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東方外遠記  作者: 颯人
第16章 東方紅魔郷 再編 ~The east red addict village Reorganization~
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異変終了!

博麗神社


「それでは、異変解決を祝って乾杯!!」


『乾杯!!』


時刻は夜、博麗神社の境内で紅霧異変に関わった人達が集まり、宴会を始めていた。


「健二!!お前何処に行ってたんだぜ!?」


魔理沙がお酒が入っている杯を持ちながら健二に訊ねる。先に行くと言っていた健二は何処に行ってたのかと。


「ごめんな魔理ちゃん、先に行ったのは良かったんだけど、道に迷っちまったんだぜ!!」


「堂々と誇らしげに言うんじゃないぜ!!」


健二は笑顔でサムズアップしながら言うが、そのあと魔理沙に顔面に弾幕をぶつけられ、暫く悶えていた。


「なあなあ母ちゃん母ちゃん、私もお酒飲んでいいか!?」


「駄目だぜ、魔理菜にはまだ早いぜ。」


魔理菜がお酒が入っている杯を持とうとするが、魔理沙がそれをひょいと持ち上げて元々自分が持っていた杯にお酒を移す。


「ぶーぶー、母ちゃんだけずるいぜ!!」


「魔理菜もあと数年すれば飲めるようになるぜ。それまでは他の飲み物で我慢しとけよ。」


膨れっ面になっている魔理菜の頭を魔理沙は優しく撫で、違う飲み物を魔理菜に渡す。


「ちえっ、仕方ないんだぜ。」


「分かればいいんだぜ。ところで魔理菜、聞けば咲夜の娘に勝ったんだってな。母ちゃん鼻が高いぜ!!」


魔理沙は魔理菜を優しくではなく、ワシャワシャと魔理菜の頭を撫で始める。


「ちょちょ母ちゃん!?い、痛いんだぜ!!」


魔理菜は抜け出そうとじたばたするが、魔理沙に抱き締められているため抜け出せないでいた。


「子供は大人に甘えとけ、このこの!!」


「やーめーろーよー!!」


魔理沙は魔理菜の頬に頬擦りをしながらケラケラ笑い、魔理菜は鬱陶しそうな表情をして魔理沙を睨み付ける。


「おーい魔理ちゃん、弾幕を当てられた顔面が陥没したまま戻らないんだけど?」


「まさか、そんなことがあギャァァァァァ!!」


興味本位で健二の顔を見に行った魔理菜が絶叫しながら魔理沙の胸に顔を埋める。


「魔理菜ちゃん!?父ちゃんから逃げないで!!父ちゃん泣いちゃうぜ!!」


「いや、その状態は子供にはちと刺激が強すぎるぜ。よしよし、怖い父ちゃんは母ちゃんがやつけてやるからな。」


「えっ?俺悪者になってるの?泣けるぜ!!」


魔理沙は魔理菜を抱き締めながらあやし、健二は娘と妻に悪者扱いされ、膝から崩れ落ち、物凄くへこんでいた。


「あれ?健二さんどうしましたか!?」


「美鈴よく来てくれた!気を操って俺の顔面を戻して頂戴!」


近くにいた美鈴が騒ぎに気付いて駆け付け、それを感じ取った健二は土下座しながら美鈴に頼み込む。


「健二さんの顔面?あー、見事に陥没してますね。これは私にはどうすることも出来ません。」


「ソンナバナナ!!」


「何せ私特製の魔法を組み込んだ弾幕を健二に放ったからな。迷子になった罰だぜ!!」


魔理沙は笑いながら健二の肩をバシバシ叩き、それを見た美鈴は微笑ましそうにしながらその場を後にした。




















一方霊夢達はというと、紅魔館のメンバーと一緒にワイワイしながら飲んでいた。


「まさかまた負けるなんてね。2回目だから霊夢に勝てると思ったのだけれど、とんだ計算違いだったわね。」


レミリアは少し不貞腐れながらワインを優雅に飲み、その様子を霊夢は料理を食べなから呆れた表情を浮かべていた。


「1回目駄目だったから2回目は勝てると思ったら大間違いよレミリア。まあ、道中無駄な体力を使わなかったというのも勝因の理由の一つね。」


「良夢さんが予想以上に健闘いたしましたからね。初陣であそこまで行けるとは思ってもみなかったですわ。」


「い、いえいえ!!私があそこまで行けたのは偶然ですよ咲夜さん。そんなに褒めないでください。」


咲夜は小皿に料理を盛り付けてパチュリーや良夢に皿を渡しながら呟き、それを聞いた良夢は少し恥ずかしそうに顔を赤らめていた。


「私も正直予想外だったわね。流石霊夢と良太の娘なだけのことはあるわね。」


「パチュリーさんまで!?あうぅ~。」


「あら、霊夢と違ってそういう反応するのね。」


パチュリーも良夢を褒め始め、良夢は嬉し恥ずかしさの余り顔を俯かせて体を震わせていた。


「でも、まだまだな所があるから調子に乗るんじゃないわよ、いいわね良夢。」


「あっ、良夢だぁ!!」


良夢は霊夢から釘を刺された直後、フランに後ろから抱き付かれて地面に押し倒されていた。


「フ、フランちゃん。勢い良すぎですよ。」


「あっ、ごめんね。ところで良夢暇でしょー、ルーミアちゃんとチルノちゃんと大妖精ちゃんと遊ぶから良夢も来て!!」


「あわわわ!!引っ張らないで~!!」


良夢はフランに腕を引っ張られ、ルーミアやチルノが居るところまで引き摺られるようにして連れていかれた。


「あっ、紅魔館が半壊したって良太から聞いたけど咲夜、あんた宴会に出て大丈夫なのかしら?」


「大丈夫よ、犯人らしき人物を捕まえて修復に当たらせてるわ。ただ、宴会が終わって帰った時に修復されていなかったら困るのよね。」


咲夜はレミリアの口の回りに付いている食べかす等を布巾で拭きながら霊夢の質問に答える。


「まっ、良太も少し壊したって言ってたから修復が間に合っていなかったら遠慮なく連れていっていいわ。」


「あら、夫を易々と他の女性の所へ渡してもいいのかしら?」


霊夢の言葉に思う節があったのか、レミリアは少しニヤケながら霊夢に訊ねる。


「別に、なんとも思わないわよ。」


「へぇ、良太はメイド服が好きだって聖人から聞いたからひょっとしたら妖精メイドに良太が取られるかもね。」


「ブフウッ!!」


レミリアの発言を聞いた霊夢は酒を口から吹き出し、レミリアをギロリと睨み付ける。


「あんた、その話本当なんでしょうね?良太がメイド服が好きだってこと。」


「そうよ、もしかしてメイド服を着たくなったのかしら?博麗の巫女とあろう者がねぇ?」


「べべべ別にそそそんなんじゃないわよ!!私はただ、そう、たまには巫女服以外にも着たいと思っただけよ!!」


霊夢は早口でそう捲し立てるが、顔は赤くなっているし、目線は咲夜のメイド服をじっと見ていた。


「やっぱり素直じゃないわね霊夢。咲夜、パチェ、霊夢に似合うメイド服を用意してあげて頂戴。」


「かしこまりました。」


「面白そうだから手伝うわよレミィ。」


「うぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!」


霊夢はどや顔するレミリアを睨み付けながらやけ気味に酒を飲み始めながら、良太はどんなメイド服が好きなのかを頭の片隅で考えて始めたのだった。





















博麗神社を見渡せる崖


「ねえ絢、白を置いてったのはまずいんじゃないかな?」


「大丈夫大丈夫、気にする事はないさ~!」


博麗神社を見渡せる崖で海二と絢はそこら辺で捕まえた猪を丸焼きにして焼けた部位をむしゃむしゃ食べていた。


「でも、今は半壊した紅魔館を一人で修復してるんだよ?可哀想じゃないかな。」


「修復は2日くらいは掛かるだろうねぇ~、ドンマイとでも言っておこう~!!ハッハッハ!!」


「へぇ、やっぱり半壊した紅魔館を修復するのが面倒臭かったから逃げてきたんだな二人とも。」


絢がゲラゲラ笑いながら言った瞬間、紅魔館の修復作業から戻ってきた白が絢の頭を鷲掴みにした。


「あ、あれま~。随分とお早いお帰りですね~。」


「お前らを1発ぶん殴る為に早めに終わらせてきた。絢、こういう時は何か言うことあるんじゃないのか?」


白は絢を鷲掴みにしている手に力を込め始める。数秒もしない内にミシミシという骨が軋む音が響き、絢は冷や汗を掻き始めた。


「えっと~、その~、ほら、あれだよ~。」


「あれってなんだ?」


「アイムソーリー!!スベルソーリー!!アイムベリーソーリー!!アアァァァァァァ!!」


絢の謝る気ゼロの言葉を聞いた白は青筋を浮かべながら、蒼色と銀色と緑色の3色の闘気を体に纏わせて、絢を思いっきり地面に叩き付けた。


「うわぁ、絢の体の7割埋まってるよ。あれ、でも絢の言う通り半壊した紅魔館を修復したにしては速すぎないかな?まだ半日も経ってないよ?」


「今使ったスペルの『エンドエボルバー』を使って身体能力を強化しながら修復したんだよ。まあ、今じゃ3分しか持たないから3分経ったらエネルギーを回復する豆を食べて、また発動してを繰り返してたんだよ。」


白は海二には折檻するつもりはないらしく、焼けている猪の肉を手で斬って食べ始める。


「なるほど、それなら納得だね。」


「まあ、ついでと言ってはなんだが紅魔館全域を修復して、1週間埃やゴミが一切出ないようにしてやった。まあちょっとした仕返しだ。」


誰も困らない素晴らしい仕返しだろと白は澄まし顔で猪の肉を食べながら言い、それを聞いた海二は苦笑いを浮かべていた。


「ところで、海二は良太の新しい力を感じ取れたか?」


「あの目の色が変わる形態だよね?あんまり感じ取れなかったかな?あれは一体なんなのかな?」


「知りたいかお前ら?」


白と海二が良太の新しい力の事について意見を出し合い始めた時に、上空から霊斗が降ってきた。


「ん?何で絢は犬○家状態になってんだ?」


「「気にしたら負け。」」


「お、おう。さて、良太の新しい力についてだったな。あれはまあ、話すよりも自分で体感してみた方が早いな。」


霊斗は絢の足を引っ張り、そのまま次元の穴を開けて絢を放り込んだ。


「体感?もしかして俺らも良太みたいな力を手に入れられるということか霊斗?」


「その可能性があるということだ。ただし並大抵の事じゃ手に入らないから、これからお前らは並大抵じゃない事を体験してもらう。そのなかで新たな力を手に入れろ。」


「なるほどどど!?ちょ、押すな霊斗!!」


「ま、まだ食事している最中なのに!!」


霊斗はそう言い白と海二を次元の穴に押し込む。その時の霊斗の表情がほんの少しの間だけ、邪悪な笑みを浮かべたことについては誰も知るよしもない。

これで紅霧異変 再編は終了です。あと何話か挟んだ後に次の異変に入ります。

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