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東方外遠記  作者: 颯人
第16章 東方紅魔郷 再編 ~The east red addict village Reorganization~
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紅霧異変5

「さて、漸く図書館から出れたわね。」


「もうちょっと居たかったなー。まだまだ借りたい本があったのに。」


霊夢達は図書館から出て紅魔館の廊下を歩いていた。良夢は深呼吸しながら体力の回復を図り、魔理菜は辺りを警戒していた。


「すぅー、はぁー。」


「おいおい良夢、最後まで体力持つのか?」


「持たせるわよ魔理菜。って前に妖精が来ているよ!!」


良夢が魔理菜に向かってそう言うと、前にいた妖精は二人に向けて全方位に弾幕を放った。


「うおい!!前までの妖精が出していた弾幕と桁が違うぞ!?」


「冷静になって魔理菜!!もう1回放たれる前にやっつけるわよ!!」


そう言い良夢と魔理菜は妖精に弾幕を放ち、撃墜させる。だが、次々と妖精が出現する。


「しんにゅうしゃはやっつけろーー!!」


「めいどちょうにおこられないためにもーー!」


「ああもううざったいんだぜ!!」


全方位弾幕を放つ妖精と、二人に向けて大量の米粒弾幕を放つ妖精が数匹ずつ現れる為、避けるのに精一杯で二人は妖精を撃墜させる事が出来なくなっていた。


「それそれそれ!!」


「あおみこすきあり!!」


「ひゃあ!!うぅ、妖精にピチュられるなんて、ぐすっ。」


横から来た妖精に良夢は気付かず、放たれた弾幕に当たってしまった。それを見た魔理菜はスペルカードを取り出した。


「こんな時はまとめてぶっ飛ばすぜ!!魔符 スターダストレヴァリエ!!」


「いやーーーー!!」


「やーらーれーたー!!」


魔理菜が放ったカラフルな星型弾幕に妖精達はぶつかり、撃墜していった。


「ごめん、魔理菜。」


「いいって、前に良夢も助けてくれたじゃん。気にするなって!!」


「うーん、あと1回が限界かしらね。」


霊夢は良夢の様子を見てそう呟いた。良太も霊夢の言った言葉にうんうんと頷いた。


「そうですね、あと1回ピチュったらストップさせるべきですね。」


「魔理菜もそうだな、やっと私達の出番が来るぜ霊夢?」


「出来れば動きたくなかったんだけどね、仕方ないか。」


霊夢はため息をつきながら良夢の方を見る。良夢は妖精が全方位弾幕を大量に放って来るのを必死に避けていた。


「一度だけならまだしも、何回も全方位弾幕を出されると隙間がないですね!!」


「そうだな!!いよいよラスボスが近くなってきたということか!!」


「もう隙間がない!!夢符 封魔陣!!」


良夢はスペルを使って妖精が出す弾幕を全て打ち消すが、妖精は撃墜しなかった。


「ここここのくらいのスペルじゃやられないよ!」


「声震えてるぜ!!」


良夢が打ち損じた妖精を魔理菜が撃墜していく。しばらく妖精を撃墜していくと、急に現れなくなった。


「あれ?出てきませんね?」


「妖精切れか?それならそれで好都合だぜ!!今のうちに進もうぜ良夢!!」


「あーもー!!お掃除が進みません!!」


良夢と魔理菜の前から咲夜、ではなくメイド服を来た大妖精が現れた。


「…大妖精さん?何しているんですか?」


「り、良夢さん!?あ、あのですね、ちょっとメイドの仕事に興味があったので。」


良夢が大妖精に訊ねると、大妖精は顔を赤くしながらあわあわしていた。


「中々似合ってるじゃないか大妖精?でもここに来たということは私達の邪魔をしに来たというわけだよな?」


「咲夜さんから頼まれましたので!!ここで少しでもお二人の体力を削らせて貰いますよ!!でないと怒られてしまいますから!!」


そう言い大妖精はクナイ弾幕、ではなくナイフ弾幕を扇型に放つ。それを見た良夢と魔理菜は慌てながら避けていく。


「クナイ弾幕だけじゃないのか!?」


「咲夜さんにナイフの投げ方をある程度教えてもらいましたから!!」


大妖精はナイフ弾幕の後、クナイ弾幕を5つくっ付けたものを等間隔の距離で放った。


「くっ!!ただてさえもうギリギリなのに!!」


「良夢さんはギリギリなんですね!!ならここで終わりにしてあげますよ!!」


「ここで終わるわけにはいかないんですよ大妖精さん!!」


良夢は必死に隙間を見つけて避けながら大妖精にアミュレットを放つ。魔理菜もマジックミサイルを放ち、大妖精に攻撃する。


「ほらほら!!大妖精はスペルがないんだよな!?なら一気に終わらせるぜ!!」


「でも、私は違いますよ魔理菜さん!!奇術 ミスディレクション!!」


そう言い大妖精はクナイ弾幕を放ちながら左に移動し、少し移動したらテレポートで右端に移動してクナイ弾幕を放った。


「霊夢、これは完璧に咲夜のミスディレクションだぜ。なんで大妖精が使えるんだぜ?」


「咲夜は時間を止めて移動してるけど、大妖精はテレポートで移動してるのよ。ミスディレクションは時を止めないスペルだから大妖精でも真似する事が出来たんじゃない魔理沙?」


「え?ミスディレクションってこういう特技じゃないの?」


「…きゃあ!!ちょっと何してるんだぜ!?」


絢がいつの間にか魔理沙の後ろに立っていてスカートを捲っていた。


「男っぽい性格の魔理沙ちゃんがきゃあだなんて、可愛すぎるぜ!!」


「確かに自分の気配や存在を消すように仕向けるのもミスディレクションって言いますけど。」


良太は困ったような表情で顔を赤くしている魔理沙に説明する。一方絢は霊夢に後ろから首締めをミシミシと音を立てながらかけられていた。


「ちょっとは反省しなさいよ!!」


「いだだ!!こんな細い腕からどうやったらこんな力が出てくるんだ~?でも、後頭部から伝わる柔らかい感触が最高です!」


「ふん!!」


霊夢はゴギリっという音を立てて、絢の首の骨をへし折った。絢は満面の笑みでブクブクと泡を吹いていた。


「霊夢さん、殺しちゃ駄目じゃないですか!?まあ、復活しそうですけど。」


「同感ね、それよりも良夢の様子を見るわよ。」


良太と霊夢は絢を放っておいて良夢の方を見る。良夢と魔理菜はちょうど大妖精をやっつけた所だった。


「強くなっても妖精は妖精、この魔理菜様には勝てないぜ!?」


魔理菜は服に付いた汚れをパンパンと払い落としながらドや顔をする。大妖精は目を回しながらうつ伏せで倒れていた。


「すみませ~ん、咲夜さん。」


「さあ、先に進みますよ!!」


良夢がそう言った時、突然二人の前に咲夜と咲と謙治が現れた。


「またお掃除の邪魔をする~、っと当時の私はそう言っていたわね。」


「軽い口調の咲夜ちゃん、いいね!」


謙治がそう言い咲夜にサムズアップをするが、額にナイフを投げられて悶絶していた。


「咲夜ちゃんの愛あるナイフ、痺れるぜぇ!!」


「あそこの執事は無視していいわよ良夢、魔理菜。」


「貴方は、ここの主人ではないですよね咲夜さん?」


「見れば分かるじゃない。それでお嬢様に何の用かしら?」


咲夜はナイフを構えながら良夢にそう聞く。良夢も負けじとお札を構えるが、咲夜の気迫に飲み込まれているのか体を震わしていた。


「(倒しに来ましたって言っても通してくれなさそうですね。うう、咲夜さんのオーラが怖いよぉ。)」


「云っておくけど、通さないわよ。お嬢様は普段は滅多に人に会うようなことはしないわ。」


「えっ?それって軟禁でもされているんですか?」


「違うわよ、お嬢様は暗いところが好きなのよ。」


咲夜はそう言い左手で懐中時計を取り出した。


「じゃあ暗くない咲夜さんでもいいです。ここら辺一帯で霧を出しているのは咲夜さん達ですよね?迷惑なんですよ、何が目的なんですか?」


「日光が邪魔だからよ。お嬢様は冥い好きなのよ。」


「私は好きではありません。止めてくれませんか?」


良夢が咲夜にそう言うと、咲夜はため息を付いて懐中時計をしまった。


「それはお嬢様に言ってくれるかしら?」


「では呼んできてください。咲夜さんなら呼べますよね?」


「ってお嬢様を危険な目に合わせる訳にはいかないのよ。」


「でもここで騒ぎを起こせば出てきますよね?」


「でも貴女はお嬢様には会えない。知ってるとは思うけど、私は時間を止めてでも時間稼ぎが出来るから。」


そう言い咲夜が良夢に向けてナイフを投げ付けるが、魔理菜が弾幕を放ってナイフを撃ち落とした。


「いやはや本当にメイドさんだとは、捕まえるとワシントン条約に引っ掛かりそうだぜ!!」


「是が非でも貴方の家には行きたくないわよ魔理沙の娘。でも魔法使いは生類哀れみの令だったわね。」


「哀れんでぇ、それと父ちゃんがちょくちょく掃除をしてるから汚くはないぜ。」


「そう。で、貴方もこの館に雇われに来たのかしら?」


咲夜はそう言い両手にナイフを構えた。咲もナイフを構える。


「ああ、そうでもいいな!」


「でも魔理菜は掃除も出来そうにないわね。」


「出来ないぜ!!掃除は全て父ちゃんに任せてるからな、たまに手伝うけど。」


「じゃあ何係よ?恋愛係?」


「むしろ営繕係だな!!」


魔理菜がニカッと笑いながら言うと、咲夜は呆れた顔で魔理沙を睨む。


「魔理沙、貴方どういう教育を子供にさせてるのよ?貴方にそっくりじゃないの。」


「いやぁ、何か知らないけどいつの間にか私そっくりになってたんだぜ咲夜!!」


「はぁ、営繕係なんて聞いたことないわよ。小学校でもあるまいし。」


「恋愛係は中等部なのか?」


「くだらない話もここまでよ、早速仕事に取り掛かって貰おうかしら?」


そう言い咲夜は地面に倒れている謙治に向けてナイフを投げ付ける。謙治は投げ付けられたナイフを指2本で受け止めて起き上がった。


「おやおや、お仕事の時間ですかい咲夜ちゃん?」


「そうよ謙治。あと魔理菜、知ってるとは思うけど私はここのメイド長よ。」


「ってことは、私が咲夜を倒せばメイド長ってことか!!」


「そういって返り討ちに会った人はトリウム崩壊系列の数より多いわよ。」


「あっ、結構普通なんだなそういうことって。」


「貴女の時間は私のもの。古風な魔女に勝ち目は、ない。」


咲夜がそう言い終わると、魔理菜と良夢の前から突然姿を消した。


「消えって時間を止めて移動したんだ!お母さん、どう対処すればい…お母さん!?」


「どうした良夢?あれ?母ちゃんと良夢の母ちゃん父ちゃんがいないぜ?」


「貴女達のお母さん達は私のお母様が連れていったわ。暇そうにしていたから弾幕ごっこをするわと。」


「さあて、頑張れよ咲!!俺はここで応援してるからな!!」


「「「おい、何でこっちに来てるんだよ?」」」


謙治は咲夜に付いていかずに白達の所に居た。


「咲の父ちゃんも加われば2対2になるぜ?」


「いやぁ、俺が参戦するとすーぐ決着が着いちゃうからな!というわけで咲頑張れよ!!」


「全くお父様は。では行きますよお二人共!!」


そう言い咲は良夢と魔理菜に6つほど繋がった米粒弾幕を大量に放ち、その後にナイフ弾幕を放って来る。


「ちっ、ナイフ弾幕は嫌いだぜ!!」


「そうですか、なら魔理菜を中心にナイフ弾幕を放つことにします。」


「いじめか咲!?」


魔理菜は苦虫を噛み締めたような表情でナイフ弾幕を避けていく。良夢も米粒弾幕に挟まれないように避けながら咲にアミュレットを放つ。


「なあ絢?」


「な~に?謙治?」


「最高だな。」


「確かにね~。」


「「美少女の生足や太股、パンツが見放題だからな!!」」


絢と謙治はいつの間にか取り出したビデオカメラに良夢達の弾幕ごっこの風景を納めていた。鼻息を荒くしながら。


「なあ咲、少し弾幕を少なくしてくれないか?あそこにいる変態二人の視線が嫌なんだが。」


「それは無理ですね。ですが大丈夫です、後であのビデオカメラは壊しておきますので!!」


「いやらしい目で見られるのが嫌なんですよ!!」


良夢と魔理菜は咲にお願いをするが、咲は二人のお願いを拒否する。


「それに、そんなことに気を取られていたらピチュりますよ?」


「しまっ!!ぎゃっ!!」


謙治達に気を取られた魔理菜が横から来ていたナイフ弾幕に気付かず、当たってしまった。


「魔理菜!!」


「いてて、大丈夫だぜ良夢。致命傷だから問題ないぜ!」


「意味わかってますか魔理菜?さて、一気に片を着けますよ。幻在 クロックコープス!!」


咲は米粒弾幕をばら蒔いた後、時間を止めてナイフを良夢と魔理菜の前に設置して時間を元に戻した。


「うわっ!!これありかよ!?」


「ナイフ弾幕に気を取られていたら米粒弾幕に当たる。嫌なスペルですね!!」


「何とでも言うがいいわ、お嬢様に会わせる訳にはいかないのよ。」


良夢と魔理菜は大きく避けずに、グレイズを稼ぎながら咲に弾幕を放つ。


「そろそろ、ブレイクするはず!!」


「ええそうね、でも1枚突破したから気を抜かない方がいいわよ?」


咲はスペルブレイクされても慌てず、クナイ弾幕とナイフ弾幕を交互に放つ。


「米粒弾幕の次はクナイ弾幕かよ、勘弁してくれよ。」


「だったら、ここで回れ右をして帰ってくれればいいのよ。」


魔理菜は横から来たクナイ弾幕を体を捻って避けるが、その隙を狙って咲がナイフ弾幕を魔理菜に放った。


「させないわよ!!霊符 夢想封印!!」


良夢は7つの巨大な弾幕を出現させて咲の放った弾幕を全て打ち消した。


「まだスペルを使える霊力は残っていたのね。」


「ええ、お母さん達が頑張ってるんだから、私だけ頑張らない訳にはいかないのよ!!」


「でも、気持ちだけでは何も変わらないわよ。」


良夢は咲が放ったナイフ弾幕に気付いていなかったが、魔理菜が良夢に向かっていたナイフ弾幕を撃ち落とした。


「あっ、気が付かなかった。」


「これで貸し借りなしだぜ良夢!!」


「通常弾幕では埒が開きませんね、幻象 ルナクロック。」


咲は先ほどのクロックコープスと同じように米粒弾幕を放ってはなく、等間隔に並べて放ち、時間を止めてナイフ弾幕を放った。


「さっきのスペルよりも米粒弾幕が嫌な感じだぜ!!」


「それだけじゃないわよ魔理菜。」


「わわっ!!ナイフ弾幕がこっちに向かって来る!?」


配置されたナイフ弾幕が良夢と魔理菜の方に向きを変えて襲い掛かってくる。その隙に咲はまた米粒弾幕を放った。


「また時間を止められたらたまったもんじゃないぜ!!恋符 マスタースパーク!!」


魔理菜は時間を止められても弾幕を消し飛ばせるように巨大なレーサーを咲に放った。


「痛いわね!!相変わらず桁違いな威力をしてるわね。」


「これでも母ちゃんには敵わないぜ、それよりも2枚目ブレイクしたぜ!!」


「なら、次はナイフ弾幕だけにするわね。」


咲は米粒弾幕もクナイ弾幕も放つのを止めて、ナイフ弾幕を二人に向けて前からと横から放った。


「ナイフとナイフの隙間が狭いぜ!!しかも横から来るし。」


「前だけっていうルールはないからそれを利用させてもらったわ。」


「ならもう一回マスタースパークだぜ!!」


魔理菜はもう一度咲に向けて廊下全体を埋め尽くす巨大なレーサーを放った。咲は腕をクロスさせてレーサーに耐えていた。


「廊下全体の大きさにすれば時間を止めても避けれないぜ!!」


「それはどうかしらね?」


咲は時間を止めて魔理菜の後ろ側に回ってナイフ弾幕を設置し、時止めを解除した。


「咲の考えてる事はお見通しです!!夢符 封魔陣!!」


「くっ!!良夢!!」


良夢は空間全体に広がる結界弾幕を放ち、ナイフ弾幕を消し飛ばした。


「サンキュー良夢!!でも何故咲が出現する位置が分かったんだ?霊夢の母ちゃんみたいな勘でも働いたのか?」


「何となく、あそこに現れるだろうという感じがしたの。」


「それを勘って言うのよ良夢。ダメージを喰らい過ぎたわ、これが最後のスペルよ!!メイド秘技 操りドール!!」


咲はナイフ弾幕を放ち、時間を止めてナイフ弾幕がランダムに動くように変えてから時止めを解除する。


「うおっ!!ナイフを操ってるのか!?」


「そうよ、だから操りドールよ。でもお母様には敵わないわ。」


「でもナイフ弾幕だけなら避けられる!!霊符 夢想封印!!」


良夢はナイフ弾幕を避けた瞬間にスペルを使い、咲に7つの巨大弾幕を放った。


「こんなもの、時間を止めて避けッ!!」


咲はダメージを喰らい過ぎた状態で無理矢理動いていた為、激痛が走り、時を止めれなかった。


「きゃぁぁぁ!!」


「おっしゃぁ!!勝ったぜ!!」


咲は良夢の放った弾幕に当たり、地面に倒れた。それを見た魔理菜が両手でガッツポーズをする。


「咲を倒したからこれで私が副メイド長に!!」


「なれるわけないじゃないの!!」


「さて、これでレミリアさんの所に行け、る。あ、れ?」


良夢が一歩踏み出した時、突然前のめりに倒れていった。魔理菜も同様に倒れていった。


「進ませる訳にはいかんぞ。博麗の巫女の子、普通の魔法使いの子。」


「お、父様?」


謙治が良夢と魔理菜の前に立っていた。手には青色と黒色のカードを持っており、顔の3分の1が黒くなっていた。


「お前達の中の霊力容量、魔力容量は博麗霊夢と霧雨魔理沙よりも大きい。故に幻想郷の脅威になる、排除させてもらうぞ。」


「お父様!?どうしたんですか!?いつものお父様じゃないですよ!?」


「黙っておれ。」


謙治?はそう言い咲の左肩にカードを投げ付け、そのカードを爆発させた。威力は凄まじく、壁が吹き飛ぶほどだった。


「黙っておれば見逃したものを、哀れな。」


「いい加減にしろよ?お前。」


爆発した所から海二が謙治?に向かって叫ぶ。海二は気絶している咲を抱えていた。


「ギリギリの所で助けたか、それよりも、いい加減しろとは誰に申しておる?」


「謙治に言ってるんじゃねえ。゛俺達から力を奪ったクソ野郎゛に言ってんだ。」


そう言い海二は咲を降ろし、謙治?に向かって突撃していく。謙治?は海二にカードを投げ付ける。


「いいのか海二?この体はお前らの仲間の体、下手に攻撃したら死ぬぞ?我は攻撃を喰らっても何も感じない、故にこの体がボロボロになろうが動くぞ?」


謙治?の言うことを海二はカードを避けながら聞いていた。全て聞き終わった後、海二は立ち止まった。


「やはり仲間には攻撃出来ないか、愚かな者よ!!」


そう言い謙治?は海二に向かって突っ込んで行く。海二の首を跳ねようとカードを剣に変えて斬りかかった。


「この剣は力を吸い取る。不死身の肉体の海二を斬りまくって憑依を完全にしてやるわ!!」


「…失せろ。」


海二は剣が首に触れる瞬間に、謙治?の顔面目掛けて猫だましをした。


「そんなもの、通用し…何!?う、動かんだと!?」


「超技術 スタップクラナー。相手の呼吸、体温、脈拍、さらには意識の波長を掴み取り最適なタイミングで完璧な゛ねこだまし゛をすることで相手を一瞬麻痺させる技術。さらに気力で一瞬だけでなくしばらくの間麻痺させた。」


そう言い海二は右手をオレンジ色の炎を纏わせて、謙治の黒くなっている部分に触れた。触れた瞬間に黒くなっている部分は元に戻っていく。


「やるな、だが時間は稼げた。幻想郷の脅威となる者は排除しなければならない。それが幻想郷を管理する我、龍神の役目だ!!」


謙治?はそう言い、バタリと倒れた。それを見た海二はオレンジ色の炎を消した。


「やっぱり出てきたか、海二急ぐぞ。クソ龍神が次に憑依する相手は。」


「分かってますよ、ところで白と絢は何故今現れたんですか?」


海二はいつの間にか後ろにいた白と絢に向かって訊ねた。


「良夢と魔理菜を安全な場所に寝かせて来たんだよ。」


「パチュリーちゃんがいる図書館にね~。誰にも気付かれず、なおかつ2分以内に運んで戻ってきたんだよ~?褒めて褒めて!」


「はいはい、ふざけてないで霊夢さん達の所に急いで行きますよ。」


海二がそう言い終わると同時に白と絢は時計塔にダッシュで向かって行き、少し遅れて海二も時計塔に向かった。

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