磔の日常
今回から日常編です。まあ、日常というよりイチャイチャ編なんですけどね。さあ皆さん、ブラックコーヒーの準備は出来たか!?辛いものの準備は出来たか!?青汁は準備出来たか!?俺は出来てない!!
磔「ふざけてないでとっとと本編行くぞ。」
はいは~い。
「ふーむ、こうやるのか。」
宴会から3日達、皆それぞれ平和に暮らしていた。その中で磔は自分の家の前の庭でシャドーボクシングをしていた。
「豊姫のスペルのデンプシーロール、これは使えるな!」
そう言い磔は木に向かって8の字を横に描いたように超高速移動して左右から木を殴りまくる。その衝撃で木は殴られた所からまっ2つになった。
「まっ、こんなもんだろ。朝の修業はここまでだな。」
磔は家に戻り、汗を拭いて着替える。その後、瞬間移動をし、豊姫の家に向かう。
「よっす、おはよう。」
「たっきゅんおはよう♪」
「おはようございます磔さん。」
豊姫と依姫は磔の姿を見た直後、豊姫は前から、依姫は後ろから磔に抱き付く。
「…毎度毎度こうしないといけないのか?」
「だってぇ~、ずっとたっきゅんと一緒にいられないんだがら、いるうちにたっきゅん成分を補給しないとね♪」
「姉さんの言う通りです。磔さんとずっと一緒にいられない分、いるうちに磔さんの温もりを感じたいからです。」
豊姫は笑顔で、依姫は少し顔を赤くしながら言う。それを聞いた磔は二人の頭を撫でようとする。だが、その前に。
「お父さんおはよ~♪」
「おはようございますお父様!」
左右から春姫、夏姫に抱き付かれる。磔は二人を受け止めて頭を撫でる。
「おはよう春姫、夏姫。今日も元気だな。」
「おとうさん一緒にご飯食べよ~♪」
「春姫!!ご飯は皆で一緒に食べるんですよ!!」
春姫が椅子に座り、隣の席をポンポンと叩く。それを夏姫は春姫に指を指して注意する。
「あ~、微笑ましいなぁ。」
「ほら、磔さん。微笑んでないでご飯食べますよ。」
「わかったよ依姫、じゃ、いただきます!!」
『いただきます!!』
そう言い皆は朝食を食べ始める。メニューはご飯、味噌汁、玉子焼き、野菜炒めだ。
「野菜炒めは私が作ったんだよ♪お父さん美味しい?」
「ああ、旨いよ春姫。よく頑張ったな!」
「やったぁ♪」
春姫は磔に褒められたのがとても嬉しかったのか、笑顔でご飯を食べていた。それを見ていた夏姫は頬を膨らませながら磔に玉子焼きが乗っている皿を渡す。
「ここ、これも食べてください!!」
「(何をされたいのかまるわかりだな。)あぁ、食べるよ。おっ!これも旨いな!夏姫も頑張ったな!」
「あ、ありがとうございますお父様!!」
そう言い夏姫も笑顔でご飯を食べ始める。その様子を豊姫と依姫は昔を思い出しながら見ていた。
「小さい頃は、私もあんな感じだったわね。」
「私はあんな挙動不審だったのですか姉さん?」
「そうよ♪あの頃の依姫は可愛かったわ♪」
「わ、忘れてください姉さん!!」
依姫は顔を赤くしながら、そっぽを向く。だが、そっぽを向いた先で磔と目が合ったため、顔を更に赤くして下を向いた。
「み、見ましたか磔さん?」
「ん?何がだ依姫?」
「(ばれていないみたいですね。)いえ、何でもありません。」
「豊姫にいじられて、そっぽを向いた先で俺と目が合って恥ずかしいという以外は知らないぞ?」
磔はニヤニヤしながら言う。依姫は耳まで赤くして傍にあった刀を鞘から抜いた。
「全部見てたんじゃないですか!!姉さんといい磔さんといい、私をいじるのが楽しいんですか!?」
「依姫は真面目で素直だからいじりやすいんだよ。見ていて楽し「許しません!!」うおっと!こりゃ逃げるきゃねえな!あばよよっちゃん!!」
「よよよ、よっちゃん!?へ、変なあだ名付けないでください!!」
そう言いながら依姫は刀を振り回しながら、ダッシュで逃げる磔を追い掛ける。
「あんなお母様初めて見ました。」
「でも、お義母さんの顔が嬉しそうだったね。」
「依姫は磔といられるのが嬉しくてたまらないのよ。あれは単なる照れ隠しよ春姫、夏姫。」
そう言い豊姫は、春姫と夏姫の頭を撫でる。
「さて、後片付けをしましょう。春姫、夏姫、手伝って。」
「「はい!!」」
「はぁ、照れ隠しでもあそこまで斬るか普通?」
「す、すみません磔さん…。」
あの後、磔は依姫に捕まり全身を斬られた。幸い傷が浅かったので、豊姫に治療してもらっている。今は家の縁側にいる。春姫と夏姫は買い物に行った。
「もう~依姫、たっきゅんじゃなかったら死んでたよ~?」
「すみません…。」
依姫は顔を俯かせてしゅんとしてしまった。それを見た磔は依姫を右腕を使って抱き寄せる。
「ななな何を!?」
「寂しかったんだろ?すまなかったな。依姫は寂しがりやだからな。」
「…バカ。」
そう言い依姫は磔の右腕に抱き付く。それを見ていた豊姫は磔の左腕に抱き付く。
「私も寂しかったんだから、もう心配させないでよたっきゅん?」
「ははっ、善処するよ。ところで依姫、豊姫、くっつき過ぎだ。当たってるんだが?」
磔が若干顔を赤くしながら言う。その反応を見た豊姫と依姫は更に磔の腕に体をくっ付ける。
「当たってるんじゃないの♪当ててるのよ♪」
「さっきのお返しです!!」
「はぁ、仕方のない妻達だな。」
磔はため息をついてから、豊姫、依姫のおでこにキスをした。
「…もう大胆ねたっきゅん♪」
「ひ、卑怯ですよ磔さん!!」
「今はゆっくりとこの時間を味わいたいんだ。これで勘弁してくれ。」
「いいわよ、でも暗くなったらたっぷり相手して貰うわよ♪」
豊姫が磔の耳元でそう呟く。それを聞いた磔は冷や汗をかきながら苦笑いをする。
「お手柔らかに頼むな。」
「姉さん?磔さんに何を呟いたんですか?」
「そうだ♪依姫も参加する?夜の営み♪」
それを聞いた依姫は口をパクパクさせながら顔を真っ赤にする。少しの間、考えていたが、意を決したような表情をする。
「よ、よろしくお願いします!!」
「マジか、だったら明日動けなくなってもいいようにやることをやるか。」
磔は豊姫と依姫の頬をつんつんしながら言う。依姫は照れ隠しなのか下を向いていたが、豊姫は磔の指をくわえて甘噛みする。
「とと豊姫!?なななにしてんの!?」
「たっふゅんのえひふをふっへるほよ♪(たっきゅんのエキスを吸ってるのよ♪)」
「く、くすぐったいから止めてくれ!!」
「たっきゅんの頼みなら仕方ないわね。でも代わりにたっきゅんが攻められて弱いところを攻めるわ♪」
豊姫は磔の後ろに回り込んで、磔の首筋を甘噛みする。
「うわっ!!豊姫!!」
「んふ~、やっぱり弱いのね♪」
「ね、姉さん!!何してるんですか!?」
フリーズから回復した依姫が豊姫の姿を見て驚いていた。豊姫は磔の首筋を甘噛みしながら、依姫を手招きする。
「たっきゅんは首筋を攻められるのが弱いのよ~♪依姫もやってみたら♪」
「そ、そうなんですか。では、失礼します。」
依姫は豊姫の反対側の首筋を甘噛みする。依姫に甘噛みされた磔は体をぴくりと震わせた。
「本当ですね。姉さん、続けますか?」
「もちろんよ依姫♪たっきゅんが骨抜きになるまでやるわよ~♪」
「ちょ!!くっ!!ま、マジでやばいから止めて、くれ!!」
「「い~あ♪(い~や♪)」」
その後、しばらく豊姫と依姫に首筋を甘噛みさせられて、撃沈した磔であった。




