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東方外遠記  作者: 颯人
第15章 他世界の人達との交流 ~Exchange with people of the other worlds~
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戦う者達

「さあて、行きなさい。私の可愛い子達。」


「そんなことさせないわよ!!」


そう言い霊夢がゾンビに弾幕を放つが、ゾンビには効いてなかった。


「無駄よ、その子達には弾幕や霊力等を無効化させる能力を付けているのよ。」


「そんなこと、やってみないと分からないぜ!!黒魔 イベントホライズン!!」


魔理沙は自分の周りから星形の弾幕を放ち、ゾンビに当てるが、ゾンビは一歩後退しただけだった。


「本当に効かないのかよ!!くそっ!!」


「弾幕は駄目、ならこれならどう!?幻符 殺人ドール!!」


弾幕は駄目だと考えた咲夜はナイフを投げ、ゾンビの頭や体に当てるが、それも効いてなかった。


「ナイフも駄目なのね。どうする霊夢?」


「…私に聞かれても分からないわよ咲夜。弾幕が効かない敵は初めてなんだから。」


「焦ってるわね、いいわよ。そのまま殺されて私に力を寄越しなさい。」


「させるわけないでしょー。」


誰かの声が聞こえてたと同時に霊夢達に迫っていたゾンビ数人が吹き飛ばされる。


「やっほー。皆大丈夫かな?」


「お前誰なんだぜ!?」


「酷いなぁ魔理沙、ボクの顔を忘れたの?ウィットだよ!!」


ウィットと名乗る少女は持っている大きな筆を回しながら頬を膨らませる。それを見たサリエルは舌打ちをする。


「餓鬼が、しゃしゃり出るんじゃないわよ。失せたらどうかしら?」


「餓鬼ってボクの事なのかなサリエル?」


「ええそうよ、身長の小さな餓鬼。」


「ふぅーん。」


ウィットはサリエルの言葉を聞いた瞬間に、小さなレーザーでサリエルの肩を撃ち抜いた。ウィットの身長は115cmであり、本人はその事を気にしていた。


「ボクに向かってその事を言うって事は、殺される覚悟はあるって事だよね?」


「たかが1発当てたくらいで調子に乗らないでくれるかしら?行きなさい、私の子達。」


サリエルが指を鳴らすとウィットを囲むようにゾンビが集まる。だがそれを見てもウィットは表情を崩さなかった。


「ねえねえ、君達には感情が無いんだよね?なら、ここで殺しても構わないよな?」


ウィットはゾンビ達に殺気を放ち、ゾンビ達が一瞬怯む。その隙を見逃さずにウィットは足元から魔法で水の渦潮を出現させてゾンビを粉々にした。


「能力は効かないはず!!」


「確かにそうだね、でも、それは限界があるんじゃないの?無効化する限界の量以上の弾幕や力が来たら無効化は出来ないと考えたけど、当たったみたいだね。」


「やるわね、餓鬼と言ったことは謝るわ。でも、まだ私の子達はたくさんいるのよ!!」


サリエルは自分の両隣の空間からゾンビを出現させる。その量はさっきの3倍だった。ちなみにさっきはゾンビ百体いた。


「何度でも召喚してきなよ。ボクが全てやっつけてあげる。」


「その強がりが何時まで続くかしらね。」


そう言いサリエルがゾンビの群れに指示を出すが、指示を出した瞬間にゾンビの群れが消失した。


「…やってくれたわね。」


「あいつらの対処法は知っている。まさかてめえが操っていたとはな。」


サリエルの前に現れたのは聖人、絢斗、良太、快、健二、彰、謙治だった。


「やはり貴方達が邪魔するわよね。いいわ、返り討ちにしてあげる。」


「そうはさせませんよ?」


サリエルが行動する前に良太が銃でサリエルの頭を撃ち抜こうとするが、サリエルの体がぶれて、8人に分裂した。


「面倒くせえことしやがるな。」


「フフフ、面倒で済めばいいけど。さあ行くわよ?」


サリエルはそう言い聖人達に突撃していった。












「さて、貴方の力を貰うわよ仰木彰!!」


「ただであげねえよ。」


そう言い彰は槍を持ち、サリエルに向けて突き刺す。それをサリエルは槍の刃の部分を掴んで防ぐ。


「こんなものかしら?」


「な訳ねえだろ。」


彰は槍を思いっきり引っ張ってサリエルを引き寄せる。引き寄せたサリエルに向けて右ストレートを放つ。


「ぐっ!!小賢しい!!」


そう言いサリエルは彰の目の前で大量の弾幕を放つが、彰はそれを槍で全て弾く。


「サリエル、一つ忠告しておこう。」


「虫ケラに忠告される筋合いはないわね。黙って私に殺されなさい。」


「てめえはバカだな。」


彰がそう言った瞬間に、サリエルが吹き飛ばされる。サリエルは一瞬何が起きたかわからなかったが、すぐに空中で体勢を整える。


「誰よ!?」


「彰、手伝ってやる。さっさと片付けるぞ。」


彰の隣に神谷桜がやってくる。彰は一人でも充分だという表情をしながら頭を掻いた。


「わーったよ。じゃあ手短に行くぜ神谷 桜。想符 アクセルモード4。」


「足は引っ張るなよ?」


「お前もな。」


そう言い神谷と彰はサリエルに向かって突っ込んでいく。それを見たサリエルは二人に衝撃波を放つ。


「一人増えた所で何も変わらないわよ。」


「知るか。」


サリエルの言葉を無視して彰は槍を凪ぎ払って、衝撃波を相殺させる。


「雷符 雷光砲!!」


神谷はサリエルに向けて雷を纏った衝撃波を放つ。それをサリエルは羽を羽ばたかせて相殺させる。


「温い、温いわ。そんなもので私を殺せると思ったのかしら?」


「じゃ、これならどうだ?槍符 アッパープライス。」


「いつの間に!!」


彰は神谷のスペルが相殺させたと同時にサリエルの懐に潜りこんでいた。そこから槍でサリエルにアッパーカットを喰らわせる。


「けど、甘いわ!!」


サリエルは彰の槍に当たる直前に飛翔して回避する。


「惜しかったわね、あと少しスピードがあれば当たったかぶっ!!」


サリエルが怪しく微笑みながら彰に向けて話している最中に弾幕がサリエルの後頭部に当たった。


「槍のアッパーカットだけじゃねえんだよ。上に飛んだのが間違いだったな。アッパープライスは槍が通った空間に弾幕が配置され、その弾幕が敵に向かって飛んでいくスペルだ。」


「死角を狙ったのか、すごいな彰!!」


「少しなめていたわ。」


そう言いサリエルは両手を広げる。すると、空から無数の氷柱が現れる。


「おいおい、どうなってんだよ!?」


「これが神の力よ。神は何でも出来るのよ。」


そう言いサリエルは彰と神谷に向けて氷柱を放つ。神谷は腰に挿していた剣、黒曜剣を抜こうとしたが、彰が神谷を手で制止させる。


「神谷は力を温存しとけ、俺が何とかしてやるからよ。」


「無茶言うな!!彰一人じゃ無理だろ!!」


「大丈夫だっての。」


そう言い彰は数秒目を閉じる。その間にも氷柱は迫ってくる。


「…よし、行くか。」


彰はそう言い槍で軽く地面を叩く。すると、地面のあちこちから炎柱が出現して氷柱を蒸発させた。


「何っ!?その炎柱はどうやって出した!?」


「超技術 7つの道。今のは7つの内の一つ目、地獄道。地獄道は相手が放ってきた技を必ず相殺させる技だ。」


「面倒くさい技術を使うわね!!」


「おい、俺を忘れるんじゃねえぞ。桜符 舞え千本桜!!」


神谷は無数の花弁の弾幕をサリエルの周りに配置する。それを見たサリエルは羽を使って風を起こして花弁の弾幕を吹き飛ばそうとしたが、微動だにしなかった。


「何で!?何で微動だにしないのよ!!」


「花弁の弾幕の数は兆にも及ぶんだ。風くらいじゃ吹き飛ばされねえよ。」


「ふん、それで、花弁で私の周りを囲ってどうするのかしら?風が効かないなら「俺が何もしねえと思ったのか?」えっ?」


サリエルの周りには白い粉が大量に舞っていた。


「この粉は何なのよ!?」


「ただの小麦粉だ。」


「要するにハッタリね彰!!この私にハッタリが通用すると思ったのかしら?」


サリエルの叫びを聞いて彰はため息をつく。それを見た神谷は怪訝な顔をする。


「何でため息をついたんだ?」


「いや、予想以上にサリエルが馬鹿なんだなと思ってな。」


そう言い彰は1枚のスペルカードを取り出す。


「サリエル、これから俺が何するか分かるか?」


「何をしようとしても、この花弁の弾幕を吹き飛ばして貴方達を殺すだけよ!!」


「そうか、ならお前が先にやられることだな。ラストワード 破道 一刀火葬!!」


「言っておくけど、私に能力なんて効かないわよ!!」


サリエルはそう叫ぶが、彰はそれを無視してラストワードを発動させる。


「能力が効かない。知ってんだよそのくらい。でも少しはダメージを与えれるだろ。それに知ってるか?」


「何をよ?」


「粉塵爆発って言葉の意味。」


彰がそう言った時、サリエルの足元から巨大な刀の形をした炎の弾幕が出現する。それと同時に花弁の弾幕で囲った中が爆発した。


「うおっ!!これは強烈だな!!」


「普通の炎の弾幕でも良かったが、それだけじゃ生温い。俺はてめえを絶対に許さないからな。サリエル。」


「とりあえず、なんとかなったな彰。」


「あぁ、他の奴等を助けに行くか神谷。」


彰と神谷はハイタッチをした後、他の人の所に向かって飛んでいった。



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