!コンナコゾウゴトキニィィィ!!」えっ?どうして?」


俺の撃った弾幕は蜘蛛の頭を貫通した。流石対戦車ライフル、実弾を用いてなくても威力は絶大だな。


「俺の能力を使えばそんなのは関係ない。」


相手が弾幕を効かないようにしても、俺の能力じゃ無意味だからな。蜘蛛は絶命してるな。


「さて、霊夢さん。俺が来なかったらどうするつもりだったんですか?」


「良太が来る必要なんて無いわよ!!あの時だってちゃんと脱出する手段はあったんだから!」


霊夢さんは怒りの表情を浮かべながら俺に詰めよってくる。脱出手段はあった?


「うるせぇ!!!」


俺は霊夢の頭を拳骨で殴った。どう見てもあれは脱出なんて出来ないだろうが!!


「痛いわね!!何するのよ!!」


「強がってるのが見え見えなんだよ!!少しは人の気持ちも考えやがれ!!あとちゃんと情報を確認してから行けよ!!」


「そんなのわかってたわよ!」


分かってた?相手が弾幕を効かない事も、一体だけでなく百体居たことも?


「なら、何故協力を求めなかったんだよ?」


「いつも私一人でそういう妖怪退治をやってきたからいらなかったのよ!!」


「だからって強い相手でも一人で行くのかよ?」


「これは私の仕事なの!!良太には関係ない、もう邪魔をしないで。」


考えを改めないか、分からず屋が!


「痛っ、なんでまた殴るのよ!?」


「関係なくないだろ霊夢!!テメェは死にたいのかバカ、アホ、マヌケ!!」


今度は本気で霊夢の頭に拳骨を食らわす、弾幕で撃ち抜くのは勘弁してやるよ。


「死んだら元も子もないだろ!それとも1回死んでみないとわからねえのか!あぁ!?」


「違うわよ、良太に、良太に迷惑をかけたくなかったのよ。この妖怪退治は危険だから良太を危険な目に合わせたくなかったのよ。」


ようやく、素直になったのか霊夢さんが泣きながら本音を話してくれた。


「迷惑なんかじゃない。置いていかれる方がよっぽど迷惑ですよ霊夢さん。」


俺は霊夢さんに付いている傷を治療する。傷は深くはないから応急手当てで済みそうです。


「それに傷ついてる霊夢さんなんて見たくない。」


「えっ?」


「本当は協力とかしたかったんですよね?でも今までやってきたプライドみたいなものが許さなかったんですよね?でも、だからって一人で突っ走らないでください」


そう言って俺は霊夢さんを抱き締めた。


「今まで辛かったな、苦しかったな、でも今度は俺もいるからさ。頼ってくれていいからさ。」


「うっ、うう。」


霊夢さんは俺に抱き付いたまま泣いた。俺は霊夢の頭を撫でながら背中を擦る。


「さあ、帰りましょう。」


何か忘れているような?まあいっか。


「うん。」


とまあ、良い雰囲気で帰ろうとしましたけど、霊夢さんが自分の今の姿を見てしまって体を手で隠しながらワナワナと震わせていました。


「良太、怒らないから正直に言いなさい。私の、今の姿を見たでしょ?」


霊夢さんの姿、あっ!しまった、忘れていました!!霊夢さんはあの蜘蛛によって服を引き裂かれていたんでした!!


「みみみ見たますんよ!?」


決して霊夢さんの意外と大きい胸、キュッと引き締まった体、すらりとした足、白い肌なんて見てませんよ!!


「そう、なら何か一言言いなさい。」


「霊夢さんって意外と着痩せする人なんですね。」


普段霊夢さんはサラシを巻いてますから、分かりにくいんですよね。あっ、やば!


「バッチリと見てるじゃない!!この変態ムッツリスケベバカ良太!!」


ムッツリスケベは快ですよ、って夢想封印を撃たないでください!!ギャァァァァァ!!


















「と、そんなことがありました。ちなみにあの後は紫さんが博麗神社まで送り届けてくれましたよ。」


俺は残りのお茶を飲み干す。ちなみに今日の妖怪退治は前に戦ったこともある相手なので、霊夢さんに任せる事にしました。


「良太って、言葉使い荒くなるんだな。」


「本気で怒った時だけですよ!」


いつも怒った時に荒くなってたら、皆から嫌な目で見られそうですから滅多に荒くしないけどね。


「それにお前は鈍感なのか?」


「えっ?何がですか?」


俺は魔理沙さんの言ってることが理解できなかった。


「(普通もうあそこまでいったらもうどっちかが告白してるはずだぜ。)」


「でも鈍感かもしれませんね。女心がわからないんですから。」


絢斗さんなら分かるかも知れませんが、当てにならなさそうなんですよね。


「まあいいぜ、じゃあ私は帰るからな。」


「また来てください。」


俺は飛んでいく魔理沙さんを見送った。いつの間にか昼過ぎて夕方近くになっていました。


「さて、夕飯でも作りますか。」


霊夢さんは女の人の割にたくさん食べますからね。最初見たときは驚きましたよ。


「無難なのでいきますか。」
















「ただいま。」


「おかえりなさい霊夢さん。」


日も完全に落ちた後、霊夢さんが帰ってきた。目立った怪我もない、良かった良かった。


「今日は数が多くて大変だったわ。」


そう言いながら霊夢さんは御幣や封魔針などをしまう。


「ご飯でも食べます?」


「作ってくれたの!?ありがとう!!」


そう言い霊夢さんはご飯を食べ始めた。食べ物の事とかお金の事とかは本当に機敏に反応しますからね。


「モグモグモグモグ!!」


「霊夢さん、そんなに急いで食べたら詰まりますよ」


どこかの某漫画みたいにご飯をかきこんでいますからね。女の人もそういう食べ方するんですね。


「モグモ、~~ッ!!」


「あーあ、言わんこっちゃない。」


案の定喉に詰まったらしくのたうち回っていた。もう激しくね。


「ってそんなに暴れたら見えちゃいますよ!!」


急いで霊夢さんに水を渡す。霊夢さんは受け取り水を一気に飲んでいく。


「ぷはぁ~、よくやったわ!!」


「そんなに急いで食べるからですよ。」


慌てなくてもまだまだありますから。ゆっくり食べてくださいよ霊夢さん。


「ところでさっき良太が言ってた見えちゃいますってなんなのかしら?」


あっ、これはまずいですね。


「さ、さぁ?」


「とぼけないで、ちゃんと聞こえたんだから。」


「さ、ご飯が冷めちゃいますからいただきましょう」


とぼけたふりをしてご飯を食べ始めると霊夢さんは少し不機嫌になりながらまたご飯を食べ始める。


「良太のスケベ。」


気付かれた!?
















「良太、お酒飲む?」


あの後、なんとか機嫌を直すことに成功して今は霊夢さんにお酒を飲まないかって誘われました。ってか霊夢さん未成年なのにお酒はどこから手に入れたんでしょう?


「飲みますよ。」


ここでは何でもありだから俺も飲んじゃいますけどね


「じゃあ。」


「「乾杯!!」」


2つのコップのぶつかる音が鳴り、俺と霊夢さんはお酒を飲む。


「美味しいですね。」


「これは前からとっておいたものだからよ。」


そう言い霊夢さんはお酒の味を楽しむかのように飲んでいた。しかし、このお酒は本当に美味しいですね。


「そういえば良太?」


「何ですか霊夢さん?」


「良太は、私といて楽しい?」


霊夢さんは頬を多少赤くしながら聞いてきました。お酒の影響ですかね。


「とても楽しいですよ。今まで生きてきた中で一番楽しいです。」


「そう。」


そう言い霊夢さんは縁側に移動する。俺も霊夢さんの後についていき、霊夢さんが座り、俺も霊夢さんと少し距離を空けて座る。


「私もね、今が一番楽しい。けど、それと同時に思うことがあるのよ。」


「何でしょうか?」


「もし、良太がいなくなったらどうしようって考えるのよ。良太もいつか帰ってしまって、もう2度と会えなくなったらどうしようって。」


普段強気な霊夢さんもこういう悩みを持っているんですね。横から見る霊夢さんは哀しそうな表情です。


「無いとは思うけど、不安で不安で、夜も眠れない時があるの。」


霊夢さんはお酒の入ったコップを見つめながら言った。


「大丈夫ですよ、俺はいなくなりません。」


「でも!!もしもって事があるじゃない!!」


「大丈夫てず。俺はここにいますよ霊夢さん。」


俺は霊夢さんの頬を撫でる。霊夢さんは突然の事でビックリしていた。こういう時、何をしたらいいかわからないので、とにかく霊夢さんを安心させようと不器用なりに行動してみる。


「現に俺の体温が伝わって来ますでしょう?」


俺がそう言うと、霊夢さんは切なそうな目をしながら頬を撫でている俺の手を優しくさする。霊夢さんもたまには甘えたいんですね。


「本当ね。良太の体温が伝わってくるわ。とても優しくて、暖かい。」


霊夢さんは俺の肩に体を寄せた。霊夢さんのお酒なのか恥ずかしさなのかはわからないけど火照った体の暖かさが伝わってくる。


「霊夢さん。」


「何かしら?」


俺はダメ元であの言葉を言ってみる。


「月が、綺麗ですね。」


「そうね、確かに綺麗ね。」


外しましたね、どうやら霊夢さんはこの言葉の意味を知らなかったようですね。霊夢さんは今見えている月の事を言っていると思ってるのかな?


「良太。」


霊夢さんは俺に抱き付いてくる。俺は一瞬頭が真っ白になったが、霊夢さんを優しく受け止める。


「たまには甘えてもいいんですよ。」


少しでも霊夢さんを安心させようと俺は抱き締める。しばらく抱き締め合った後、霊夢さんが目を閉じた。


「良太……。」


そして顔を近付けてくる。これはもう腹をくくるしかないと思い、俺も顔を近付ける。


「暑いわねぇ。」


あと数十cmまで近付いた時、声が聞こえた。その瞬間、俺と霊夢さんは急いで顔を遠ざける。


「ごめんなさいね。静かに見守ろうとしたのだけれどつい声が出ちゃったわ。」


声の主は紫さんで、いつの間にか境内の庭にスキマが開いていてそこから見ていた。


「ゆ、ゆゆゆ紫!?」


霊夢さんは目玉焼きが焼けるんじゃないかってくらい顔を赤く染める。そりゃキスする瞬間を目撃されたらそうなりますよね。


「紫さん。折角良い雰囲気でしたのに、どうしてくれるんですか?」


「ごめんなさいね、邪魔者は消えるわね。」


紫さんは扇子で口元を隠してクスクス笑いながらスキマの中に入っていく。


「霊夢さん?」


未だに顔を赤く染めた霊夢さんに声を掛けると、突然立ち上がってこっちを向いてきた。


「紫のバカぁぁぁ!!!!」


そう叫び俺に向かって夢想封印を放ってきた!?


「お、落ち着いてください霊夢さん!!それは八つ当たりにしてもそれは洒落にならないです!!」


「うわあぁぁぁぁぁ!!!!」


俺の言葉は聞こえてないらしく、涙目になりながら大量に放ってきました。ってヤバイ!!!


「それはヤバイってぇぇぇぇ!!!!」


「わああああぁぁぁぁ!!!」


夜の博麗神社に俺と霊夢さんの叫び声がこだましましたとさ。















「ふふふ、霊夢ったらあんなに顔を真っ赤にして、可愛いわね。」


「紫様、わざと声を掛けたんですか?」


「そうよ、その方が面白いと思ってやってみたけど、予想以上ね♪」


「彼の気持ちも察してあげてくださいよ。」


「ふふ、これからの楽しみが増えたわ。」


「御愁傷様です。良太さん。」

ちなみに良太は基本的に2丁拳銃で戦います。


「でもライフルとかも使いますよ。」


どっから入手したんですか。


「紫さんがくれました。あとその保管の為の携帯用のスキマもくれました。」



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