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東方外遠記  作者: 颯人
第15章 他世界の人達との交流 ~Exchange with people of the other worlds~
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最終決戦(後編)

「何故我に刃向かう?何故我に逆らう?醜い人間ごときがぁぁぁぁ!!」


そう言いガブリエルは氷の剣を聖人に向けて大量に投げ付けるが。


「そんなことしても無駄ですよ。」


ジラがガブリエルが作り出した氷の剣と全く同じものを作り出し、ガブリエルに放って相殺させる。


「貴様も、貴様も想力を持っているのかぁぁぁぁぁぁ!!」


「違いますよ、何を勘違いなされているんですか?」


「「そんなことよりいいのか?背中ががら空きだぜ?」」


ガブリエルがジラに向けて鎌鼬を放とうとした時、聖人がガブリエルの背中に右手で掌底を喰らわせる。


「ちぃ!!だがそんな攻撃我には効かぬ!!」


「「そのくらいわかってんだよ間抜け。絆符 ダブルフレアバーナー!!」」


聖人は左手を右手の上に乗せて、掌からオレンジ色をした炎の巨大レーザーを放った。


「ぐっ!!うっ!!何のこれしき!!」


ガブリエルはレーザーを喰らった直後、聖人の足元から氷の柱を出現させ、聖人の顎にぶつける。


「がっ!!」


「死ねぇぇぇぇぇぇ泊谷聖人!!!」


「させませんよ!!」


ガブリエルが氷の槍を聖人に向けて投げ付けるが、ハイドが聖人の前に立ち生えている尻尾で氷の槍を叩き落とす。


「貴様も邪魔をするのか。」


「貴方を見ていられなくなったので。」


「我を観察しているようだが、無意味だ。我は貴様ら二人の龍人の弱点を知っている。」


「解説中悪いが、てめえの話を黙って聞くとでも思ったか?」


ガブリエルがジラとハイドに高らかと宣言した時に、聖人がガブリエルの横から居合い斬りを放つ。


「我の話を邪魔する醜き人間がぁぁぁぁ!!」


ガブリエルは右翼で聖人の居合い斬りを受け止め、左翼で聖人の体を切り裂こうとするが、聖人は左翼に膝蹴りして左翼を受け止める。


「てめえの戯れ言はもう聞き飽きてんだよガブリエル!!」


聖人はバックステップをしながら脚を使って斬撃を放つ超技術 斬脚を放つ。だがガブリエルは瞬間移動で聖人の斬撃を避ける。


「我に向かってその口の聞き方は死刑に値する!!」


「死刑とかどうでもいい、ほら返すぞ。」


聖人が斬撃を放った先に恵生がいて、恵生は斬撃を掴み、ガブリエルに向けて投げ付ける。


「ただの神の分際でぇぇぇぇ!!」


「悪いが、俺はただの神ではねぇ。」


ガブリエルは斬撃を翼で受け止め、恵生に視野が埋まる程の弾幕を放つ。


「多いねぇ、だが関係のないことだ。剣世 ソードワールド。」


恵生は自分の後ろの空間から大量の剣を創造し、弾幕一つ一つに剣を放ち、相殺させる。


「今だ聖人!!」


「「任せろ!!想符 イグナイトストライク!!」」


聖人は恵生がガブリエルの弾幕を全て相殺させた直後に、フレアスパークを逆噴射して超高速の突きを放つ。


「人間の分際でぇぇぇぇ!!」


ガブリエルは聖人の突きを手で受け止め、目からレーザーを聖人の頭に向けて放った。


「「しまっ!!」」


聖人は避けようとするが、間に合わず、頭にレーザーが貫通し倒れた。


「聖人!?」


「クフフフ、ハッハハハハ!!これで、これでこの世界は我の「「今のは残像だ間抜け。」」死にぞこないがぁぁぁぁ!!」


ガブリエルの上から聖人が現れ、ガブリエルに向けて殴り付ける。ガブリエルは右翼で受け止めようとしたが、その瞬間右翼が内側から爆発した。


「何ィ!?」


「「超技術 衝撃粉砕。これでくたばりやがれぇぇぇぇぇぇ!!!」」


聖人は続けてガブリエルの顔面を殴り付けようとしたが、ガブリエルの左翼からエネルギー弾が発射され、聖人に直撃する。


「「くっ!!くそ!!」」


「1発だけだと思うなよ人間がぁぁぁぁ!!」


「俺をお忘れですか?」


ガブリエルが続けて聖人にエネルギー弾を発射した時、ジラがガブリエルと全く同じエネルギー弾を作り出し、発射して相殺させる。


「これならどうだぁぁぁぁぁぁ!!」


ガブリエルは竜や狼等を召喚して聖人達に攻撃するように命じた。


「生命まで想像か。気に入らねえなあ。雷針 ライトニングスティンガー!!」


恵生は能力で針状にした雷を竜や狼の体に貫通させ、動けなくする。それを見たガブリエルは次に溶岩を想像し、溶岩の波を聖人達にぶつける。


「塵一つ残さず溶けてしまえぇぇぇぇぇぇ!!!」


「うるさいです。もう少し黙ってくれませんか?」


ハイドが溶岩の波の前に立ち、生えている翼を羽ばたかせて溶岩を消滅させる。その時に、聖人はガブリエルに向けて刀を投げ付ける。


「そんなもの効かぬぐぅ!!」


「「その刀は囮だ!!連符 ネイルシュート!!」」


ガブリエルが刀を弾いた直後に、聖人はガブリエルにボディブローを喰らわせる。しかも1発だけでなく、数秒の間に50発を喰らわせる。


「今のは効いたぞ人間!!」


そう言いガブリエルは右翼に力を溜める。だがその瞬間にガブリエルが片膝を着いた。


「な、に!?どういうことだ!?何故だ!?」


「ふぅー、漸く効き始めたか。結構時間がかかるもんだな。」


「数10分しか経ってないけどな霊斗。」


ガブリエルの目の前に重傷を負った筈の霊斗と零が無傷の状態で立っていた。


「貴様ら!!何故立てる!?何故傷が治っている!?」


「あれは幻だ。いい夢が見れただろガブリエル?こう上手く行くとは思わなかったなぁ、零?」


「お前に俺と霊斗の力を吸収させ、お前の力の根源を破壊する作戦だったんだぜ。」


「我を、嵌めやがったなあぁぁぁぁぁ!!!」


そう言いガブリエルは霊斗と零の喉元に向けて翼を突き刺そうとするが、ガブリエルの後ろからジラとハイドがガブリエルの翼を引きちぎった。


「おーおー、容赦のないことで。」


「容赦なんかしませんよ恵生さん。本当は僕の手でガブリエルをグチャグチャにしたいんですけどね。」


「さて、終わりだなガブリエル。」


霊斗と零の後ろから磔が歩いてくる。既にミラクルフュージョンは解けていて、聖人は一歩後ろにいた。


「我は死なぬ!!たとえ消え去っても貴様らを復讐しにやってくる!!そう我は不滅なのだぁ!!」


「不滅ねぇ。ならしばらく復活出来ねえようにしてやるだけさ。」


「我は直ぐに復活する!!必ず貴様らに絶望をくれてやる!!」


ガブリエルがそう叫んでいる最中、磔は右手の掌の上に蒼い弾幕を出現させていた。


「じゃあな、2度とその面を見せに来るじゃねぇ!!乱符 螺旋弾!!」


磔はガブリエルの顔面に螺旋状に回転してある弾幕をぶつける。見た目は普通の弾幕と同じくらいの大きさだが、ガブリエルにぶつかった瞬間に、ガブリエルの体が引き裂かれながら吹っ飛んでいった。


「磔も容赦のないことで。まあ、あれでも足りないくらいだな。」


「まあ、まだ未完成のスペルだからな恵生。でも、体の隅々まで捻り裂いたから、ガブリエルはしばらくは復活しない筈だ。」


「これで、この異変はお仕舞いか。よし!宴の準備じゃー!!」

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