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東方外遠記  作者: 颯人
第1章 とある少年の幻想入り ~Entering fantasy of the certain boy~
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永遠亭へ行こう

人里


「さて、人里に着いたのはいいけど、案内役は誰なんだ?」


それらしい人物は見当たらねえな。さて、取り敢えずは近くを通った人に聞くとするか。


「何か困ってるようだな。」


「どちら様?」


青い帽子を被っていて白と青の2色ある服を着ていて青色のロングスカートを履いてる女性が来た。こんな人は人里にいたか?


「おっと、自己紹介がまだだったな。私は上白沢 慧音だ、よろしくな。」


「よろしく、俺は泊谷 聖人だ。」


丁寧に挨拶してくれたな。常識人っぽい人だな。


「ところで、妖夢に何かあったのか?」


慧音は気を失ってる妖夢を見て言ったが、その直後に俺から距離を取った。なんでさ!?


「まさか!!君は妖夢を襲ったのか!?これは教育的指導が必要そうだな。」


あの~、かなり怖いんで指をボキボキ鳴らしながらこっち来ないでくれるかな慧音!?


「どっからその考えが出てきたんだよ!?」


「冗談だ、君がそんなことをする人間に思えない。」


冗談で言った割には顔はマジで怒ってたけどな。怖すぎ慧音。


「冗談に聞こえなかったけどな、まあいいか。妖夢が気絶してるのは修行中にやり過ぎたからだ。」


「やり過ぎたってなにがだ?」


「手加減するのを忘れてこうなりました。」


本気で来てくださいって言われたからね、本気でやっただけだよ。


「なるほど、何となく察した。永遠亭に行きたいんだな。あそこは病院も兼ねているからな。」


「知ってるのか慧音?案内してほしいんだけど?」


「ああ、案内してやりたいが寺子屋の授業がまだ終わってないからな。すまん。」


ふぅん、慧音は先生もやってるんだな。にしてもこんな綺麗な人に教えて貰えるなんて、ここの寺子屋の子供は贅沢してるなぁ。


「それなら私に任せるんだぜ!!」


魔理沙が上から降ってきた。ナイスタイミングだな。


「ああ、任せたぞ!!」


慧音はそう言うと寺子屋に戻っていった。それと同時に魔理沙がこっちに向かってくる。


「あー魔理沙、俺白玉桜に住むことになったから。」


「知ってるぜ、妖夢が嬉しそうに話してたからな。」


ああそっか、魔理沙とかにはもう話してあったんだな。妖夢が。


「じゃあ行くぜ!!遅れるなよ聖人!?」


「わかった。」


「っとそういえば、聖人って飛べるのか?」


「能力使えば飛べるぞ。」


風を操って空を飛んでみせる。うーん、やっぱり疲れるなぁ。


「なかなか便利だな!!じゃあついてくるんだぜ!」


とまあこんな感じで魔理沙と永遠亭に向かって飛んでいく。途中竹林で迷ったが夕方には着くことができた。




















永遠亭


「着いたぜ!!」


「ようやく着いたか。ってここ本当に病院か!?」


永遠亭の玄関の前に来たが、どう見ても屋敷にしか見えません。


「私はここまでだな!!また何かあったら頼れよ!」


「ありがとな、魔理沙。」


ん?お礼を言ったら魔理沙は恥ずかしそうに帽子で顔を隠したな。幻想郷の女の子達は初なのかな?


「いいって、でも今度何故聖人が私のマスパが使えるのか聞いてもいいか?」


「ああ、いいぞ。」


「じゃあ私は帰るからな!!」


と言い魔理沙は飛んでいった。あっお金、まあ手持ちでなんとかなるだろう。


「まあ、中に入ってみればわかるか。」


中は意外と市立病院みたいな感じだったりしてな。それはそれでなんか変だよな。


「ごめんくさい!!こりゃまたくさい!!あ~くさい!!」


「普通ごめんくださいでしょ。」


「それじゃあ面白くないと思ったからな。」


「あら、見ない顔ねどちら様?」


中から赤と青の服を着て、銀髪でナースキャップを被った女性が現れた。おう、スタイルいいな。


「外の世界から来た泊谷 聖人だ。よろしくな。」


「ご丁寧にどうも。私はここで医者をやっている八意 永琳よ。」


ほうほう、女性医師とはな。やっぱり幻想郷の住民達は贅沢してるなぁ!!


「まあ取り敢えず中に入って。」


中に入って、診察室みたいなところに来た。なんか、知らない物がたくさんあるんですけど!?


「聖人じゃなくて妖夢の方に何かあったのね?」


「そうだ。修行中にちょっとやり過ぎてしまってな。」


「やり過ぎって何をかしら?」


やべっ、また言っちまった。たまに主語が抜けるんだよな俺。


「ちょっと修行をしていて手加減するのを忘れた。」


俺は悪くない。いいかい?俺は悪くないからな!本気で来てくださいって言った妖夢が悪いからな?


「そういうことね、にしても聖人は相当強いのね。」


「そうか?」


「妖夢をこんなにぼろぼろにした人は霊夢に続いて聖人が二人目よ。」


あの巫女ならやりかねないな。おお恐ろしい。


「まあ少し妖夢の容態を見たけど、数ヶ所骨が折れてるみたいだ。」


「よくわかったわね。医師でも目指していたのかしら?」


「まあ、昔やっていた事が生かされただけだ。」


何でも屋のバイトは凄い役に立つな。まあ、本当に何でもやってたからな。


「取り敢えず、二日から三日ここで入院させてくださいね。」


骨折を2日3日で治すのかよ。凄すぎだろ永琳。


「わかった。じゃあ俺は帰るかな。」


「何言ってるの?聖人もここに残るのよ。」


えっ!?何で!?


「俺は大怪我とかしてねえぞ?」


「あなたも腕とか色々怪我してるじゃない!!」


これは妖夢のスペルを防御したときにできたもの。後の傷は昔付いた傷。


「まあ変に動かさなければ大丈夫だから問題ねえよ。」


「問題大有りよ!!常人なら動けないのよ!」


永琳に突っ込まれた。でも痛くねえしなぁ。


「取り敢えず今日は泊まりなさい。もう暗いから。」


おおっ、窓から外を見たらもう真っ暗だった。


「けど、帰る。」


「いいから泊まりなさい!!」


「飛んで帰るから問題ない!!」


席を立って出口に向かおうとしたら永琳に腕を掴まれいだだだだだだだ!!


「泊まりなさい、医者の命令よ。」


腕がミシミシ言ってるから!!医者が患者の怪我を増やしてどうすんだよ!?


「だが断る!!」


病院はあまりいい思い出がないんだよ!!さっさと抜け出したいんだよ!!


「そう、なら動けなくするまでよ!!」


ちょ!!それ医者のすることか!?


「逃げるがか「させないわよ!!」マジか!!」


掴まれた腕を振りほどいてダッシュしようとしたらいつの間にか回り込まれた。速すぎだろ永琳!!


「さあ、大人しくしていてね♪」


「オワタ。」


「医者を怒らせた罰として実験台になってもらうわ!」


うわっ!!永琳ってマッドサイエンティストだったのか!?タースーケーテー!!


「俺の人生これまでか。」


「その前に麻酔で気絶させてからね♪」


永琳めっちゃいい笑顔、でもな、手に持ってる注射器を捨てろぉぉぉぉぉぉ!!


「誰がヘルプスミィィィィィ!!!」


教訓、ここの医者を怒らせはいけない。
























「へぇ、なるほどね。」


「おい、永琳顔近い!!」


永琳に気絶させられて、目覚めたら永琳の顔が近くにあった。何してたんだ?


「あら、随分早くに目覚めたのね。」


「実験とかしたのか?」


「色々とね。」


体の改造は、されてないみたいだな。ショ○カーとかになっても困るからな。ってか何か寒いな、夏のはずなんだが?


「って下着一丁かよ!!」


だから寒いわけだ。本当に永琳は俺の体で一体何をしていたんだ!?


「色々よ、色々♪」


「永琳の顔が赤くなってるのは気のせいか?」


「気のせいじゃないわ。聖人の色々を見させてもらったからよ♪」


これは、あれだら聞かないでおこう。メンタルが多分やられる。


「妖夢の診察はこっちでやっておくから。聖人はゆっくり休んでなさい。」


「俺の治療は?」


「済ませておいたわ。にしても、色々な傷跡があったわよ。」


「こっちにも色々あったんだよ。」


「聞かないでおくわ、今日は泊まっていきなさいよ。」


「わかってる、妖夢を頼むな。」


やっとここから出られる。さて、何するかな。


「どうやったらこんなこと出来るのかしら?多分竹刀で修行したのだろうけど、ここまで骨がまっ二つになったのは初めて見たわ。聖人はただ者では無さそうね、しかもこれでまだ本気じゃないでしょうね。」


「キャーーーー!!!変態がいるーー!!!」


「やべっ!!服着るの忘れてたぁ!!」


「間抜けね。」

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