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東方外遠記  作者: 颯人
第3.5章 オリキャラ達の日常 ~Daily life cage characters~
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平和な日々 良太編 前編

「この話は何回続くんだ?」


はい、良太、絢斗、快の順番で一人二話ずつで進みます。


「しかもこれ途中で挿入したやつじゃないか。」


ちょっと詳しくしようかなと思いまして。


「なら最初から書けよ。」


途中で思い付いたから……。


「まあ、本編どうぞ。」

良太視点


「あれから7ヶ月かぁ。」


こんにちは良太です。今は神社の掃除をのんびりとしています。霊夢さんはどうしたのかって?霊夢さんは妖怪の討伐をするって言って出掛けました。


「それにしても、いい天気だな。」


今の季節は春です。日射しがとても気持ちいいです。ちょっと眠たくなってきましたけど掃除が終わるまで我慢しないと。


「よう良太!霊夢はいるか?」


あれ?魔理沙さんが来ました。相変わらずの白黒の服装なんですね。


「霊夢さんは妖怪の討伐に行きましたよ。」


俺がそう言うと魔理沙さんは、がっくりと項垂れていました。


「マジかよ~。暇だったから霊夢と一緒にお茶でも飲もうと思ったのに。」


「まあまあ、お茶なら出しますよ。」


その言葉を聞いた魔理沙さんは目を輝かせながら母屋の方へと歩いていく。


「ほんとか!じゃあ頼むぜ!」


まあ、客人をもてなすのは普通のことですからね。えっと、お茶と何か食べれるものはどこだったかな?















「ふぅ~、良太はお茶を淹れるの上手いんだな。これを毎日飲んでる霊夢がちょっと羨ましいぜ。」


俺と魔理沙さんは縁側に腰を掛けてお茶をのんびりと飲んでいる。幻想郷に来てからお茶をよく飲むようになったなぁ。


「それにしても暇ですね。」


この時間帯はとても暇なんですよ。外に行こうとしても霊夢さんから留守番を頼まれてるわけですし。かといってやることっていったら銃のメンテナンスくらいですからね。


「なら、良太が霊夢とどこまでいったか話してもらうぜ!!」


「えぇ!!!!」


魔理沙さんは顔をにやにやさせながら言ってきましたよ。魔理沙さんってこういう話題好きですよね?


「言わないと、この写真をばらまくぜ!!」


そう言い魔理沙さんが見してきた写真は、ちょっとどうして魔理沙さんがその写真を持っているんですか!?


「なんでそんな写真を持ってるんですか!?というか、誰から貰ったんですか!?」


写真の中身?それは言えませんよ!言ったら俺のメンタルがなくなります!


「写真は聖人から貰ったぜ!!じゃあ、話してくれるよな?」


兄さん余計な事しないでください!!写真をばらまかれるよりは正直に話した方がましか。


「わかりましたよ、じゃあ異変が終わった後の事から話しますね。」


ここから回想シーンになりますよ。


















「兄さん……。」


あの異変から一夜明けた後、俺は人里のベンチに座って途方にくれていた。これからどうしようか?兄さんは本当に死んでしまったのか?


「そういえば、守矢神社以外に神社があるらしいから行ってみるか。」


幻想郷の神社、どんな感じなんですかね。


















「うわ、殺風景ですね。」


守矢神社はもっと色々なものがあったけど、ここの博麗神社は質素だった。


「けど、桜の木とかありますから春になったら綺麗なんでしょうね。」


守矢神社が騒がしいと例えるなら、こっちは静かな感じだった。例えが下手くそでしたね。でも、ここの雰囲気は嫌いじゃなかった。


「とりあえずお参りしますか。」


俺は賽銭箱があるところまで歩き、ボロボロな賽銭箱に500円玉を3枚入れた。なぜ500円かって?僕は常に500円玉を20枚携帯してるんですよ。


「兄さんが無事に戻って来ますように。」


賽銭箱に入れてから二礼二拍一礼する。すると奥の方から、ドタドタと走ってくる足音が聞こえてくる。


「あなたがお賽銭、って良太!?」


奥から出てきたのは、黒色の髪をして、大きなリボンをつけていて、巫女服を着ていて脇を出している人が来た。間違いない、異変の時に戦った霊夢さんだ。


「こんにちは、ここが霊夢さんが住んでいる神社だったんですね。」


「異変が終わって一夜経ったけど、あんた一体どこに行ってたのよ!!」


霊夢さんは俺に詰めよってきました。異変の時に対峙した時と印象が全然違いますね。なんというか、これは。


「……可愛いなぁ(ボソッ)」


「ふぇ?えっ?ええっ!?」


「あっ!すみません。」


俺は思わず口に出してしまった。いやだってね、口に出てしまうものは出てしまうんですよ。霊夢さんは俺の言葉を聞いてちょっと顔を赤くしていますね。


「んんっ!!来てもらってすぐに帰るのもあれでしょ?とりあえずお茶でも飲む?」


霊夢さんがわざとらしい咳払いをしてから、聞いてきました。その仕草も可愛らしいです。


「では、お言葉に甘えて。」













「なるほどねぇ、さまよっていたと。」


霊夢さんは俺の話をちゃんと聞いてくれました。今までちゃんと話を聞いてくれた女性はあまりいませんでしたから。あ、外の世界の頃の話ですよ。


「行く当てがないってことね。」


その通りです。知り合いといっても絢斗さんとかに迷惑はかけたくないですし。


「人里で家とか売ってないんですかね?」


「売ってないわね。」


おうマジですか、これは野宿かな。


「あ、あと賽銭ありがとね良太。助かったわ。」


そう言い霊夢さんは俺が賽銭箱に入れた500円を見してきた。さて、野宿するとなると色々と準備する必要がありますから、これ以上ここにいるわけにもいかないですね。


「じゃあ俺は行きます。お茶ありがとうございました霊夢さん。」


「ちょっと待って良太、住むところはどうするのよ?表情を見る限り何かあるんでしょうけど。」


霊夢さんが手で制止して聞いてきました。


「とりあえずしばらくは野宿ですかね。」


まあ、外の世界にいたときは野宿とかは結構してきましたからね。大丈夫でしょう。


「はぁ?野宿!?あんた野宿って言ったでしょ?死ぬ気なのかしら!!」


死ぬ気って大袈裟だなぁ。プランなしで野宿とかしませんよ。一度プランなしで野宿して痛い目を見ましたからね。


「大丈夫ですよ。慣れてますから。」


「それは外の世界の時?でもここは幻想郷なのよ、そこら辺で野宿とかしてたら妖怪とかに食べられるわよ!」


霊夢さんは顔を赤く染めながら必死に言ってきました。その姿も可愛いなぁ。おっと、そんなことを思ってる場合じゃない。


「ちゃんと考えてありますから!」


「考えてない!!」


むぅ、これじゃあいくら霊夢さんと話していても進展がありませんね。なら聞いてみることにしますか。


「もしかして、俺の事を思って心配してくれているんですか霊夢さん?」


そう言った瞬間に霊夢さんの顔がボン!!って効果音がつくほど急激に顔が真っ赤になった。


「べべ別に心配なんかしてないわよ!!ただ気になっただけよ!それに、何処かでくたばってほしくないのよ。」


そう言い霊夢さんはそっぽを向いてしまったよ。こういう表情を見ると霊夢さんは年頃の女の人って感じがしますね。


「要するに心配してくれてると。素直じゃないですね、態度で分かりますよ。」


「なっ!!」


霊夢さんは口をぱくぱくさせてます。俺ってそんなに勘が鈍いって思われていたんですかね?


「そ、そうよ!!心配してるのよ!!悪い!?」


俺はこの言葉を聞いて嬉しく思った。こんな俺でも心配してくれてるんだなぁって。でも迷惑はかけたくないし。


「気持ちは嬉しいです。けど霊夢さんの邪魔や迷惑をかけたくないですし。」


そう言って立ち去ろうとしました。けど、急に腕を掴まれた。


「じゃ、邪魔なんかじゃないわよ///」


振り返ってみると、耳まで真っ赤にした霊夢さんがそう呟いていました。これは、破壊力有りすぎです!!


「そ、そうなんですか。」


てっきり邪魔者だと思ってましたよ。


「一人じゃ寂しいのよ(ボソッ)」


「今なんて言いましたか?」


「なんでもないわよ!!」


実際に聞こえてましたけどね。でも聞こえなかったふりをしておきましょう。何をされるかわからないですから。


「じゃあ、どうすればいいんですか?」


野宿は駄目となるとどこかに泊まるとかかな?


「……ここに住んでいいわよ。」


「えぇ!!!!」


まさかの返答でしたよ!でもさっき寂しいって言ってましたし。霊夢さんは意外と寂しがりやなんですかね?


「でも、迷惑じゃないですか?俺、神社の祭事の事とか全く分かりませんよ?」


「そこは私が教えるわ。だから、ね?お願い。」


ちょっと寂しそうな表情で上目遣いで言われたら断れないじゃないですか。


「じゃあ、よろしくお願いいたします。」


俺は霊夢さんに深々と礼をする。


「やけに素直になったわね。」


「これ以上口論してても無駄ですし。」


















「とまあ、こんな感じで神社に住むことになったんですよ。」


「霊夢が他人の事についてあそこまで心配するなんて、ちょっと信じられないんだぜ。」


魔理沙さんは話を聞いた後、頭を抱えてぶつぶつ言ってました。ちょっと失礼な事言ってますね。


「そんなに霊夢さんは薄情な人なんですか?」


「まあ、他人にあまり興味はないというかどうでもいいというか、あそこまで心配はしないんだぜ。」


「不思議ですねぇ。」


俺はお茶をゆっくりと飲む。そろそろお茶受けが欲しくなってきましたね。


「じゃあその後の生活は?」


「その話はお菓子を持ってきてからでもいいですかね?」


「お!頼むぜ!!」

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