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東方外遠記  作者: 颯人
第3.5章 オリキャラ達の日常 ~Daily life cage characters~
55/261

日常?快編

この話を大幅に修正しました。

快視点


「これからどうしよう。」


あの異変のあと僕は住むところがなくふらふらと歩いていた。洞窟とかで寝泊まりしてたけど、流石にどこかに住めるところが欲しい。


「お腹もすいたしどこかに家ないかな?」


そう言いながらも歩くが家が見付からない。1つや2つはあるかなと思っていたけど、考えが甘かったなぁ。むしろ森の中に入っていってしまった、食事も木の実とかで済ませていたけど限界だ。


「もうだめだ。おしまいだぁ。」


無意識に呟いた。それほど追い詰められてるのかな?

ふらふらと歩いてると家があった。


「よかったぁ……。」


僕は安心した途端に気を失ってしまった。気を失う寸前に誰かに話しかけられたような気がする。













「うーん、ここは?」


目を開くと見慣れない天井があった。少なくとも僕の知らない家だ。


「まさか、誘拐されたの!!」


こういうパターンは大体誘拐されたに違いない。しかもここは外の世界とは違う、何があってもおかしくはない!!


「そんなわけないでしょう。落ち着きなさい。」


「うわーー!!僕を食べないでください!!美味しくないですから!!」


「食べるわけないでしょう!!」


「じゃあ煮るんですね!?焼くんですね!?僕を調理してもお腹を壊すだけだよ!!」


「落ち着きなさい!!」


怒鳴られたので僕は深呼吸をして、落ち着くことにした。ヒッ、ヒッ、フーッ。


「あれ?どこかで聞いたことのある声。」


僕は声のしたところを振り向くと、ある人がいた。


「いきなりびっくりしたわよ。起きたら突然騒ぎ出すんだから。」


これは夢に違いない。きっと夢だ。


「あれ、これは夢か、アハハハハハ。」


だってさ、目の前にいるのがアリスさんなんだよ。こんな事あるわけないじゃん!!僕も寿命が来たのかな?幻覚が見えるよ。


「あぁ、短い人生だったなぁ。」


「いい加減起きなさい!!」


「ぶへら!!」


アリスさんに叩かれた。意外と痛いよ。


「全く、こっちは心配してるのに。」


そう言いアリスさんはそっぽを向いてしまった。その仕草がとても可愛らしいなぁ。でもまずはお礼を言わないとね。


「とにかく危ないところを助けていただき本当にありがちょうございました!!」


あ、噛んじゃった。アリスさんにばれてないよね?


「快、緊張してるの?」


はい、ばれてました。でも僕は素直に認めたくはなかった。だって恥ずかしいじゃん!


「そそそそのようなことはあろうはずがございませんん!!」


「動揺してるじゃないの。まあいいわ、快はなぜあんなところで倒れてたのかしら?」


「それはあの異変が終わった後、家を探しに歩いていたんですよ。その途中で食糧がなくなり倒れたんですよ。」


僕はアリスさんに説明する。食糧は元から少なかったし、お金が無かったからね。僕の説明を聞き終わったアリスさんは、クスリと笑い立ち上がった。


「じゃあお腹すいてるでしょ?」


なんとアリスさんから食事の誘いが来ましたよ!でも僕はこれ以上アリスさんに迷惑をかけるわけにもいかない!!


「だ、大丈夫ですよ!!全然空いてませんよ!!」


強がってアリスさんのお誘いを断った。助けてもらっただけでもありがたいのにこれ以上迷惑を掛けれないよ。


ぐぅーーーー


「ふふ、大きいお腹の音がなったわね。」


「うぅ……。」


もう死にたい。お腹の音がこんな綺麗な人に聞かれるなんて。多分今の僕の顔は真っ赤だと思う。


「よほどお腹が空いてたのね。ちょっと待っててね、すぐに準備するから。」


そう言いアリスさんはキッチンに向かった。


「上海、相手をしてあげて。」


「( ・∇・)」


上海は了解したらしく、僕の近くに寄ってくる。


「ど、どうも。」


ぎこちなくなってしまったよ、ってそもそも人形って喋れたっけ?


「ギコチナイネー。」


しゃ、しゃべっっったぁぁぁぁ!!!


「オドロキスギダヨ。」


何?何なのこの人形は?凄すぎじゃない?


「ヨイショ。」


ん?よいしょ?


「ココハアンシンスルー。」


上海は僕の頭に乗っかってきたよ。そして、髪をむしってくる。鏡で見るとその動作は可愛らしいが、何気に痛い。


「カイハアリスノコトドウオモッテルノ?」


「えっ?」


そういう質問してくるの!?でもここは素直に答えた方がいいよね。


「うーん、好きかな。」


正直一目見たときから好きになった。いわゆる一目惚れってやつだね。


「ソウナンダ。」


でも何故上海はこんな質問を僕にしたのかな?まさか、いや考え過ぎかな。


「ジャアイワッテアゲテ!」


何を祝うんだろうか?


「キョウハアリスノタンジョウビダカラダヨ!!」


そういうことだったのか。でも何で僕が?


「アリスハタンジョウヲイワッテモラッタコトがナインダヨ!」


要するに、ぼっちってことなんですね。僕と一緒じゃないですか。


「わかったよ。」


僕は上海に約束する。その後、キッチンからいい匂いが漂ってくる。


「出来たわよ!!」


アリスさんの声が聞こえたので、僕はリビングに向かった。テーブルにおかれたのはシチューとパンだった。


「美味しそう!!」


料理を見たのは3週間振りだった。ここに来る前までは毎日見ていたのに、なんだが懐かしく見えるよ。


「はい、どうぞ。」


アリスさんは僕の分を盛り付けてくれた。僕はそれを受け取り、スプーンですくって食べた。


「どう?」


アリスさんは不安な表情をして、味の感想を聞いてくる。


「美味しいです!!美味しいですよ!!」


今まで食べた中でも一番美味しいかもしれなかった。そしてパンも食べる、これもまた美味しかった。


「ふふ、ありがとね。」


アリスさんはそう言い食べ始めた。僕はお腹がすごくすいていたので、黙々とおかわりしながら食べた。本当なら会話とかするべきなんだろうけど、アリスさんは僕の食べる姿を見て、笑っていた。


「ごちそうさまでした。」


「凄いわね。」


アリスさんは呆れてるようだった。なぜなら大量にシチューをつくったらしく、全部食べるとは思わなかったらしい。これはあとから聞いたけどね。


「これからどうしようかな?」


出来れば今日は休みたかったが、アリスさんの家には泊まるわけにもいかないし。


「今日はもう遅いし泊まっていきなさい。」


えっ、マジで?


「え、でも迷惑なんじゃないかな。」


「泊まっていきなさい。」


「でも、それは迷惑……。」


「泊まりなさい。」


「うう、わかりましたよ。」


僕は頑張って拒否ろうとしたけど、アリスさんの圧力に負けて、泊まることにした。


「(いじりがいがあるわね。ふふ。)」


これから何をしようかな、寝るにはまだ早いし。


「お風呂使っていいから入ってきなさい。」


アリスさん、あなたはどこまでいい人何ですか?


「え、いいんですか?」


「いいわよ、それとも一人で入るのが不安なのかしら?」


あああアリスさんとおおおお風呂!?むむむ無理だよ!!


「ちちち違いますよ!!」


僕は急いで風呂場に向かった。アリスさん絶対からかってるな。もう慣れっこだけどさ。

















僕はそのあとのんびりとお風呂に入った。お風呂から上がると綺麗に畳まれた僕の服があった。しかも洗濯までされている。


「アリスさん、僕の服を洗濯してくれたんですか?」


「違うわよ、ちょっと汚かったから魔法を使って綺麗にしたのよ。」


そういえばアリスさんは魔法使いだったな。すっかり忘れてたよ。その後、僕とアリスさんは楽しく会話をした。


「アリスさん。」


「どうしたの?」


僕はアリスさんに向かって、箱を取り出す。


「今日はなんの日だかわかりますか?」


僕の質問にアリスさんは、戸惑っていた。


「なんの日って……まさか!!」


アリスさんは気付いたらしい。僕は鞄の中から大切に保存していたブローチを取り出す。


「アリスさん、お誕生日おめでとうございます!」


そう言いアリスさんにブローチをあげた。アリスさんは顔を真っ赤にして、口をぱくぱくさせていた。


「あ、ありがとう……。」


アリスさんはブローチを受け取ってくれた。良かった、受け取ってくれて。


「でも何で私の誕生日を知ってるのかしら?」


「そこは、内緒です!」


「もう1度言うわ、ありがとう!」


アリスさんは満面の笑みで言ってくれた。やばい!!可愛い!!で、そこからのんびりと過ごした。そして、寝る時間になった。


さて、ここで問題が一つ。


ここにはベットが一つしかない。そしてソファーはあるけど寝れるスペースがない。空き部屋は掃除をし忘れたので使っちゃ駄目って言われました。さあ、お気づきかな?


「あのーアリスさん?」


「何かしら?」


「僕の寝る場所は何処ですか?」


アリスさんは少々考えこんでから、何かを閃いたように手をポンと叩きました。


「一緒に寝ましょう。」


え?一緒に寝る?えぇぇぇぇ!!!!


「いや、むむむむむむりですよ!!!」


僕は首をブンブンふって断る。普通なら喜ぶ場面だと思うけど、僕は女性経験が少ない。こうして話してるだけでもドキドキしているのに、一緒に寝るなんて出来ないよ!!


「快を床に寝せる訳にはいかないし。」


「大丈夫ですよ!!! 床で寝れますよ!」


「うーん、上海はどう思う?」


アリスさんは決められないのか、上海に助言を求めていた。


「イッショニネチャエ!!」


「なるほどね、ありがとう。」


「何て言ったんですか?」


僕は上海の声が聞こえなかった。


「一緒に寝るべきだって。」


「本当に無理ですよ!!」


だってアリスさんは出会ってきた女性の中でも綺麗だし、スタイルいいし、優しいし、僕が付き合ってみたい人なんだから。こんな人と寝れるのは嬉しいど、弱気な僕には無理ですよ!」


「……全部声に出てるけど?」


アリスさんは顔を赤らめながら言ってきた。って全部聞こえたってことは。


「うわあああああ!!!」


しまった!!つい声に出してしまった。僕の悪い癖でたまに考えてることを無意識に声に出してしまうんだよ!!ああ、僕の人生終わった。今言ったことほぼ告白みたいなもんだし、皆今までありがとう。恐る恐るアリスさんの方を向くと、お腹に手を当てて笑っていた。


「快は本当に面白いわね。」


アリスさんに笑われてた。僕のライフはもう0に近いんですよ。これ以上からかわないでください。


「わかったわ、じゃあ……。」


よかった、考え直してくれて。


「あなたが寝てから私が寝るわ。」


えーと、つまり僕が寝たあとにアリスさんが寝るということなのかな?


「それって結局一緒に寝るのとかわりないじゃないですか!!」


遠回しに言い直しただけでしたよ!


「ええ、そうよ。」


認めたぁぁぁ!!僕が目を反らしていたことを言ったぁぁぁ!!


「諦めなさい(クスリ)。」


そこはアリスさんが慌てるべきだと僕は思った。女の子でしょうアリスさんは。


「普通は女の子ならそう簡単には言わないはずですよ!!」


僕は抗議すると、アリスさんは胸を張った。


「幻想郷は常識には囚われてはいけないのですよ!」


それ誰かの名台詞だよね?しかも、意外と大きいんだね。


「何を考えてたのかしら?」


「なな何でもありません。」


胸が大きいなって事しか考えてませんよ!!


「ごまかしても無駄よ、私が胸を張った時、快は私の胸に目線がいってたわ。」


アリスさんはにやにやしながら詰めよって来た。べ、別にいやらしいことは考えてないよ。ただ大きいなって思っただけだよ!


「こうなったら罰として、一緒に寝てもらうわよ。」


アリスさん、卑怯ですよぉ。


「わかりましたよ。」


そう言い僕はしぶしぶベットに寝た。続けてアリスさんが入ってきた。距離は10cmくらい。


「ねえ快?」


「どどどどうしましたか?」


僕は心臓をばくばくさせていた。だって初めての経験なんだからね。


「まだ緊張してるのね。 私だって緊張してるのよ。」


へ? アリスさんも緊張してるって?


「じゃあ何で?」


一緒に寝ようって言ったんですか?


「ふふ、それはね。」


そう言いアリスさんが後ろから抱きついてきた。


「!!!!!!」


「体が震えているわよ。」


だだだって、アリスさんの香りがががが!!


「な、何で抱き付いているのですか?」


「これは、誕生日を祝ってもらったお礼よ。」


お礼って、僕はありがとうって言ってもらえるだけでいいのに。


「あ、ありがとうございます。」


「それと、異変の時に助けてもらったお礼もよ。」


ん?助けたっけ?うーんあの能力使うと記憶が曖昧になるんだよな。よく覚えてないや。


「あの時の快は凄くかっこよかったわよ。」


かっこよかったって初めて言われたよ。


「だから、ちょっとこっち向いて。]


僕はアリスさんの方に向く。顔との距離はほぼ0に近かった、息がかかってくるよ。はわわわわ……!!


僕がパニックになってるとアリスさんは力強く抱きついてきた。ってアリスさん!! ちょっと痛いですよ!!


「助けてくれて、ありがとう!」


チュッ


「!!!!!」


アリスさんは笑い僕を抱き寄せて、額に何かやわらかい感触がきた。


「あ、アリスさん……。」


僕は正直こんなことは一度もなかった。外の世界ではいじめられてばっかだったので、僕はこの上もなく嬉しかった。


「ふふ、嬉しそうな顔をしてるわね。ならもう1つ嬉しいことをしてあげるわ。」


そう言いアリスさんは僕に顔を近付けて。




















頬にキスをされた。


「…………。」


僕は嬉しさと恥ずかしさのあまりに、気絶してしまった。








翌朝


「快は家とかないのよね?」


あの後、起きたら朝になっていて、今はアリスさんと朝食を食べているところですよ。


「無いですね。」


あったら良かったんですけどね。


「よかったらさ、私の家に、住む?」


アリスさんは恥じらいながらもそう言ってくれました。断る理由なんてありません。


「はい!!よろしくお願いいたします!!」


僕はこれからアリスさんと一緒に住むことになった。

快とアリスが朝食を食べている時に、窓の外からアリスと快の様子を眺めている人物がいた。


「アリスちゃんも男の子と一緒に住むことになったなんてね~、お母さん嬉しいわ♪」


その人物は楽しそうに眺めていた。


「これから見に来る楽しみが増えたわ♪」


そう言い去っていった。

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