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東方外遠記  作者: 颯人
第15章 他世界の人達との交流 ~Exchange with people of the other worlds~
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戦う者達4

「黑狂、訛、行くぞ。」


そう言い絢斗はサリエルに向かって走りだす。絢斗の後ろに黑狂、訛が付いていく。


「なめるな!!これ以上やられはせん!!」


サリエルは自分の前方に大きい弾幕、小さい弾幕、幅が長い弾幕、短い弾幕を大量に出す。


「めんどくさい弾幕やのう。絢斗、なんとか出来へんの?」


「今なんとかしてやるよ訛。斬符 閃光斬。」


絢斗は走りながら居合い斬りをして衝撃波を放つ。衝撃波と弾幕がぶつかって消滅した。


「もう一丁!!」


「俺もやってみるか。そらっ!!」


絢斗はもう1回居合い斬りをサリエルに放つ。黑狂も絢斗の技を模倣して居合い斬りを放つ。


「小賢しい!!」


サリエルは下に移動して回避するが、サリエルの回避した方向に訛が立っていた。


「ウェルカム!!」


「ちぃ!!」


サリエルは急停止をして後ろに下がったが、下がった時、サリエルの周りに弾幕が配置されていた。


「いつの間に!!貴様の仕業か!?」


「俺のせいにすんなし。まあ、俺だけど。不幸 繋がった不運のスペルを使っただけ。」


「そんな弾幕、吹き飛ばしてやる!!」


サリエルは弾幕を吹き飛ばそうと羽を羽ばたかせた瞬間に絢斗、黑狂がサリエルの羽を斬り落とした。


「貴様らァァァァ!!」


「てめえの顔はもう見たくねえんだよ。黑狂、決めるぞ。」


「わかってる。絢斗、ちゃんと付いてこいよ?」


「誰に言ってんだよ。」


そう言い黑狂と絢斗はサリエルから距離を取った。それを見たサリエルは二人に雷を落とそうとするが、訛がサリエルに弾幕を放って阻止する。


「させへんで。わいと遊びに付き合えや。」


「その余裕を吹き飛ばしてやかぶっ!!」


サリエルは訛に突進するが、途中急に壁が現れてサリエルは激突した。


「こ、こんなもの!!」


サリエルは壁を蹴りで破壊するが、訛は壁の奥に更に硬い壁を用意していたらしく、サリエルの足が潰れた。


「障害物は一つだけとは限らんやろ。もっと頭使いなはれや。」


「貴様の能力か!?」


「そうや。゛関係性を繋ぐ程度の能力゛、この能力を使っただけや。」


そう言い訛は壁を無くした。それを好機と見たサリエルは訛にレーザーを発射するが訛は手でレーザーを弾いた。


「絢斗、黑狂、時間は充分やろ。さっさと決めてくれや。」


「分かってる。八刀抜刀 八一文字!!」


黑狂は八刀ある刀を全て抜いてサリエルに居合い斬りを放った。サリエルは受け止めようとしたが、その瞬間に胴体がまっ二つになり、訛が二つになった体を弾幕で粉々にした。


「決まったな。絢斗はどうしたんや黑狂?」


「別の奴の援護に行って「グアアアア!!」ん?」


黑狂の近くに3体のサリエルが落ちてくる。3体のサリエルはピクリともしなかった。


「おっ!そっちは終わったみたいたな。」


「終わったぞ。そっちも早めに決着を付けろよ聖人、快、健二。」


「いや、もう終わりましたよ。絢斗が最後おいしい所を持っていったけどね。」


快は苦笑いをしながら肩を竦める。健二は不貞腐れた表情をしていた。


「折角倒せると思っていたのにな。」


「ごめ~んね☆」


「ゆる~して☆」


「気持ち悪いから止めてください絢斗、時龍!!」


健二の近くにいい笑顔の絢斗と時龍が健二の肩を掴みながら言う。それを鏡が二人の頭を叩きながら注意する。


「さて、これであと一体だな。」


聖人がそう言うと彰や桜、謙治や良太達が聖人の所に向かってくる。聖人は皆が戻ってきた事に安堵していたが、戻ってきた人達全員の表情が焦りの表情になっていた。


「ヤバイぞヤバイぞ!!どれくらいヤバイかって言うともうマジでヤバイ!!半端ないくらいヤバイ!!」


「その説明じゃ分からないですよ終夜さん!!」


「何があったんだ良太!?」


「兄さん!!かなりまずい状況なんですよ!!」


良太もかなり焦っているのか上手く口が開かないようだった。


「私が説明する!!サリエルの他にもう一人天使が現れたんだよ!!」


「そいつが誰なのかわかる蒼ちゃん?」


「ちゃん付けしないで時龍!!そいつの名前は「自分の名前くらい自分で言わせてほしいものですね。」!!」


蒼が説明しようとした時に、上空から二人の天使が舞い降りてきた。一人はサリエル。もう一人は謎の女天使だった。


「我の名は大天使ガブリエル。以後お見知りおきを。」


「大天使だと!?何故大天使がここにやって来る!?」


「それはですね、この力を得るためですよ。」


そう言いガブリエルは手の平に白金色の魂みたいなものを出現させる。


「何だそれは!?答えろ!!」


「結論は急ぐものではありませんよ神谷桜。そうですね、実際に使ってみた方が早いですね。」


そう言いガブリエルは白金色の魂みたいなものをサリエルの体に取り込ませた。するとサリエルの体が光出し、白金色のオーラを身に纏った。


「そのオーラ、まさか!!」


「いいわぁ!!力がみなぎってくるわ!!これほどの力があったなんて、フフフ。」


「てめえ、一体何しやがった!!」


時龍はそう言いサリエルに弾幕を放とうとしたが、絢斗が時龍の腕を掴んで阻止する。


「やめろ時龍!!迂闊に攻撃するな!!サリエルは、とんでもない力を手に入れやがったんだ!!」


「相沢絢斗、お前には分かったようだな。さっきの白金色の魂みたいなものの正体を。」


「ふざけやがって!!絶対に許さねえぞ!!」


「他の者は分かっていないようだな。ならば教えてやろう、さっきの白金色の魂みたいなものはな、我ら天使の宿敵、白谷磔が持っていた全部の力だ!!」


ガブリエルがそう言った瞬間にサリエルが花型の巨大な剣を作り出して、絢斗達がいる所に向かって放つ。


「そんな剣、撃ち落としてやる!!雷符 雷光砲!!」


「馬鹿!!今すぐスペルを中断しろ神谷!!」


謙治が桜のスペルを中断させようとするが、一歩遅く、神谷の放った雷が剣とぶつかった。剣が雷とぶつかった瞬間に爆発して小型の剣が空を覆い尽くすくらいの量が出現した。


「くそっ!!彰!!健二!!絢斗!!」


「「「分かってる謙治!!」」」


「「「「縛道 断空!!」」」」


絢斗、健二、彰、謙治が咄嗟に上空に結界を張った。だが、すぐにヒビが入ってくる。


「ちぃ!!桜!!蒼!!ウィット!!」


「「「分かってるわ!!」」」


「俺も手伝う!!想符 四重結界!!」


絢斗達が張った結界の下に桜、蒼、ウィットが結界を張り、更に聖人も結界を張った。だが小型の剣の弾幕は結界をいとも簡単に壊していく。


「くぅぅぅ!!」


聖人の結界が割れそうになった瞬間に、小型の剣の弾幕が消滅した。


「あら、耐えたのね。そうでなくっちゃ。」


「絢斗、今のは何だ!?」


神谷が絢斗に訊ねる。絢斗は怒りを露にしながら答える。


「今のは磔のスペル、花符 フローラブレードだ。それに加えてサリエルはあるスペルも使っている。」


「あるスペルって?」


「ソウルドライブモード3だ。」


『!!!』


ソウルドライブモードの効果を知っている人も知らない人も絢斗が言った言葉を耳にして驚愕の表情を浮かべる。


「さらに白谷磔の能力、゛想像した技や能力を現実にする程度の能力゛と゛不可思議な力を無効化する程度の能力゛も持っているのよ。」


「何だよそれ…反則じゃねえかよ!!」


「知らないわそんなこと。」


「どうやって磔の力を手に入れた!?」


「いいだろう、教えてやろう。」















少し前


「ふぅ、やっぱり霊斗や零と相手するの疲れるな。」


「もうダメ、妖夢に早く会いたいよぉーーー!!」


「幻真!!壊れちゃ駄目だよ!!」


磔と幻真と幽透は時間を極限まで遅くした部屋の中で霊斗と零と戦うという修業をしていた。


「幻真は50回殺されたと、もう少し頑張れよ。」


「うるさい!!磔は何でそんなに平然とした表情をしているんだよ!!」


「俺はまだ五回しか殺されてないからな。」


今は休憩中で三人で雑談をしていた。霊斗や零、終作は何処かに出掛けていた。幽透が磔に話し掛けようとした時、突然空間から謎の天使が現れた。


「遂に見付けたぞ白谷磔。」


「お前は誰なんだよ!?」


幻真は謎の天使に向かって弾幕を放とうとするが、天使が幻真に一睨みする。


「なん、だ、よ。」


「「幻真!?」」


幻真は何かに力を取られたみたいな感じで倒れていった。


「よくも幻真を!!くらえ神威!!」


「よせ幽透!!」


「(幻真は奴と目が合った瞬間に倒れた。なら、目を閉じていれば倒れる事はない!!)」


幽透は目を閉じながら謎の天使の背後に回って殴り飛ばそうとする。


「甘い。」


「甘いのはそ、っち、だ、よ。」


天使が発音すると同時に幽透も幻真と同じように倒れていった。


「これで邪魔者はいなくなった。後は白谷磔、貴方の力を奪うだけです。」


「てめえ、何者だよ。」


「おや、戦闘モードに入った私と目を合わせることが出来、尚且話すことも出来るのですか。これは驚きですね。」


「実力が離れすぎてると目が合っただけや、声を聞いただけで恐怖で倒れるとは聞いたことがあったが、これほどとはな。で、名前くらい名乗れよ。」


「失礼いたしました。我の名はガブリエルと申します。」


そう言いガブリエルは磔に向けて深々と礼をした。磔は冷や汗を流しながらガブリエルを警戒していた。


「ガブリエル、大天使か!?」


「答える必要はありませんね。」


そう言いガブリエルは磔の心臓に右腕を刺そうとしたが、磔は咄嗟にソウルモードを発動させ、身を捻って回避する。


「私の攻撃を避けますか、これは奪い取るのが楽しみになってきました。」


「奪い取らせはしねえよ!!終符 ソウルドライブモード3!!」


磔は白金色のオーラと額に白金色の炎を纏わせる。それをガブリエルは興味深そうな表情で見ていた。


「それが貴方の全力ですか、少々骨が折れそうです。」


「少々で済めばいいけどな!!」


そう言い磔はガブリエルに向けて刀を突き刺す。だがガブリエルは羽で磔の刀を受け止めて、顔面を殴ろうとする。


「ちぃ!!」


磔はしゃがんで回避し、足払いをするが、ガブリエルはそれを足で受け止める。


「ただの人間が大天使である私と一瞬でも勝負が出来る。とても喜ばしいよ。」


「磔!!大丈夫!?」


「磔さん!!」


「豊姫!?依姫!?」


磔がガブリエルから距離を取った時、磔の両隣に豊姫と依姫が現れた。


「「私達も手伝うわ!!」」


「わかった、でも無理はするなよ!!」


磔はそう言いガブリエルの方を向くが、ガブリエルは卑しく笑っていた。それを見た磔は身構えようとしたが、その時には磔の胸に二つの腕が貫通していた。


「とよ、ひめ?」


「よく聞きなさい白谷磔、貴方の妻の二人はね、私の忠実なる下部となったのよ。」


豊姫と依姫は磔から腕を離し、白金色の魂を持ってガブリエルの方に向かって歩いていく。


「なん、だ!?力の気配が、全くない?」


「貴方の霊力、魔力、神力、想力、能力を全て奪ったのよ。」


「ま、て!!」


磔は血を吐きながらガブリエルに向かってそう叫ぶ。


「あら、まだ意識があるのね。フフフ。」


「とよ、ひめと、より、ひめを、返せ!!」


「無駄よ。二人は私の下部となったのよ。」


「「はい、ガブリエル様。」」


そう言い豊姫と依姫は磔に近付く。明確な殺気を纏って。


「力を提供してくれた礼として妻に殺されるというプレゼントをあげるわ。さあ、やってしまいなさい。」


ガブリエルにそう言われ、依姫は刀、豊姫は扇子を構える。


「嘘、だろ。やめて、くれ。豊姫、依姫、正気に戻ってくれよ!!なぁ!!」


「「さようなら」」


「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


依姫は磔の頭を刀で突き刺し、豊姫は扇子を振るい磔の体を原子レベルに分解した。


「フフフ、アッハハハハ!!!」
















時間は元に戻り


「ガブリエル!!てめえ!!」


ガブリエルから話を聞いた絢斗達はガブリエルに睨み付けるが、ガブリエルは何とも思ってはいなかった。


「どんなに怒っても無駄よ。白谷磔はもう助からない、もし生き返っても全ての力を失ったのよ。もはやそこら辺にいる人間と変わらない。」


「さあ、私を楽しませて頂戴。そして、絶望しなさい!!」


「そうはいかないよ。」


誰かがサリエルに向けて弾幕を放った。サリエルはそれを気迫だけで粉々にした。


「アルマ!?パルスィ!?」


「このまま傍観していようかなと思っていたけど、気分が変わった。パルスィ、あの大天使をやっつけるよ。」


「分かってるわ、妬ましいわ、本当に妬ましいわ。」


「フフフ、一人二人増えた所で何も変わらないわよ。」


「じゃあもっと増えればいいんですね。」


アルマの隣に逹茉、麗華、扇、霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、早苗、アリス、永淋が現れる。


「何人でも来なさい。全て消してあげるわ!!」






















ガブリエルが磔から力を奪い去った後


「くっそ!!ようやく繋がった!!おいお前ら、大丈夫か!?」


ガブリエル磔がいた場所から去った後、霊斗、零、神姫、終作、ハイド、ジラ、恵生が入ってくる。


「まさか僕ら総掛りでここの場所に繋げるのに10分かかるなんてね。」


「これは、酷い風景ですね。そう思いませんか終作?」


「確かになジラ、嫌なやかんがプンプンする!!」


「それを言うなら嫌な予感だろ。」


恵生が終作にそうツッコミを入れる。すると、倒れていた幻真がゆっくりと立ち上がった。


「幻真!!しっかりしろ!!」


霊斗が幻真の体を揺らしながら訊ねる。


「磔が、磔が。」


「磔がどうしたって!?」


「磔が、やられた。」


「霊斗!!こっちに来い!!」


零にそう言われて霊斗が零の所に向かう。零がいた所には、刀身が粉々になった真桜剣とイクスブレードがあった。


「これは、磔が使っていた武器ですね。」


「ハイド、何故こうなったか分かるか?」


「多分、磔が全ての力を失ったからでしょう。その二つの刀からは力を感じでいましたから。」


そう言いハイドは真桜剣の刀の柄を掴む。


「取り敢えず磔を生き返らせる事が先決だ。あいつなら事情を知ってるはずだ。恵生、零、幻真と幽透を回復させることは出来るか?」


「二人の回復は姫ちゃんに任せる。俺らは、準備をしないとな。頼むよ姫ちゃん。」


「任せてください兄さん。二人の回復が終わったら私も準備します。」


「もう傍観していられねえな。霊斗、準備を急ぐぜ。」


「あぁ、分かっている!!」



















霧の湖


「よし、お前ら。準備はいいな?」


霧の湖である男が一人、女が三人いた。


「もちろんだ!!あたいのさいきょーの力を見せてやる!!」


「ち、チルノちゃん!!いくら修業して強くなったからたといって勇猛果敢に突っ込むのは駄目だからね!!」


「そうだそ、大ちゃんの言う通りだ。」


「はーい、ちょーめいがそう言うならそうする。」


男の名は甲長命、恵生と同じ世界からやってきた男だ。


「けど、どうしてあたし達を強くさせようとしたのかしら長命?」


「君達を見てびびっと来たのさ。君達が修業をすればかなり強くなれると。」


「本音は?」


「ようやく出番が来たので何かしたかったんです。はい。」


長命の言葉を聞いてルーミアはため息をついた。ちなみにルーミアはEXルーミアの姿になっていた。


「よし、自信を持っていくんだぞ三人とも!!」


「「はい!!」」


「は~い。」


長命はチルノと大妖精とEXルーミアの頭を撫でるが、顔がものすごい緩んだ顔になっていた。


「よし、大ボスの所に行くぞ!!(やべぇ、言うことをちゃんと聞いてくれる!!ふっふっ、超嬉しい!!)」


「(ある意味、長命も変態ね。)」

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