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東方外遠記  作者: 颯人
第1章 とある少年の幻想入り ~Entering fantasy of the certain boy~
27/261

番外編 更に新たな世界へ旅立つ者達

この回は早苗が幻想郷に行く直前の話です。

守矢神社


私は聖人に会うための準備をしていた。何故かは自分でもわからなかった、でもここで行かなかったら本当に会えなくなってしまうと私の勘が告げている。


聖人に会うということはここから出ていくということになる。もう学校の友達とかにも会えない、でも私は行かないと!!


「神奈子様、諏訪子様、準備できましたよ。」


「こっちもできたよ!!」


「じゃあそろそろいいかい?」


どうやら神奈子様達も準備出来たようです。


「っと、その前に一つだけ聞くよ早苗。」


突然神奈子様が私にそう言ってきました。


「何でしょうか?」


「ここにはもう二度と戻ってこれないよ、それでもいいのかい?」


「いいんです。」


聖人は向こうで元気にやってるはず。私は幼馴染みだからもし聖人に何かあったとしたら放っておけない!!だから、私も行かなきゃ!!


「じゃあそろそろいい?」


「すみません、待たせてしまいまして。」


「いいんだよ、じゃあ出発!!」


「と、その前に早苗、あんたにこれを渡すよ。」


そう言い神奈子様は手紙を私にくれました。誰からのでしょう?


「よく読んでおきな、諏訪子、もう少し待ってくれるかい?」


「大丈夫だよ!!」


とりあえず私は神奈子様から貰った手紙を読むことにしました。



早苗へ


この手紙を読んでいるってことは俺はもうこの世界にはいないことになる。正直この世界と別れを告げるのはとても辛かった。けど、俺は新しい世界で何かを見つけれそうな気がする。だから俺は新しい世界に行く。早苗、今まで本当にありがとな、早苗と一緒にいた時間はとても楽しかった。早苗には迷惑ばかりかけたな、いつまでも元気でな、あとあいつらを頼むよ。

















「もう、置き手紙まで残して、聖人のばか。」


手紙を読み終え、しまおうとしたときにもう1枚入っていました。


「これは?」







追記


と、そんな文章を書いたけど、早苗のことだから何かして俺のところに来るよな、絶対「放っておけない!!」なんて言ってな。来るな、とは言わない、けど中途半端な気持ちで来ないでほしい。もし向こうの世界で会ったら、二人で出掛けたり遊んだりしような!!


「お見通しですね。」


「まったくだ、聖人はそういうところだけ鋭いからな。」


私は神奈子様と共に笑った。聖人は昔からそういうところは変わらないね。


「あの~そろそろいい?」


「はい!!お待たせしました!!」


「じゃあ出発!!」


と諏訪子様が言うと守矢神社ごと消えました。私は聖人に会わなきゃいけない。そして、この気持ちを伝えるんだ!!好きだって。

















「あれ~、早苗ちゃんもいなくなっちゃったか~。」


「兄さんに続いて早苗さんもですか、恐らく兄さんに会いに行ったんでしょう。」


「どうするの?僕は行きたくないよ!!」


「んま~、聖人や早苗ちゃんが行った場所は大体わかったから後はどうやってそこに行くかだよね~。」


「それは俺が調べておきましたよ。」


「おっ!!ナ~イス!!」


「ぼ、僕は帰っていいかな?」


「駄目ですよ、強制的に連れていきます。」


「そんなぁ~!!!」


「(聖人、もうすぐ俺らも行ける。それまでくたばるんじゃねえぞ。)」

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