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東方外遠記  作者: 颯人
第14章 新 東方外遠記! ~New outside east long distance account~
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10年後の幻想郷

あの異変から10年が経った。10年間は大規模な異変は起きなかった。ささいな異変は起きたが、博麗霊夢や霧雨魔理沙などが解決していった。
















博麗神社


「こら!霊夢起きなさい!!」


「起きてるわよ、あまり朝から大声出さないで母さん。」


博麗神社に霊香の声が響き渡る。霊香は朝に弱い霊夢を起こすために霊夢の部屋の襖を思いっきり開けて大声を出す。


「だったら起きなさい!!あんたも親になったんだからいい加減早く起きなさい。」


「日が出る前に起きろってのが無理なのよ。ふわぁ~。」


霊夢はぶつくさ文句をいいながら寝間着からいつもの巫女服に着替える。


「じゃあちょっと鍛練しに出掛けるから霊夢は朝御飯作っておいて!!」


「ほどほどにしてよ母さん。」


「わかってるわ。」


そう言い霊香は靴を履いて玄関を出る。それを見送った霊夢は欠伸をしながら台所へ向かう。


「はぁ、早く帰ってこないかしら?」


霊夢は台所に飾ってある写真を見てため息をつく。それを心配そうに見つめる少女がいた。その少女は霊夢と同じような巫女服を来ていたが、巫女服の色が青色と白色である。


「お母さん、いつも台所でため息をついてるけど、何かあったの?その写真の中でお母さんの隣に写ってる男の人は誰なの?」


「…良夢。」


霊夢の後ろにいた少女は博麗良夢、霊夢の娘だ。


「いいわ、教えてあげる。この写真の中で私の隣にいる人は、泊谷良太、私の恋人よ。」


「つまり、お母さんの隣に写ってる男の人は、私のお父さん?」


「そうよ、良太は良夢のお父さんなのよ。でも10年前に姿を消してるのよ。」


霊夢は朝御飯を作りながら説明する。良夢は霊夢の話をまじまじと聞いていた。ちなみに良夢は10歳である。


「お母さんはお父さんのどんな所に惹かれたの?」


「それは、お父さんが帰ってきた時に言うわ。それより良夢、朝の鍛練はいいのかしら?」


「あっ!すぐに行ってきます!!」


そう言い良夢は慌てながら靴を履いて玄関を出た。それを見ていた霊夢はクスリと笑った。


「大事な所が抜けている性格は良太に似たのね。朝御飯作った後は、縁側でのんびりしようかしら。」


そう言い霊夢は良太の写真を見てため息をついた。


「いつになったら会えるのかしら。」














「やぁ!たぁ!えいっ!」


良夢は博麗神社の近くの森で主に体力作りの鍛練をしていた。


「やぁ!夢想封印!!」


良夢はスペルカードを持ちながら言うが、出てきたのは小さな弾幕七個だった。


「また失敗か、お母さんだったらすぐ出てくるのに…。」


そう言い良夢は木にもたれ掛かって休憩する。良夢が休憩している所を近くの茂みで見ている者がいた。


「いい所に人間がいるぜ!!しかもあの服装は巫女服、久々のいい飯だ!!」


茂みで良夢を見ていた妖怪は気配を消して、良夢に近付き妖力で作った縄で良夢を縛った。


「きゃ!な、なにこれ!?」


「はーい嬢ちゃん、嬢ちゃんに聞きたいことがあるんだが?」


「その前にこれをほどいてよ!!」


「その服装は博麗霊夢の娘って事でいいのかな?」


妖怪の質問に良夢は体をぴくりとさせた。当然妖怪はその反応を見逃さなかった。


「やっぱりな!いくら博麗の巫女だからと言ってもまだ子供。まだ未熟なんだな。そんな未熟の君は僕が食べてあげよう!!」


「嫌!!来ないで!!」


良夢は妖怪から逃げようと空を飛ぼうとするが、何故か体に力が入らなかった。


「何で!?ち、力が入らない!?」


「その縄は僕特製の縄で、縛った相手の力を吸いとるのさ!さあ、僕に食べられてくれよ?」


「だったら!!」


「大声で叫ぶってか?無駄無駄、この辺りに響き渡る音を遮るようにしといたからね。いくら神社に近くとも嬢ちゃんのお母さんには聞こえないよ。」


妖怪はゲラゲラ笑いながら説明する、それを聞いた良夢は顔を俯かせて泣き出した。


「うぅ、お母さん…。」


「その泣き顔、声、そそるねぇ!!泣いている内に頂くとしますか!!」


そう言い妖怪は良夢に近付き、良夢の腕を食べようとする。しかしその直前。


「ああああぁぁぁぁ!!!」


妖怪の近くにフードを被った青年が空から落ちてきた。頭から地面に激突した。


「…なんだ、ただの人間か。恐らく幻想入りして、空から落とされたんだろう。しかも頭から落ちてきたから生きてないだろう。声からして男だろう。今日はなんていい日なんだ!!」


「あいたた、全く、着地に失敗しちゃったよ。」


頭から地面に激突した青年がむくりと起きて、頭についていた汚れを叩き落とした。その後、妖怪と良夢の方を向いた。


「ロリコン妖怪発見っと。そこのロリコン妖怪、その子を離してやってくれないか?」


「嫌だね!!少女の肉は最高に旨いんだ!!もしかして邪魔をするってのか?」


「そうだと言ったらどうする?」


フードを被った青年がそう言うと、妖怪は青年を指差しながら笑う。


「こいつはお笑いもんだぜ!!お前からは強い力を感じない、俺は大妖怪クラスの力を持っている。勇気と無謀は違うぜ?」


「その言葉、そっくりそのまま返しますよ。」


「よほど死にたいようだな、ならば先にお前から殺してやる。その後、嬢ちゃんを時間をかけながら頂くとするか!!」


「私の事は構わずに逃げて!!殺されるわよ!!」


良夢はフードを被った青年にそう叫ぶが、フードを被った青年は退こうとはしなかった。


「死ね人間!!」


妖怪はそう言いフードを被った青年に向けて弾幕を放つが、青年は弾幕を腕で弾き飛ばす。


「少しはやるな、だがもらった!!」


「ふーん、そういうことですか。」


青年が妖怪の弾幕を弾いた腕に縄が巻き付いていた。


「あの弾幕に縄を仕込ませておいた。そしてその縄は力を吸いとる、これでお前は木偶の坊だ!!」


「もういいよ!!私を見捨てて逃げて!!」


「逃げる?そんなことはしませんよ。大丈夫だよ。」


青年は良夢に優しく言った。それを妖怪は高らかに笑いながら見ていた。


「ヒーロー気取りか?けどもう遅い!!動けなくなったお前をいたぶってやる!!」


「…一つ言っておくよ。こんな程度の力で俺を倒せると思ったら大間違いだ。」


そう言い青年は縄を強引に手で引き裂いた。それを見た妖怪は驚きを隠せないでいた。


「何故だ!?貴様にその縄を引き裂ける程の力を感じなかったぞ!?」


「相手の力量すらわからずに挑むなんて、まだ甘いですね。さて、貴方には地獄で反省してもらいます。」


「調子に乗るなよ小僧!?」


妖怪は青年に向けて大量の弾幕を放つが、青年は最小の動きだけで妖怪の放った弾幕を全て避けていく。


「す、すごい…。」


「馬鹿な!?あれだけの量の弾幕を全て避けただと!?」


「あれだけ?俺にとっては極僅かに見えましたよ?」


「だから調子に乗る…な。あ、れ?」


妖怪が叫び終わる前に青年は腰のポーチから銃を取り出して、妖怪の頭目掛けて撃った。


「すみません、隙だらけなんで撃たせてもらいました。もう聞こえてないと思いますけど。」


青年は吐き捨てるように言い、良夢を縛っていた縄を引き裂いた。


「貴方は、一体何者なんですか!?」


「空から落ちてきた青年ですよ。さて、俺は行かないといけないばし「良夢!!あんたこんなところにいたのね!!」この声は…。」


青年が立ち去ろうとした時に、空から霊夢が降りてきた。霊夢は良夢に近付き、拳骨を1発放った。


「うぅ、ごめんなさい!!」


「鍛練は境内の中でって言ったわよね?帰ったらお話があるわ、いいわね?」


「はいぃ~…。」


「さて、そこにいるあんたは何者なのかしら?」


霊夢は青年の方を向き、お祓い棒を構える。


「お母さん!!あの人は私を助けてくれたんですよ!?」


「ええそうね、けど、あいつからはただならぬ力を感じるのよ。答えなさい、あんたは誰なのよ!?」


青年はしばらく黙っていたが、ため息をつきながら頭をかく。


「やれやれ、何年経っても霊夢さんは霊夢さんですね。俺の声を忘れたんですか?」


「いいから答えなさい!!」


「そういうところ、変わっていないですね。」


そう言い青年はフードが付いた服を脱ぎ捨て、顔を霊夢と良夢に見せる。霊夢は青年の顔を見た瞬間、お祓い棒を落とした。


「お久し振りですね、霊夢さん。」


「やっと、やっと、やっと帰ってきてくれたのね!!」


「はい、やっと帰ってこれま「良太!!会いたかった!!」おっと、強烈ですね。」


霊夢は良太に抱き付いた、良太は霊夢を優しく受け止める。


「俺も会いたかったですよ。あそこにいる少女が俺と霊夢さんの娘ですね?」


「そうよ、名前は博麗良夢。良太の良と霊夢の夢を合わせたのよ。」


霊夢はそう説明しながら泣き出した。突然霊夢が泣き出した事に良夢は驚きを隠せないでいた。


「あ、あの。」


「どうしましたか?」


「貴方は、私のお父さんで合ってますよね?」


「そうですよ、正真正銘、良夢のお父さんです。」


「お父さん!!」


良夢は良太の背中に抱き付く。前後に抱き付かれた良太は苦笑いしながら霊夢と良夢の頭を撫でる。


「まさに両手に花ね、良太。」


「やっと帰ってきたか。待ちくたびれたぞ!!」


「霊香さん、東谷さん、お久し振りです。」


「他の連中も帰ってきてるって事だな。つもる話もあるだろうし、神社に帰るぞ!!」


東谷はそう言い歩き出す。それに続いて霊香、良太、良夢、霊夢と続く。


「ねえ良太?」


「何ですか霊夢さん?」


「おかえり!!」


「…ただいま!!」














こうして離れ離れになった者達は再び再会する。ある魔法の森では。


「あんたが私の父ちゃんなのか!!何か格好いいんだぜ!!」


「建二!!会いたかったぜ!!」


「俺も会いたかったぜ魔理沙!!魔莉菜!!」


「よし!!今夜はパーティーだ!!」










「パパ!!パパ!!」


「よく泣くなぁユリスは、誰に似たんだろう?」


「多分快よ、快も嬉しい時はそうやって泣いてたじゃない。」


「そうですね、アリスさん、ただいま!!」


「おかえりなさい快!!」











ある吸血鬼の住む館では


「咲夜ぁぁぁぁ!!会いたかったぞぉぉぉぉ!!」


「わ、わかったから落ち着いて謙治!!」


「お父様、落ち着いてください。」


「咲にも会いたかったぞぉぉぉぉ!!」


「「とにかく一旦落ち着きなさい!!」」


「はぁ、紅魔館が騒がしくなるわね…。」













ある幽霊が住む冥界では


「えええぇぇぇぇ!!?子供が二人!?」


「そうよぉ~、私の子供と妖夢の子供よ絢斗~。」


「マジですか幽々ちゃん。これは嬉しい誤算だぜ~!!」


「こんにちは~、西行寺 桜花よ~、よろしくねお父さん♪」


「ここここんにちは!!ここ魂魄 有夢ですすす!!」


「有夢ちゃんは昔の妖夢ちゃんを見ている感じだね~。桜花ちゃんは雰囲気は幽々ちゃんそっくりだね!!」


「これから楽しい生活が待ってますね!!」













ある竹林の屋敷では。


「へぇー、父さんは色々な世界に行っていたんですね。」


「そこでたくさん修業したのね彰。最後に会った時より力が桁違いになっているわ。」


「まーな、でもえーりんとかーりんがいるこの世界が1番いいな。」


「何か真面目な話をしていますけど、師匠と師匠の子供、八意 夏琳ちゃんは彰さんの腕にべったりとくっついてますね。」


「やっと彰が帰ってきたのね!!これで暇を潰せる相手が増えたわ!!」


「姫様も嬉しそうで何よりです。」














ある山の上にある神社では


「お父さん!!会いたかったできゃあ!!」


「こら佳苗ちゃん!!走ったら危ないでしきゃあ!!」


「…早苗は何もないところで転ぶのはいつもの事だとして、佳苗も早苗のドジな性格が引き継がれたんだな。」


「ドジって言わないでください聖人!!」


「さて、今日は聖人が帰ってきたし、ご馳走にするか諏訪子!!」


「そうだね神奈子、パァーっといこうか!!」













ある月の都市では


「…豊姫の子供は出来るだろうと予測はしていたけどな、まさか依姫の子供までいるとは流石に予測出来なかった。」


「初めましてお父さん♪私は綿月 春姫です♪」


「わ、私は綿月 夏姫です!!よ、よろしくお願いしますお父様!!」


「ふふ、良くできました♪」


「さて、話はご飯を食べながらにしましょう。」


「そうだな、それと言い忘れてた、豊姫、依姫、ただいま!!」


「「おかえりなさい♪」」


















旅立っていった者達が戻り、新たな物語が始まる!!


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