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東方外遠記  作者: 颯人
第三部 最終章 東方操壊狂 ~The east Chastity Destruction lnsanity~
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月からの脱出

あれから半年、月の訓練場に来てから1年が経った。現実時間で言うと半日が経った。


「かなり腕を上げたな磔。」


「うるへーよ霊斗、褒められても嬉しくねぇ。」


嬉しそうに頷いてる霊斗と顔面や身体中が真っ赤に腫れている磔がいた。


「博麗式格闘術、まさかここまでとはな。」


「博麗式とは言っても柔道や空手、その他の武道の技をアレンジしたものだぞ磔。」


「いやー、勉強になる!!君が全世界で最強なのも頷けるな!!」


霊斗の隣にいた博麗東谷、霊夢の父親が拍手をしながら言う。


「もっと早く霊斗に会いたかったものだ。」


「おーい、俺の心配してー!!」


「ダイジョブカー?」


「ただ言いました感が半端ないんだけど恵生?」


磔の隣に突然恵生が現れ、棒読みで磔に言葉を掛けた。


「今日もボコボコだな。笑えるぜ!!」


「恵生も霊斗の修行を受けてみろ。」


「俺痛いの嫌いだし~、本気を出せば強いし~。」


「……はぁ。」


恵生に何を言っても無駄だと悟った磔は自分の能力を使って顔などに出来た傷を治していく。


「ところで一つ気になったんだが、どうして磔は豊姫と付き合ったんだ?強引に迫られたなら多少は嫌な顔をするだろ?」


「わかっていないね恵生は。」


そう言いながら幽透が磔に近付いてくる。


「最初は渋々だったけど、段々豊姫さんに惚れていったんでしょ?」


「いや違うぞ幽透。」


「あれ?違うの?」


「……この際だ。何で俺が豊姫と付き合うことになったかを話すか。取り合えず黑狂、お茶をくれないか?」


「ほらよ。」


「……急に現れたことについては触れないんだね。」


黑狂が磔の近くに突如現れたのに対し、磔は落ち着いていた。


「なんとなく来ると思ってたんだよ幽透。さて、どこから話そうか。」


「取り合えず馴れ初めから頼むぞ磔。」


「わかったよ霊斗、まあ俺は元々泊谷聖人だったんだよ。皆は知ってたよな?」


磔が周りにいる人達に確認を取るが、霊斗以外は口をぽかーんと開けていた。


「どどどどういうことだい磔!?」


「おおお落ち着け幽透!!取り合えず素数を数えるんだ!!2、4、8?」


「お前が落ち着けっての終夜、ある異変があった時に閻魔、映姫によって俺は外の世界に追い出された。でも俺が追い出されたと俺の世界の幻想郷の皆が聞いたらどうなるかわからないと思った映姫は偽者の泊谷聖人を作り出した。」


ここまで磔は言ってお茶を一口飲む。


「そして更に偽者の泊谷聖人を本物と仕向けたんだ。幻想郷にいる皆の記憶をすり替えてな。」


「そんなことがあったなんて。」


「で、2ヶ月間俺は外の世界にいたんだが、なんやかんやで幻想郷に戻ってきた。だが、本物の泊谷聖人を覚えている人は少なかった。だから今の名前の白谷磔を名乗ることにした。」


「ちなみになんで名前を白谷磔にしたんだ?」


霊斗の質問に磔はしばらく考えていたが、面倒な顔をしながら答える。


「適当。」


「「「えっ!?」」」


深い理由があると想像していたのか、磔の答えに終夜、幽透、黑狂は拍子抜けしたような表情になっていた。


「で、幻想郷に戻ってきたはいいけど、ちょうど幻想郷の皆は月に行っていた。勿論ボコボコにされたらしい。それで、救出しようと俺が月に乗り込んだ。」


「そこで豊姫と会ったのね?」


「急に現れんな桜、まあその時は依姫と戦ったんだけどな。それでなんとか勝って、その後、豊姫と少し雑談して豊姫の能力で幻想郷に戻れた。」


一旦磔はそこで言葉を切った。


「霊斗、同じ人間は同じ世界に共存出来ると思うか?」


「可能性は低いな。例え共存出来たとしても認識の薄い方は徐々に世界から消えてくだろう。」


「その通り、本当は俺は消えるはずだったんだ。ほぼ皆から忘れられたからな。で、ここで問題だ。豊姫の能力は何だ?幻真、答えをどうぞ!!」


「俺かよ!?えっと、わかんない!!」


幻真は開き直った表情で言う。磔はなんとも言えない表情で幻真を見ていた。


「まあ、難しかったか。豊姫は゛海と山をつなぐ程度の能力゛だ。要するに紫の能力の上位互換と考えてくれればいい。」


「そういうことか!!」


「黑狂はわかったみたいだな。豊姫は自分の能力で俺という存在を繋いでいる。多分俺を幻想郷へ戻すついでにやったんだろう。これを知るのに結構苦労したよ。」


磔は天井を見ながら言う。


「そして少し経った後、また月に行ったんだ。その時に豊姫にあって告白されたと。言葉を選ばずに言うと俺と豊姫は繋がっている。要するになんかほうっておけないんだと。」


「それで豊姫さんはあんなことするんだね。」


「それとこれとはちょっと違うと思うけどな幽透、豊姫はマイペースな性格しているからな。どうせ俺の色んな表情を見たいからなんだろう。っと話はこんなもんか。桜、霊夢達はリザレクション出来そうか?」


磔は桜に向かってそう言うが、桜は苦い顔をしながら首を横に振った。


「駄目ね、誰かによって妨害される。霊夢達は生き返らせる事は出来ないわ。」


「くそっ!!俺の娘になんてことしやがったんだ聖人は!!」


「落ち着けよ東谷、焦っても何も変わらねぇ。」


「国下、どうしたんだその荷物は?」


国下は小さなバックを持って現れた。国下は磔に近付いて小さなバックを磔に手渡した。


「磔の妻からのプレゼントだそうだ。大切にしろよ?」


「だーかーら!!俺と豊姫は夫婦じゃねえっての!!まだ恋人同士だっての!!」


「「「ほうほう゛まだ゛ねえ、フフフ。」」」


「……あーもう!!」


幽透と終夜と恵生に弄られる磔であった。磔は顔を赤くしながら国下から渡されたバックを開けた。バックに入っていたのは服だった。


「これを着ろっていうのかよ。豊姫のやろー、まあいいか。」


「いいから着ろよ磔。恋人の好意は素直に受けとるもんだ。しかもこの服は特殊な素材で作られてるな、着とけば防御力とか色々上がるだろう。」


「わかったよ霊斗。」


そう言い磔は豊姫からプレゼントされた服を着た。上は黒のYシャツに赤色のネクタイ、銀色のネクタイピンに青色のジャケット。下は黒色のズボンに黒色のショートブーツみたいな靴、そして最後に腕時計を着けた。


「おい、この服装ってまさかな。」


「バカモン!!あいつがル○ンだ!!」


「とっ○ぁんキタコレ。って乗らすな幻真!!この服装ル○ンの服装に似てるじゃねえか!!泥棒でもやらせる気なのか豊姫は!?」


磔が幻真にそう言った時、突然サイレンみたいな音が鳴った。


「なんだなんだ!?敵襲か!?」


「……やっと見つけたぞ。」


「お前は聖人!!何しに来やがった!?」


下から聖人が沸いて出てきた。聖人は周りを見渡した後。


「本当に申し訳ありませんでした!!」


「「「「「「「えっ?」」」」」」」


気が付けば聖人は綺麗な土下座をしていた。聖人の予想外の行動に皆は?マークを量産していた。


「……もう操られていないんだな?」


「ああそうだ磔、おれはしょうきにもどった!!」


「それは正気に戻ってないような気がするが、どういうことか説明してもらおうか?」


霊斗は聖人を睨み付けながら言う。聖人は土下座をしたまま小さな袋を出した。


「今俺が出した袋の中身、まあ薬なんだがそれを吸うとその薬を作った奴の言いなりになる。それを俺は吸わされて奴の言いなりになっていた。」


「その薬であんな狂ったようになるのか。恐ろしい、それで何故聖人は正気に戻れたんだ?」


「それは紫が何とかしてくれた。だが、俺が正気に戻ったことで俺を狂わした奴が早苗を人質に取った。命令を無視すればこいつを殺すとな。まあ俺は無視した、すると奴は早苗をこの月の何処かに閉じ込めたんだ。そこに豊姫も捕まっている。」


聖人が発言した瞬間に磔は月の索敵を始めた。


「……建物の1番上か。ってか気配も無く豊姫を拉致するとか、相当の手練だな。」


「あと30分で早苗と豊姫は殺される。更に今幻想郷が大変な事になっている。」


「大変って、何が起きたんだ?」


「博麗大結界が消滅した。」


聖人の衝撃的な発言に皆は驚愕の表情を浮かべる。


「ヤバイじゃねえか!!どうすんだよ!!」


「落ち着け終夜、そうだな、早苗と豊姫を救出するチームと博麗大結界をなんとかするチームに別れよう。」


「あっ、その事なんだが霊斗、今ここの月に能力のジャマーを付けられた。要するに、霊力とか魔力とか使えない。」


「「「はあぁ!?」」」


聖人は申し訳なさそうに言う。聖人の報告を聞いて霊斗は目を閉じて何かを考えていた。


「よし、磔、聖人、幽透、お前達は早苗達を救出しろ。」


「わかった。」


「じゃ、先に幻想郷に行ってるからな!!早く来いよ!!」


そう言い霊斗は東谷、幻真、終夜、桜、恵生、国下、黑狂を連れて瞬間移動した。


「あれ?能力のジャマーがあるんじゃないの?何で霊斗は普通に力を使えるの?」


「霊斗はジャマーとか一切効かないんだよ幽透。さて、俺らは早苗達の救出に「いたぞ!!例の奴等だ!!」行くぞ!!」


訓練場の入り口から武装した月兎が入ってくる。磔達は月兎にタックルで吹き飛ばして出口へと向かう。


「捕らえ「邪魔!!どけっ!!」うわぁ!!」


「そこの人達止まりな「止まれって言われて止まる奴はいねぇ!!」ぐへぇ!!」


「あっ、お水です。「どうもね。」お気をつけてー、じゃなかった、待てーー!!」


磔達は出口へ向かう階段をかけ上がって行く。その途中で月兎が妨害してくるが、突き飛ばしたりしながら進んでいく。


「よっしゃ訓練場から出た!!」


「ここは、月の広場みたいな所だな。早苗達が捕らわれているのは目の前の建物の1番上だ!!行くぞ!!」


そう言い磔達は階段をかけ上がって行く。途中で出てくる兵士達は磔が投げ飛ばしたり、聖人が木刀で吹き飛ばしたり、幽透が蹴り飛ばしたりする。


「この状況、前にもあったな。」


「そうだ「ドカーーーン!!」なんだなんだ!?」


「磔!!上の建物が全部吹っ飛んでる!!」


上から爆発音が聞こえたので、磔達は上を見上げると、早苗達が捕らわれている建物はものの見事に消滅していた。


「アハハハハハ!!残念だったわね。早苗と豊姫は死んでもらったわ。」


上の方から女の声が聞こえてきたが、姿は見えなかった。


「誰だ!!出てこい!!」


「出てくるわけないじゃない。私が誰か知りたいのでしょう?貴方達が月から脱出出来たら教えてあげるわ。ただし、月の全軍隊から逃げれたらの話だけどね!!あと、能力ジャマーではなく、霊力、魔力等をジャマーしているのよ。」


女がそう叫ぶと、ヘリコプターやら戦闘機やらが磔達に向かってくる。


「じゃあね。」


「くそっ!!とにかく逃げるぞ聖人!!幽透!!」


「逃げるって言ってもどうやって逃げるんだい磔!?」


「取り合えず下にある車に乗れ!!」


磔の言った通りに聖人、幽透は車に乗る。


「この車はもしもの時に能力で作っておいた。この車があればここから幻想郷まで行ける。」


「ところで、車って誰か運転出来るの?」


「俺がやる。しっかり捕まってろ幽透!!」


「磔!?大丈夫なうわぁ!!」


磔達が乗った車目掛けて超電磁砲が飛んでくる。それを磔は車を急発進させて回避する。


「超電磁砲って、当たったらお陀仏だな。」


「見ろよ磔、兵士達も戦車や戦闘機やらヘリコプターで追いかけてくるぞ。」


「俺達人気者だな。全然嬉しくねえや。」


「何で磔と聖人はそんなに余裕な表情でいられるの!?ピンチなんだよ!?」


「「前にもこういう経験をしたことあるからな。」」


そう言いながら磔はアクセルを全開にして走り、聖人は窓から手を出し、銃で戦闘機やヘリコプターを撃ち落としていく。だが、次々と戦闘機等が現れてくる。


「きりがねえな!!おい磔、もっとスピードは出ないのか!?」


「これが全開だ!!喋ってる暇があったらヘリコプター等を撃ち落とせ!!」


「何で銃でヘリコプター等を撃ち落とせるの聖人!?」


「銃に入ってる弾は予め霊力で作っておいた弾だからな。普通の銃の弾の50倍の貫通力を持っている。」


そう言いながら聖人は銃のリロードをする。


「一つ聞きたい事があるんだけどいいかな聖人?何で霊夢達を殺したんだい?」


「……殺してねえよ。一時的に仮死状態にしただけだ。霊夢達も乗っ取られたらたまったもんじゃなかったからな。リザレクション出来ないのは俺が無縁塚に霊夢達の魂を送り込んで外に出ないようにしたからだ。」


「ふぅん、なるほどね。それともう1つ、さっき早苗さんが殺されたけど、何でそんな冷静でいられるの?」


幽透の質問に聖人は嫌な顔をするが、すぐに表情を直す。


「あそこで感情が高ぶったら敵の思うつぼだったからだ。切り替えないと敵を倒せないと思ったからだよ。過酷な状況の時こそ冷静に、この言葉を思い出したんだよ。感情に身を任せたらヤバイっていうのを痛感したからな。」


「さて、ここまで来ればジャマーは薄れているだろう。じゃあ行くぜ!!想符 連関瞬間移動!!」


磔はスペルカードを使い、聖人と幽透と一緒に幻想郷に瞬間移動をした。


















幻想郷?


「……おいおい。」


「これは、やべぇな。」


磔達が幻想郷に着いて最初に見た光景は緑溢れる昔の日本の風景、ではなく空は黒くなり、地面はクレーターだらけ。まさに荒れ果てた土地の様な景色だった。


「ふふふ、あの包囲網を突破するなんて、流石はこの世界最強だけはあるわね。」


「誰だお前は!!ってそんな!!」


聖人はいち早く声のした方向に顔を向けた。すると、何かに怯えたような表情になった。


「けど一足遅かったわね。ご覧の通り幻想郷は荒れ果てた。貴方達より先に来た人達は幻想郷の皆と相手してるわ。」


「……俺らが来てもここに来ないって事は苦戦してるって事か。」


「私の力を分け与えたからね。雑魚でも神と同等の力を持っている事になってるわ。今ごろそこら辺で力尽きてるんじゃないかしら?」


「霊斗達はそう簡単にはやられねえ!!さあ、何でてめえが博麗大結界を壊したり、幻想郷を荒らしたりしたかを教えてもらおうか!!





















霊夢!!」


磔達の上空にいたのは、紛れもない博麗霊夢だった。


「ふふふ、どう?私の可愛い下部は?」


突然霊夢の隣に天使のような羽を生やした女性が現れた。


「てめえは誰だ!?」


「ごきげんよう白谷磔、私は大天使サリエルというものですわ。そして、今回の異変の黒幕ですわ。」


「お前の目的は何だ!?答えろ!!」


聖人はサリエルに弾幕を飛ばしながら叫ぶ。サリエルは聖人が放った弾幕を右手で弾きながらクスクスと笑う。


「目的、そんなものはありません。ただ私がここの土地を荒らしたかったのです。要するに暇潰しですわ。」


「単なる暇潰しだと!?てめえの自分勝手な行動で多大な迷惑がかかってんだぞ!?」


「迷惑?何の事かしら?私の行動が何故いけないのですか?下衆な生物の考えてる事は分かりませんね。」


「磔!!やっと来たか!!」


サリエルが欠伸をしたときに霊斗がやって来る。霊斗は磔を見たあと上空を見上げた。


「なっ!!貴様霊夢に何をしやがった!?」


「貴方は全宇宙最強の博麗霊斗ですわね。噂は耳にしてますわ。そうね、霊夢は私の可愛い下部にしたのよ。彼岸花が咲いてる所から引摺り出した甲斐があったわ。」


「もう一度言う。霊夢に何をしやがった?」


「ふふ、私の下部になるように洗脳させただけですわ。聖人が薬の効果をねじ伏せたのだから、薬ではなくて色々な事をしたのよ。」


そう言いサリエルは邪悪な笑みを浮かべながら霊夢の頬を触る。


「泣き叫ぶ姿は最高でしたわ。博麗の巫女と言ってもまだ幼い女の子、精神的に苛めてあげれば洗脳なんて容易いわ。あの必死に助けを求める姿を見せてあげたかったわ。」


「霊夢を洗脳して博麗大結界を壊したのか。」


「そうよ、結界を壊した後は霊夢に実力者以外の人達を虐殺させたわ。その後、実力者には力を吸いとるお札を貼らせたわ。博麗の巫女って本当に便利ね。」


そう言いサリエルは霊夢の髪を触りながら高らかに笑う。サリエルが笑い終わった時、地面が揺れ始める。


「おい霊斗落ち着け!!お前が力を全開にしたらこの世界が滅びるぞ!!」


「うるせえ!!俺はあの天使をぶち殺す!!邪魔すんじゃねえ!!」


そう言い霊斗は力のリミッターを外していく。それを見た聖人は霊斗に向かって刀を突き刺して止めようとするが、霊斗が聖人に向けて睨む。それだけで聖人は数百メートル吹き飛ばされた。


「ふふふ、許せないわよね?例え違う世界だろうと愛しの霊夢を利用して異変を起こした私を許せないわよね?いいのよ、全力を出しなさい。そして、自分の力で世界を滅ぼしなさい!!」


「サリエル!!てめえこれが狙いか!?」


「そうよ、暇潰しは建前。本音はこの世界の消滅よ!!ふふふ、いいわぁ、私が自ら手を下さなくてもこの世界が滅びるんですもの。霊斗を呼んだ事を後悔しなさい。」


「磔!!大丈夫か!?ってこれは不味いぞ!!」


恵生、黑狂、国下、桜、幻真、終夜、東谷が上から降りてくる。皆霊斗の姿を見て焦りの表情を浮かべる。


「霊斗が怒り狂ってる。こうなった霊斗は手が付けられないぞ。」


「どうすればいい国下!?」


「霊斗がこうなったら以上、この世界は滅びる。けど霊斗の怒りを静めればなんとかなるかもしれない。」


「わかった、国下、東谷、桜、幻真、幽透、終夜、黑狂、俺と恵生で霊斗をなんとかする。その間にサリエル達をなんとかしてくれ!!」


「えっー俺が!?嫌だ……と言いたい所だけど、流石にふざけてる場合じゃないな。」


「じゃあ頼んだ!!」


磔はそう言い恵生と共に霊斗の前に行く。


「どけ。俺はあの天使をぶち殺す。」


「ぶち殺すのは構わないけど、サリエルの策にまんまと嵌まった霊斗を放っておく訳にはいかねえ。手荒な方法だけど、冷静になってもらう。」


「あいつの実力は俺以上だ!!本気を出さねえと殺せねえ!!黙って見てろ!!」


「たとえ本気を出してサリエルを殺したとしてもこの世界が滅びたら意味ないだろ!!霊斗一人で倒そうと考えるなよ!!」


磔は霊斗にそう言うが、霊斗は無視して衝撃波を磔と恵生に向かって放つ。


「おうっ!!強烈だな。磔、初めから全力で行かねえと殺されるぞ?」


「聞く耳は持たねえか。一刻も早く霊夢をサリエルから解放させたいのは分かるが、一人でやろうとすんじゃねえよ!!開放 ソウルモード!!さて、行くぜ!!」

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